東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

郷土館で数年ぶりの棚卸作業(1/2)

2016年05月27日 | ふるさと

 どこの資料館や博物館でも実施していることですが、今週郷土館の棚卸をしています。郷土館には陳列中や保管中の実物、資料入手時の一覧表、そしてパソコンに登録された電子データがあります。その三者の突合せをしています。三者が完全に一致しているのが理想ですが、長年の間に不一致が出てくることがあります。そのチェックをしています。

             保管された資料などや脚立などの器具


 まずは二手に分かれてチェックしました。一かたは陳列された資料を一覧表を元に一つ一つ確認します。片方は保管中の資料が所定の場所にあるかどうか、傷んでいないかどうかなどの確認をします。古い衣類などは傷みやすいため、確認ついでに防虫剤を入れかえることもします。

    陳列された資料のチェック        保管中の資料を確認
 

 どの資料館でも悩みの種だと思いますが、衣類などはどうしても傷みがちなことです。今回分かったのが、江戸時代作の裃(かみしも),胴着,袴(はかま)が少し傷んでいました。衣服専用の保管室がないため、防虫剤を入れかえることぐらいしか対策ができません。また郷土館に持ち込まれた古書のうち、すでに虫食いで穴があいていたものは対策のしようがありません。埋蔵物の一つである鉄器も自然に錆が進行するそうです。低予算で保管できる方法があると良いのですが。なお、資料確認中にデジカメで撮影しました。将来のデジタルアーカイブ化に利用できると思います。 

 少し傷んでいた衣服     データと実物の突合せ    資料保管中の箱
  

コメント
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