東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

真空管式レシーバー TRIO W-38(FM/AMチューナ付きプリメインアンプ)の修理(3/4)

2016年09月28日 | 古ラジオ修理工房

 修理が完了したと思って、エージング(長時間動作チェック)をしていました。朝から何時間も電源を入れたままにして、動作に異常がないか、ちゃんと音が出るかなどの一種のストレステストをしていました。FM放送局からの音楽を鳴らしていると、レシーバから奇妙な音が聞こえてきました。「シューシュー」こんな音です。

 このあたりから煙が    コンデンサから異音が     なんと電解液が漏出
  

 どこから音が出てくるのか分からないので、さらにそのままにしておきました。すると、レシーバの中から煙が出てくるではありせんか。これはまずいと、すぐに電源を切りました。そして、レシーバの蓋を外して調べました。すると、電源部のブロックコンデンサ(電解コンデンサ)が熱を持ち電解液が染み出ていました。さらに、その電解液が机の上の溜まっていました。これは、明らかにブロックコンデンサの故障です。

       故障した平滑用ブロックコンデンサ、端子が電解液で白く
         (四角はブラス端子、三角はマイナス端子)



 とにかくこの電解コンデンサを交換するしか修理する方法がありません。修理に備えて、端子と電線の配置を図面に描きました。そして、端子からすべての線を取り外しました。そして、故障したブロックコンデンサを取り外しました。
 エージングテストをして正解でした。私は、かつてテレビ製造工場にいたことがありますが、完成後必ずエージングテストをしていたように思います。この時の経験が役に立ちました。故障したブロックコンデンサを注文することにしました。

  端子と配線の配置を図面に描く      故障したコンデンサから線を外す
 

コメント
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