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ふぉるもさキッチン(台湾厨房)

台湾あれやこれや、色々なトピックスをご紹介したいと思います。(すでに閉店してしまった施設、店舗もあります。悪しからず。)

お花でいっぱい田尾の町

2010-09-08 23:03:37 | 町を訪ねて
       
 彰化縣の田尾という町にやってきました!聞くところによると田尾はお花が咲き乱れ、その花を見ながらサイクリングができるという、いかにもレクリエーション的な活動ができる町だとか。しかし!しかしですよ!実際田尾に着いてみて本当に本当にびっくりしました!田尾の町の実態は私達の予想をはるかに上回る素晴らしさだったのです!

 町には公路花道というエリアがありました。そのエリア内には花、植木、盆栽などの緑が溢れ、心和むロケーション!


       
 けれど、もっと凄いのはこの町のほぼ全体が花市になっていることでした。この町を訪れた人という人は町で貸し出しされている幌付きの自転車に乗って、公路花道を走りながら各花市を見て回る仕組みになっているんです!


       
       
 このアイデア、ナイスだと思いました。貸し自転車は普通の自転車もありますが、主に2人乗り、3人乗り、4人乗りの幌付きのもので、中には面白い形をした自転車もありました。自転車の後ろにはかごがついていて、お気に入りの花や植木を買ったらそこに入れるようになっているのです。


       
 町にはこのような幌付き自転車の貸し出し店が何店舗かありました。ほ~ら、すごい数の幌付き自転車でしょう!


       
 私達も一台借りて町を走ってみることにしました。


       
 子どもを後ろに乗せ、親二人が前に乗り、必死にこぎこぎします~。


       
       
 町はたくさんの花屋さん、植木屋さんで溢れていました。


       
       
 気に入ったお店に立ち寄って、お花を眺めてみます。


             
 田尾の町を走ってみましょう!という看板もありました。マイカーでこの町に来たお客さんはたくさんお花を買っていました。


       
 これも売り物なんですよ。道沿いの並木ではありません~。


       
 こちらも植木屋さんですね。お客さんが熱心に植木を見ていました。


       
 町には素敵なカフェもありました。お花や鉢植え、植木で飾ったお庭がご自慢のカフェに入ってちょっと休憩。


       
 テラス席でお庭を眺めながら、ワッフルとフルーツティーをいただきました。

 町ごと花市にしちゃうっていう田尾の町のシステムって活性化にもなるし、お客さんも喜ぶし、素晴らしい町興しじゃないですか!観光客の心をくすぐるこういう町作りっていいじゃないですか!
 台湾だけじゃなく、日本でも寂れちゃった町やシャッタータウンになった町は田尾のこういう試みを参考にして、いいアイデアを考え出してほしいなあ、なんて思っちゃいました。

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鹿港老街その3

2010-08-10 23:00:24 | 町を訪ねて
 鹿港老街の旅最終回は中山路と新盛街のコーナーにある「意楼」からスタートです。


       
 意楼の特徴は壁の上部に丸い煉瓦製の窓があることです。この窓はヒョウタンと小銭の形がモチーフになっていて、それぞれ幸福と富を象徴しているそうです。そして丸い窓枠は円満を意味しているのだとか。
 意楼の外壁は最近修復されて、綺麗になっていました。


       
 意楼から少し北側に戻ると、そこには鹿港名物の「九曲巷」と呼ばれる道があります。九曲巷も路面が煉瓦の石が敷き詰められていて、素敵な雰囲気が漂っていますね。


       
 新盛街から九曲巷に入ると、すぐに「十宜楼」という建物が飛び込んできます。ここはかつての商社の持ち主が住んでいたというお屋敷です。


       
 この建物は「二坎二進一院」という建築様式で、屋敷内に光と風が通るように楼井(天井の一部を空けること)が作られています。
 また「十宜楼」の十は、琴、囲碁、詩、酒、絵画、花、月、賭博、タバコ、お茶を表しており、昔、ここに集まった文化人達がいろいろな芸をしたり、遊んだりしたということを示しているのだそうです。


       
 更に九曲巷を歩きます。この小道は文字通り何か所か曲がっていますが、これは寒い冬でも風を防ぐことができ、通りに住む人々が暖かく過ごせるようにという工夫なのだそうです。


              
 九曲巷で水ポンプを発見!昔から使われているものなのでしょうか、かなり年季が入っていました。


       
 ずっと道なりに進んでいくと市場の方に出ます。ここが九曲巷の出口であり、入り口でもあります。


       
 再び中山路に戻り、新盛街との角あたりに「丁家大宅」を見つけ、ちょっと入ってみました。その昔、商売で成功した丁さんのお宅です。ここも縣の古蹟に指定されています。
 お邪魔しま~す!と入ってみると、意外にも奥に長いのですね!奥行きは70メートルもあるとのことです。


       
 丁家大宅の裏口を出ると、その向かい側に洒落た建物が見えました。重厚な西洋式の建物です。ここは「鹿港民俗文物館」で、今は文物館として使用されていますが、元々は日本統治時代の豪族だった一の邸宅だったそうです。


       
 中山路をやや南に下り、派出所の手前を左に折れて少し行き、左上の方向を見てみると、そこには瓶を並べた壁がありました。「甕牆」と言われるそうですが、これは鹿港の民家でよく見られます。飲み終わったお酒の瓶を壁として並べたものですが、見た目も美しく風通しもよいので、その昔はこのような壁が流行ったようです。


             
 更に中山路を南に進むと「興安宮」というお寺が見えてきます。このお寺は1684年に建てられた古刹で三級古蹟に指定されています。正殿には媽祖の神様が祀られています。


       
 興安宮の向かいにも甕牆がありました。しかし、これは新しくつくられたもののようですね。


             
 徳興街のほうに入っていくと、今度は「鳳山寺」というお寺がありました。1824年に建てられたものだとか。本当に鹿港には古いお寺がたくさんありますねえ。


             
 鳳山寺のやや西の方に、有名な道があります。「模乳巷」という細い路地。


             
 確かに細い通りです。道幅は1メートルあるかないかでしょうか・・・・・・・


             
 向こうから来た人とすれ違おうとしたら、体を横に向けなければなりません。こうすると胸が壁にくっついてしまいます。名前の通り、“乳が触れてしまう”道なんですねえ。


       
 模乳巷の北側に「慰霊廟」というお寺があるはずなので行ってみると、なんとお寺は修理中。その向かい側のプレハブに神様達がいらっしゃいました。


        
 さて、これは地蔵王廟というお寺。その名の通り、主に地蔵菩薩を祀っています。国の三級古蹟に指定されている古刹です。


             
 このお寺には「重興敬義園捐題」と書いてある石碑が置いてあります。「敬義園」とは鹿港で創建時期の最も早い慈善組織で、地方で公益事業を行っていたそうです。


       
 中山南路沿いに「文武廟」というお寺がありますが、これは武廟、文祠、文開書院という三つの建物が同じ敷地にあるので文武廟と呼ばれています。
 まず、一番奥にある文開書院ですが、1827年に建てられたものだそうです。明朝の儒学者、沈光文を記念するために別名を使って書院と名付けられたということです。


       
 そして真ん中にあるのが文祠です。1811年よりこの文祠を建てることが計画され、度重なる修復を経て今日に至っています。
 現在の文祠は祭祀の場所としてだけではなく、学生が勉強したり詩人が集まって作品を作ったりする場所でもあるそうです。


       
 文祠の入り口の両側の壁には、鹿港で有名な書道家の作品がありますので、見てみてください。


       
 最も入り口に近いところにあるのが武廟です。1812年に竣工した廟で、関聖帝君が祀られているそうです。正殿の前に古い鐘がありますが、これは武廟の重要な文物とされているとのことです。


       
 彰鹿路七段の附近に見えるのが「福興穀倉」です。日本統治時代、米どころの鹿港に造られた米倉、穀物倉ですが、今では修復されて芸術作品などを展示するスペースとして用いられています。


       
 中山路と彰鹿路八段がぶつかる地点に、かつて台糖が造ったサトウキビ列車の駅「鹿港駅」跡があります。ここは旅行インフォメーションセンターにもなっていますので、ご利用ください。


             
 このインフォメーションセンターには、鹿港の町を案内するこんな音声ガイドがあります。えー、実はですねえ・・・・この音声ガイドの日本語音声は、私の夫の声なんです!!ですから、是非是非聞いてみてくださいね~!!


       
 さて、金門巷に出ると、そこには赤と青の色が鮮やかな建物が見えてきます。これは「金門館」と呼ばれています。金門出身の鄭用錫が総監督として、この建物の修復工事をしたことからこの名前となったそうです。
 正殿に祀られているのは金門出身者の守護神である蘇府王爺だそうです。ここはお寺ですが、金門出身者の集会所としても使われていたそうで、両側の廟廊も宿泊施設として用いられていたそうです。


       
 金門巷の1本北の通り、金門街には龍山寺があります。明代末期、清代の初期に建立された古刹で、国家の一級古蹟に指定されています。龍山寺の敷地面積は1600坪あまりで、主に観音菩薩様が祀られてるそうです。


       
 1790年代から何度も修復されてきたお寺ですが、その歴史的、芸術的価値の高いお寺として評価されています。中でも素晴らしいのは石柱の彫刻と、八角形をした藻井などに施されている
木工彫刻です。


             
 鹿港老街最後のご紹介はやっぱりお食事どころ!金門館の近くにある「永香民俗小吃」というお店ですが、お昼時に行ったためか、もーのーすごーーい人!!


       
 ここの看板メニューは切仔麺や鶏巻などいろいろありますが、中でも気に入ったのはエビ団子入りの麺でした。このエビ団子、エビの濃いお味がしておいしかったです~!!

 以上、長々と鹿港老街レポートを書いて参りましたが、やっぱり百聞は一見にしかず!興味が湧いてきた方は、是非是非現地へ飛んでいってください!!

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鹿港老街その2

2010-07-31 23:01:26 | 町を訪ねて
       
 鹿港シリーズ第2弾は中山路の餓鬼埕からスタートです。
 餓鬼埕とは昔、船員や漁師達が集まってお喋りをしたり飲み食いをしたりした集いの広場だった場所です。ここに集まってくるのは労働者達だったので、皆さん食べっぷりが良く、がつがつ食べ物を食べていた様子から「餓鬼埕」という名がついたそうです。


             
 餓鬼埕の裏通りには井戸がありました。古井戸らしいのですが、今でも水が溜まっています。


             
 井戸の裏には南靖宮というお寺がありました。1783年に建てられた古いお寺です。関聖帝君という神様が祀られているとのこと。


       
 このお寺は素晴らしい石の彫刻があることで有名だそうです。なるほど!迫力のある彫刻ですねえ!


             
 再び中山路に戻ります。すると、こんなお店が見えてきました。玄関に線路とは驚きです!いったいここは何のお店?
 実はここ、レストランでした。「童年往事懐舊茶館」という、レトロなものばかりをコレクションして、インテリアとして使っているレストラン!なかなか面白いアイデアです。残念ながらつまみ食いしながら歩いていた私達はお腹いっぱいでこのレストランには入れませんでした。


       
 中山路には彰化の海で取れた海の幸を売るお店があちこちにありました。このお店もその一つ。牡蠣やカニ、イカ、シシャモなどなど・・・うーん、おいしそう~!


       
 レストランの斜め向かいに一際派手なお店発見!ここは・・・・なんと店先に提灯がたくさんぶら下がっています。このお店、実は歴史ある伝統工芸店「呉厚敦燈舗」で、店主のおじいさんは人間国宝級のお方なのでした。手作り提灯、見応えありました!


       
 中山路の1本裏手の道、後車巷にもいろいろなスポットが存在します。
 道の真ん中に赤煉瓦でできた大きな門扉のようなものがありますが、これも歴史ある「隘門」という門の跡です。
 清の時代には鹿港の町も栄え、金品を奪う強盗なども横行していたようです。そのため鹿港の町の人は防犯用にこのような大きな門を備え付けたそうです。毎日夕暮れ時になると、この門を閉め、人々は身を守ったとのことです。
 かつては町にたくさんあった隘門ですが、日本統治時代にはこのような門が取り壊されていき、この門だけが唯一今も残っているということです。今ではもう既に扉はなく、かんぬきの穴の跡が残っているに過ぎませんが、当時の町の様子を知る一つの鍵となっています。


             
 隘門のあたりから巷子(裏道)につながる道は赤煉瓦が敷かれていて、なんともいい雰囲気です。家々の壁とうまく一体化していて、鹿港が魅力的に見える一因になっているのではないでしょうか。


       
 後車巷から更に奥まった瑤林街に、一際大勢の人が集まっているスポットがありました。やはり赤煉瓦の塀で囲まれた立派な住まいなですね。


       
 しかし、注目されているのは家屋ではなく、家の前にある井戸でした。井戸は普通の井戸とは違った、半月型をしています。これは昔、この家に住んでいた人が自宅の垣根に井戸を掘り、内側の半分は自宅用にし、外側の半分を近所の人が自由に使用できるように作ったのです。


       
 この井戸の名前は「半邊井」というそうです。近所の人との親睦を図った美徳が感じられるとして、今では鹿港の有名な観光地となっています。


       
       
 この辺りの道にも赤煉瓦が敷き詰められていて、なんとも風情のある老街になっています。


       
 こんなふうに表にカラスミが干してあったりなんかして・・・なんとものどかですね。


       
 さて、ちょっと喉が渇いてきましたので何か飲もうかとカフェに入りました。「怡古齊」というお店ですが、店内はレトロな雰囲気でいいですね。


       
 カウンターも味があります。有名人も訪れているのでしょうか。サインがカウンターにたくさん貼り付けられていました。


       
 このお店で一番人気は「麺茶かき氷」です!かき氷の上に麺茶の粉がふりかけられていますよ!ゼリー、緑豆、芋のシロップ煮などのトッピングが可愛いです~。
 お味はどんな感じかな・・・・恐る恐る食べてみましたが、これがおいしいーーーーー!!!麺茶の粉がきな粉みたいで、きな粉がまぶされたかき氷を食べているような感じがしました。意外と合うんですね、びっくりしました!


             
 この麺茶かき氷は「怡古齊」から少し離れた「阿舎茶楼」というカフェでも味わえます~!!


       
 カフェ通りから桂花巷を抜けていくと、芸術村というエリアがありました。ここには日式宿舎群があるのですが、こんなに真っ白な建物になっていました。最近建て替えられたものなんでしょうね。当時の家屋の様子を再現させたものだと思われます。


             
 再び「半邊井」に戻り、その南隣の「合徳堂」を見ました。伝統的な閩南式建築の赤煉瓦造りの建物ですね。


       
 中山路にまた出てくると、そこには三山國王廟というお寺でした。このお寺は1737年に潮州の客家の人が建てたものだそうです。名前の通り三つの山の神様が祀られています。


             
 お寺の門には赤く塗られた木製の彫刻が目を引きます。


       
 再び後車巷の方に渡り南に下っていくと、ボロボロになった古いレンガ造りの廃墟が見えてきます。ここは「鶴楼別墅」と言われる昔の豪邸です。もう30年以上空き家になったままで、かつての美しい佇まいは見られません。しかし、鹿港ではこのお屋敷をリフォームする予定だと言うことです。


       
 「鶴楼別墅」の向かい側の赤煉瓦の壁に、小さな長方形の石碑が埋め込まれているのですが、これは「石敢當」と言われている石です。
 台湾の民間信仰では路地やT字路の突き当たりなどは縁起の悪い場所だと信じられていたようです。それでそのような場所に魔除けとして、このような「石敢當」が置かれたとのことです。


  
 また表通りに出てみると「泉郊会館」という建物が見られます。この建物は1784年に建設された貿易組合です。当時、鹿港には八つの貿易組合があったそうですが、今その建物が残っているのはここだけだそうです。

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鹿港老街その1

2010-07-17 22:52:35 | 町を訪ねて
 鹿港老街にやってきました~!見所の多い鹿港。写真もいっぱい撮ってしまったので、3回に分けましてレポートさせていただきます~!


       
 まず、最初に訪れたのは「日茂行」という、昔お金持ちの方が住んでいたお屋敷跡。
 青の色が鮮やかだったので、修復されたんでしょうね。古蹟となって復活した建物ですが、今じゃ近所の方の集会所みたいになっていました。


             
 お次は鹿港老街のメインストリート中山路へ。この道を北から順に南へ下っていくことにします。最初に奉天宮というお寺に寄りましょう。
 このお寺には蘇府王爺が祀られているそうなのですが、この神様、実はもともとは疫病神だったとのこと。しかし、今ではお花やお菓子などのお供物がたくさん上がっているお寺になっていました。


       
 奉天宮の並びには彰化の海で取れた海鮮を料理して売るお店が並んでいます。その一つ、「海蚵之家」に入ってみました。ここは牡蠣の料理がウリのようです。


       
 早速オアチェン(牡蠣オムレツ)を注文してみました。かなりボリュームがあり、ソースもたっぷり載っています。うん、おいしい!


       
 牡蠣のそうめんも食べてみました。これはあっさりしていて食べやすかったです!


       
 台湾ではお馴染みの貢丸湯も注文しました。どれもおいしかったです~!


             
 民生路とのコーナーにあるレストラン「三番錦魯麺」もポイントですよ~!


        
 屋号にもなっている看板メニューの三番魯錦魯麺です。イカ、ツミレ、かまぼこ、レバー、野菜など、具だくさんのスープ麺!これで2人前くらいなんですよ。結構器が大きくて、一人では食べきれないっす!


       
 ちょっと民生路を入ったところにこんな屋台が出ています。「老林麺線糊」というお店です。35年の歴史があるというこの屋台!ちょっと食べてみましょうか。


        
 麺線糊ってこんな感じ!1杯25元とはお値打ちですね。ツルツルッと食べやすくて、いくらでも入りそうな感じです。鹿港は至る所で麺線糊を売っているお店がありましたから、鹿港名物なんでしょうね。


       
 お腹が一杯になったらお寺巡り再開です。中山路の北に一際賑わっているお寺がありますが、これが天后宮です。大きな門が立派ですね。


       
 休日とあって大勢の参拝客がお参りに来ていました。神様のお人形さんが台の上に並べられていました。


       
 奥のお堂の2階に上ってみると、こんな金ぴかのお部屋がありました。ひゃ~、煌びやか!


       
 ところで、麺線糊と同じくらい鹿港名物という食品を発見!それは「麺茶」というものです。鹿港ではあちこちで「麺茶」を売る店を見かけました。その中でも「東華麺茶」というお店は老舗だそうです。


       
 今はお店も現代的になりましたが、昔から使っていたと思われる木製の屋台は健在です。では、早速その麺茶をいただいてみましょう。


       
 これがその麺茶です。なんかきな粉をお湯でといたものみたいに見えますが・・・実はこの麺茶とは、小麦粉を炒って砂糖と混ぜたもののようです。食糧事情が悪かった昔は、これを食べてお腹の足しにしていたんでしょう。それが今はおやつやデザートとして人々に愛されているようです。


       
 中山路から少し文開路に入ったところに新祖宮というお寺がありました。ちょっとここにも寄ってみましょう。


       
 台湾のお寺の屋根には、いつも神様が3人並んでいらっしゃいますが、このお寺も例外ではなく、確かに3人いらっしゃいました。


       
 この寺正殿に媽祖の神様を祀っているそうです。が、目を引くのは外にある4つの古い石碑。清の時代の乾隆年間に施されたもののようです。


             
 中山路を更に少し南下すると、今度は城隍廟というお寺が見えてきます。1754年に建てられたという古いお寺ですね。三級古蹟に指定されているのだそうです。


       
 城隍廟と言えば、はい、やっぱりありました!算盤です!お寺の扉をくぐったその内側の上部に大きな算盤が飾れていました。この算盤は人間の功績と過ちを勘定するという算盤なんですよ。


       
 夕暮れ時になると、城隍廟の向かいで映画の上映会が行われていました。向こう側の通りに白いスクリーンを取り付けて、皆さん境内に座りながら観賞です。なんとものどかな光景ですね。

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新化老街

2010-05-25 23:03:14 | 町を訪ねて
       
 台南縣の新化という町を訪ねました。と言っても、ちらっと老街を見て通り過ぎただけなんですが・・・
 でも、ここの老街の雰囲気もステキだったので、写真で紹介したいと思います。


       
 新化の中山路、中正路一帯には1921年(大正10年)に建てられた町並みが残っています。


       
 白っぽいバロック風の建物がずらっと並んでいる姿は美しいですね。女兒牆と言われる屋根の飾りも凝っています。看板もデザイン、形が同じに作られていて、同じ高さに揃えてありますね。


             
 こちらのお宅は女兒牆が綺麗です。てっぺんに羽ばたく鳥がのっています。


             
 こちらはバルコニーが素晴らしいですね。建物上部の彫刻もよく見ると凝っています。今では布屋さんになっているようですね。


       
 こうやって古き良き建物を保存している様子を見ると、ホッとするのは何故でしょう?いつまでもこの老街に人が住み続けてくれますようにと思います。


       
 この並びも老街です。木造の窓枠と、建物上部にある丸窓が興味深いです。


       
 こちらは「新化老街」という文字がありますが、実はこれ、市場の建物でした。


             
 中山路の老街で見かけた円柱です。かけてある金色の看板も素敵なデザインです。


       
 同じ通りでも建物の種類が違いますね。こういう何気ない発見も町歩きの面白さです。


       
 中正路と忠孝路のコーナーに一際古い建物を発見!「街役場」という文字が入り口の上にありますが、実はここ、レストランなんです!昔は本当に町役場として使われていた建物のようです。1934年に造られた建物だそうです。このお店に入って食事したかったんですが、お昼を食べたばかりだったので残念ながら外から見るだけとなりました。

新化への行き方:台南よりバスで

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台南市西門圓環界隈

2010-05-16 23:36:11 | 町を訪ねて
       
 台南市の西門圓環界隈のレポートです!この辺りで一番目立つのは何といっても赤崁楼でしょう。赤崁楼についてはこちらをどうぞ


       
 赤崁楼の西隣には台南で有名な担仔麺のお店「度小月」の支店があります。(写真は中正路のお店です)


       
 おろしにんにくが隠し味となっているこのお店の担仔麺はコクがあって美味しいので、台南に来るとどうしても食べてしまいます。


             
 民族路を挟んで赤崁楼の向かいには行列のできるお店がありました。なんとここは冬瓜茶のお店。「義豊冬瓜茶」は100年の歴史を持つ老舗だとか。冬瓜茶の種類も何種類もありますのでお好みのものをどうぞ!


       
 冬瓜茶のお店の隣には祀天武廟というお寺がありました。明鄭時代に建立され、国家一級古蹟に指定されたお寺だそうです。


             
 こちらは開基武廟。1669年に建立された三級古蹟のお寺です。


             
 ここは大天后宮の境内です。こちらは国家一級古蹟になっています。このお寺の石柱などには鮮やかな彫刻が施されていました。


       
 大天后宮の奥の庭には、石の飾りが数点設置されていました。大きな水晶には参拝客が皆タッチしていたので、私達も触ってみました。御利益があるようです。


             
 成功路と自強街の角には国家二級古蹟に指定されている開基天后宮があります。台南市で最も早い時期に媽祖の神様を祀ったお寺だということです。

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台南市南門路界隈

2010-04-30 23:25:34 | 町を訪ねて
 今回は台南市の南門路周辺のご案内で~す。この辺りもなかなか面白いエリアになっています。


             
 圓環から南に向かって歩いていくと、右手に見えてくるのが台南孔廟です。門には「全臺首學」と書いてありますが、清代末期、ここが最高学府だったということを表しているのだそうです。


       
 孔子廟の中で最も古い建物です。この建物に入るには料金が必要でしたが、きっとそれは補修代金などに充てられるんでしょうね。確かに赤みがかった壁など、ずいぶん古そうでした。

       
 孔子廟内にはこんな大きな木もありました。しかし、この大木は朽ち果てそうになっていて、棒で何か所も支えられていました。この木を守る運動が行われているそうです。


       
 南門路を挟んで孔廟の向かい側にはこんな石門が見えます。「泮宮石坊」という名前がついているようです。


       
 「泮宮石坊」をくぐるとそこは莿桐花巷という通りになっています。たくさんお店が並んでいて賑やかそうなので、ちょっと歩いてみました。


       
 お洒落な喫茶店やレストラン、お土産物屋さんが多く並んでいて、すごく楽しいストリートです。


       
 まっすぐ進んでいくと、一際賑やかなお店がありました。ここは何のお店かな?黒輪2元って書いてあります。黒輪ってことは・・・・・


       
 ここはおでん屋さんでした。台湾風に串に刺さったおでんです。お鍋の中にいっぱい串が突っ込んでありますが、好きなものをお皿にとって、最後に精算してもらうシステムになっているようでした。ただ、1本2元とありますが、串によっては値段が違いますのでご注意を!


       
 おでんを買ってみました。お店の外に並べられている低い机に置いて食べました。タレに絡めていただきます。


       
 おでん屋さんまで来たらそこは開山路です。開山路を南下していくと、こんな看板が見えてきます。このお店もお客さんの出入りが多いから人気店でしょうか。


       
 ここは「肉圓」のお店です。台南の肉圓には蝦が入っているのが特徴です。蒸したタイプの肉圓ですね。虱目魚の団子スープと一緒にいただきました。蝦入り肉圓は蝦のお味がきいていて美味しかったです。


       
       
 更に開山路を南に行くと、「延平郡王祠」に着きます。


              
 ここには大きな鄭成功の像が建っていました。中華のヒーロー鄭成功を祀った廟です。


       
 だからでしょうか、「成功」を成功するという願掛けにつなげ、こんな木札がずらっとぶら下げてありました。木札には「○☆大学に合格しますように」などという願い事が書かれていましたから、絵馬のようなものなんでしょうね。


       
 ここから南門路に戻っていくと、大南門が見えてきます。ここは国家三級古蹟に指定されています。堂々とした立派な門ですが、台南府城にかつて八つあった扉の一つだそうです。


       
 アーチ型のデザインを取り入れているため、「半月城」とも呼ばれているそうです。石と煉瓦を積み上げて造られた城壁はどっしりとした構えです。


       
 城壁の間から木がニョキッと生えていますね。すごい迫力と歴史を感じます。


       
 大南門の敷地内には碑林もあります。しかし、行った時には修復中で一般公開はされていませんでした。残念・・・


       
 大南門の斜め向かいには台南大学があります。大学の北、樹林街二段のところに台南城垣南門段残蹟があります。高さが5メートルくらいもある城壁の一部がここにも残っています。1788年に造られたもので、三級古蹟に指定されています。


       
 台南大学のすぐ南側には五妃廟があります。こちらは一級古蹟だそうです。清代初期の王様の、5人のお妃様がここに祀られています。


       
 五妃廟のすぐお向かいに賑わっているお店を発見!‘豆腐冰’って書いてありますが・・・・


       
 そう、ここは豆腐冰というデザートのお店。暑かったので迷わず注文してみました。これは抹茶味の豆腐冰!冷たくてほんのり甘くて美味しかったです。


             
 南門路からちょっと離れますが、同じエリアに属すので府城隍廟もご紹介します。1669年に建てられたお寺で、こちらも二級古蹟に指定されています。


       
 お寺の中に人間の善と悪を勘定する大きな算盤が飾られています。

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ぶらっと麻豆

2010-04-12 23:07:13 | 町を訪ねて
 台南縣の麻豆といえば文旦の故郷だ!と思われる方は少なくないと思います。しかし、麻豆は文旦以外にも魅力がいっぱいある町でした。


       
 麻豆の道沿いには確かに文旦の木がたくさん見られました。


       
 でも、残念ながら文旦の季節ではなかったので、名物の文旦は見られずじまい。代わりに果物屋さんでは白柚子(バンペイユ)が幅をきかせていました。


       
 さて、麻豆の町は古い町。味のある建物があちこちに残っていました。これは映画館の建物。今も映画が上映されています。


       
 老街の建物もバロック風でステキです。今では店舗として活躍中。


             
 こんな素敵な教会の建物も発見!ここは幼稚園にもなっているようですね。


       
 この屋根飾りもとってもステキ!この建物は85℃カフェとして使われていました。


       
 中正路の老街。古い建物は今も健在で、一階はほとんど店舗でした。


       
 ところで中正路の辺りには、麻豆名物の食べ物を売る店がた~くさん!このお店もその一つ。


       
 これは肉粽!台湾語では「バーツァン」と言うそうです。甘辛いタレがついてくるのが南部の特徴ですね。


       
 こちらは筒仔米糕。台湾語では「タナビコ」と言われています。上の方の挽肉がおいしいです!これにもタレがついていて、ガリ(?)もついてきました。


       
 麻豆の碗粿(ファックェ)も有名です。南部の碗粿(ファックェ)はタレが甘めで濃い感じがします。


       
 こちらにもおいしそうな食べ物を売っているお店発見!さーて、何を食べようかな~。


       
 いただいたのは草漁粥。これも麻豆はよく見かけました。草魚って淡水魚の一種かな?お粥と書いてありましたが、濃度は薄く、お粥と言うよりも魚が入ったお茶漬けっていう感じがしました。おいしかったです~!


       
 麻豆のお寺「代天府」も有名です。「代天府」についてはまた後ほどお話しいたしますね。


  
 そして何故か「鰐王」というワニを売り物にしている動物園もありました。ここにはワニや亀、トカゲ、蛇などの爬虫類の他、珍しい動物が飼育されていました。


             
 一番太っちょのワニさんには背中に乗ることもできます。実はこのワニさんはメタボワニ!太りすぎて動けないんだそうで、ちょっと可哀想だなと思いました。


       
 なんと園内にはワニの肉を販売している所もあり、びっくり!新鮮なワニの肉って書いてありますが・・・・・

麻豆への行き方:台南から興南客運バスで麻豆行きに乗ってください。

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台南市海安路界隈

2010-03-30 22:40:12 | 町を訪ねて
 台南市には見るものがいっぱい!美味しいものもいっぱい!というわけで、市内の様子をお話しするには一気にとはいかない盛り沢山の台南!それで、今回は海安路界隈を中心にレポートしてみようと思います~。


       
 まずは風神廟というお寺に行ってみました。海安路から和平街を少し西に入ったところにそのお寺はありました。ちょうどお祭りをやっている最中で、爆竹は鳴るし、花火は上がるしでとっても賑やか!女の子達が踊りを奉納していました。


       
 お次は男の子チームによる蛇踊り!チームワークもよく、上手にドラゴンを操作しています。ずいぶん練習したんだろうな~。


       
 神様も登場です!この辺りを神様は行進していた模様で、お寺に帰ってきたところでした。


       
 風神廟のすぐそばに‘接官亭石坊’という鳥居のような門構えがありました。国家三級古蹟に指定されているそうです。こっちが表側で・・・


       
 こっちが裏側。内側と言った方がいいのかな???


       
 風神廟から北へ少し行ったところに「神農街」という通りがあります。昔は「北勢街」と呼ばれていたそうですが、なんとも風情のある道なので、入ってみることにしました。


     
 この通りに建っているおうちは二階建て。そして二階には必ずベランダとドアがあります。どのお宅にも二階にドアがついているのですが、これは昔、この道は水路になっていて、船が行き交っていたそうです。船に積んだ商品などを二階のドアから運び入れていたのだとか。木製のおうちの木製のベランダとドアには、年輪が感じられました。


       
 こんな素敵な窓のおうちを発見!折り紙で切り絵を作って貼っているんですねえ。


       
 さて、海安路に入ってみますと、所々にこんな絵が・・・実はこの道の別名は「芸術街」!アートな作品が散らばっていました。


       
 お店の壁のペインティングも鮮やかで綺麗です。


       
 ここはイベントがあったときに使われるようでした。この壁の向こう側はバーになっています。
 海安路は夜になると、歩道にテーブルと椅子が並べられ、飲食店が出来上がります。夜を友だちと過ごすにはもってこいの場所なんでしょう、若者達がこのストリートカフェを利用していました。


       
 海安路一段の東側には康樂市場(さかりば)もあります。洋服を安く買いたい人、美味しいものを食べたい人はこの場所を訪れます。


       
 海安路二段から信義街に入ると、そこは石畳の道になっていました。この奥には・・・


       
 ‘兌悦門’というレンガ造りの城壁がありました。国家二級古蹟に指定されています。


       
 1836年に造られたそうですから相当古いものですねェ。門の上に上って界隈の様子を見るのも面白いです。

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いにしえの魅力!台南市安平地区

2010-03-17 23:01:11 | 町を訪ねて
             
 さて、今回は台南市のご紹介です。台南は日本で言うと京都のような町、つまり古都なんです!ですから古き良きものがた~くさん!その代表とも言うべき安平地区を中心にレポートします!


       
 安平地区は台南市の西部、台湾海峡に面しているエリア。大昔、安平も海だったと聞きました。それを徐々に埋め立てて、今の安平が出来上がったそうです。この地区の代表的なものと言えば、間違いなく「安平古堡」でしょう。(安平古堡に関してはこちらの書き込みをご参照ください


       
 安平古堡の南隣には「安平天后宮」があります。ここには主に馬祖の神様が祀られており、1994年に修復されましたが、鄭成功の時代から存在した長い歴史を有するお寺。お寺の門から本堂に至るまでその彫刻の細やかさや美しさに目を奪われます。


             
 これは「安平古井」という古井戸です。安平古堡へと続く古堡街の、延平街入り口付近にあります。オランダ軍が台南に上陸した頃から存在したこの井戸は、当時付近の住民の水源となっていました。今ではもう使われていませんが、三級古蹟に指定されています。


       
 安平古堡の少し北の方には「安平樹屋」というものすごいお屋敷跡があります。説明書を読んでみると、ここは日本統治時代、製塩会社の倉庫として使用されていたとのこと。で、何がものすごいのかというと・・・


       
 このようにおうちがガジュマルの木にすっかり占領されちゃってるんです!!もうそれは驚きの光景です!


       
 おうちが木に食べられちゃったみたいな、お化け屋敷みたいな感じです~。


       
 ガジュマルの根が地面に這ってものすごいことになっています。根っこ同士が絡み合っちゃってますね。


       
 安平樹屋から安北路を西に行くと、1軒の老舗が見えてきます。大勢の人で賑わっているこのお店は「豆花」のお店です!その名も「同記安平豆花」!私達も行列に並んで豆花を注文しました。


       
 この3品を買いました。奥の器のがココナッツミルク味のシロップ、手前左のがあっさりレモン味のシロップ、右がアズキのかかった竹炭豆花です。どれもう~ん、美味でございます~!!


       
 さて、安北路を東に戻ってきて湖内二街へと南下する道に突き当たったところに、レンガ造りの建物が見えてきます。どうやらレストランのようですが、その昔この建物は「東興洋行」という安平地区の商業センターだったのです。300年の歴史があるこの建物は、三級古蹟に指定されています。


       
 東興洋行を南下し、安平路まで来ると赤褐色の大砲が並んでいるのが見えます。実際に使われていた大砲ですが、今では飾りのようになっています。ここも三級古蹟に指定されています。


       
 安平路を東に進んでいくと、一際賑わっているお店が発見できます。お店の前にずいぶんと列ができていて、大勢の人が並んでいますね。このお店は「周氏蝦巻」という安平名物の食べ物を売っているお店。もちろん店内で食べることもできますが、お持ち帰りもOKです。


       
 私達も並んでお店に入ってみました。うわさの蝦巻を注文してみると、こんな感じでした。お皿に蝦巻が8切れ載っています。食べてみると、外側がカリッとしていますが、中はふわっとしていてエビの香りがふわっと出て来ます。評判通りのおいしさで大満足!蝦巻のほかにもスープや杏仁豆腐などいろいろな食べ物を販売しています。行かれた方は是非トライしてみてください。


             
 安平路を挟んで周氏蝦巻のお店の斜め向かいには「安平劍獅埕」という広場があります。ここには安平の代表的な文化である剣を加えた獅子をモチーフにした商品の数々が販売されています。


       
 安平劍獅とは言うなれば魔よけの印なのですが、それが携帯ストラップや中国結び飾り、シール、置物などなどいろんなグッズとなって販売されています。安平に行った記念として買って帰るもよし、お土産にするのもよしですね。


       
 安平劍獅埕には食べ物のお店もありました。台南名物の担仔麺のお店もありました~!!「洪芋頭担仔麺」は百年の歴史があるお店のようです。作っている店員さんも元気いっぱい!


       
 小腹が空いたので1杯注文してみました。うーん、さっすが本場、おいしかったです!蝦が入っているのが嬉しいです~。


       
 安平劍獅埕の向かい側には蚵仔煎(牡蠣オムレツ)のお店がありました。こちらも開店以来50年続いているという老舗のようです。


       
 台南の蚵仔煎(牡蠣オムレツ)は牡蠣がたくさん入っていました。上にかかっているソースが2種類なのも台南の特徴です。


       
 安平劍獅埕から北の方に進み住宅街の中に入っていくと文龍殿というお寺にぶつかります。そのお寺の手前にあるこぢんまりした瓦屋根と煉瓦塀のうちが目に入ります。
 このお宅は「海頭社魏宅」と呼ばれている昔のおうちです。馬の背中のような形をした屋根、煉瓦の塀で囲むスタイルなど、昔の安平地区で主流だった家の造りを見ることができます。


       
 海頭社魏宅の前には「大樹公」という大きなガジュマルの木が生えています。赤い布が木の幹の部分に結んでありますので、きっとこの地区の人々が大切にしている木なのでしょう。


             
 海頭社魏宅のやや南よりにも安平スタイルの民家があります。「海山館」というこのうちは三級古蹟に指定されています。修復されているので綺麗になっていますが、清の時代に建てられたものだそうです。


       
 格窓や山型の屋根など、やはり当時の安平スタイルが保存されたお宅です。


       
 安平港の海を隔てて南側のエリアには「億載金城」があります。清代1876年に建てられた城で、国の一級古蹟に指定されています。


       
 今では入り口の煉瓦でできたトンネルと、城壁や要塞の一部、使用されていた大砲などが残っているだけですが、その敷地面積や形などから当時の規模が想像されます。


       
 安平から台南市中心部に引き返す折、なんだか物凄いお客さんで賑わっているお店を発見!皆さん並んでいますが、いったいここは何のお店?実はここは安平地区で人気ナンバー1のプリンの店なんです!「依蕾特」という名前のお店で、今、子どもからお年寄りまで好まれている優しい口溶けのプリンが人気!私達も辛抱強く並んで待ち、プリンをゲット!私達は3個買っただけでしたが、他の人はお土産にと10個、20個、それも一箱詰めやら3箱詰めで買って帰っていました。
 いやはや、台南の人のプリン好きには恐れ入りました~!

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