東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

サトウモロコシの苗取りをして、本畑に植え付け

2019年06月27日 | 麦,穀類,雑穀

 サトウモロコシを本畑に移植する季節です。からからに乾いている時期は移植に適していません。梅雨入り直前に苗取りをして畑に植えます。移植しない場合は、直播して間引きする必要があります。密植すると大きく育ちません。私の場合、株間30cm位で植えています。サトウモロコシはモロコシ、高粱などの仲間です。茎の糖分が高いので、穂ができる頃にかじると甘い汁を楽しむことができます。私が子供の頃、お菓子類があまりありませんでした。そのため、自分で種をまいて甘みを楽しんでいました。いわば、甘みの自給自足と言ったところでしょうか。

         梅雨入り前、本畑にサトウモロコシの苗を移植


 古老の話では、夏祭りなどで子供達がサトウモロコシの茎を売っていたそうです。売り上げは小遣いにしていたとか。今、私もたまにフリーマーケットで売ることがありますが、見向きもされません。茎をかじることが野蛮な行為にみえるのでしょうか。それとも不潔に思えるのでしょうか。とても寂しく感じます。それでも毎年のように作り続けています。10年前に、サトウモロコシの糖分を抽出したことがあります。水飴状の砂糖が取れました。ちなみに、山口県の瀬戸内海側ではサトウモロコシのことをサトウキビと呼んでいます。さて、今年はいったい何人の人が、かじって甘みを楽しんでくれるでしょうか。


    移植直前に葉上部をカット   葉上部をカットしたサトウモロコシ苗
 

コメント
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