東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

もろこし(タカキビ)の脱穀

2009年11月23日 | 麦,穀類,雑穀

 先月、台風のために倒壊したタカキビ(砂糖モロコシ)を緊急収穫しました。今回収穫した穂が乾燥したため、その穂を脱穀した実を収穫しました。このタカキビは砂糖もろこしと呼ばれる品種で、晩秋には茎に砂糖分が蓄積されるためかじるととても甘いです。今回茎を折ってしたたり出た汁を舐めるととても甘かったです。去年はこの汁を煮詰めて砂糖を作りました。今年も時間があれば作ろうと思います。

              稲用の脱穀機を作ってタカキビを脱穀


 タカキビは稲用の脱穀機を使って脱穀しました。実が硬くてはぜるため、稲より丁寧に脱穀する必要があります。実が丸くて硬いためかとてもよくはぜます。脱穀機内ではねて当たるのでしょうか、稲の脱穀時よりは大きな音が出ます。

      脱穀前のタカキビの穂        脱穀後のタカキビの穂
 

 私が以前山梨県上野原の西原を雑穀調査で訪れたとき、地元ではタカキビのことを穂もろこしと呼んでいました。面白いのは穂が実って成熟すると穂が垂れます。稲穂が垂れるように曲がります。また、実を採った後に穂を束ねてほうきにします。実はもちの中に混ぜて食べていました。

          脱穀中にパチパチと音をたててはぜるタカキビの実


 今回大量のタカキビを収穫できたので、炊飯にしてみたり、だんごにするなどして調理しようと思います。うるち性なのかもち性なのかも確かめてみようと思います。ただ、脱穀しても実に皮がすこし付いているので衝突型の籾摺り機にかけて皮が取れるか確かめてみようと思います。また、循環型の籾摺り精米機にもかけてみようと思います。

     穂に付いたたくさんの実          脱穀後に実が取れた穂
 

 スズメなどの小鳥はタカキビが大好物です。このため、晩秋の頃になるとたくさんの小鳥がやってきます。稲のように網を張らないと十分な収穫は期待できません。タカキビなど雑穀類の栽培を考えると、ゴルフ練習場のような網に囲まれた農場にする必要があると思います。

        脱穀機の穀粒排出口から出るタカキビの実、下に実が溜まる

コメント
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