新・ボヤッキーでトンズラーな日記

そこいら辺にいる普通のオッサンです。日々気にくわない事や腹が立ったことをつぶやいています。

マニアックな話ですいませんが…

2007-04-21 04:14:37 | 趣味
え~っと。

すいません、今回の話はよほどおヒマな方だけ読んでください
と言うか、内容が内容なので話にオチが付けられないのは判ってはいたのですが、元ガンマニアと“知ったかぶり”の血がどうしても騒いで書かずにはいられなかったんですよ~(つД`)

そんなワケで、本当に面白くありませんし、だいぶ以前の知識なので、若干間違っているかもしれませんが、その点はご了承の程を(^^;)



てなわけで本題。
今回米国の事件の犯人であるチェ容疑者が持っていた銃は、ライフルや散弾銃ではなく、ハンドガンのグロック17ワルサーP22のようです。
(グロック19との情報もありますが)

2つの銃はどちらも比較的扱いやすく、弾が小さい為撃った時の反動も少ないのに貫通力があり、命中精度も良いとされている銃です。

そして、グロック17は9mm、ワルサーP22は22口径(0.22インチ、大体9mm弱)と、ほぼ同サイズの弾を使用しています。
どちらも市販されている弾のなかでは最もポピュラー且つ小さい口径で、その威力は昔読んだ本によると「至近距離で撃たれない限り、当たっても鉛筆でグサッと刺した程度の怪我」だそうです。
さすがに撃たれた事はないので、真偽の程は不明ですが、現実にはヤケドや当たった時の衝撃も加わるのでもう少し痛いと思いますが(^^;)


ちなみに、現在日本の警察に採用されている銃はシグザウエル(ザウアー)P230で、これも9mmを使用しています。
但し、国内仕様は殺傷力を弱める為、9mmよりも更に小さい弾を使っているらしいのですが…

尚、なぜシグになったのか?と言うと、色々説があるんですけど、当時警視庁の下っ端警官をしていた友人曰く「長官がシグが大好きだったので、ほぼ勝手にこの銃に決めてしまった」そうです。
アンタの趣味かい!なんじゃ、そりゃ!と皆でツッコンだものでした。

その友人、それから2~3年もしないうちに、突然ものすご~いド田舎に飛ばされてしまいましたが…一体何をやったんだろう。
確か上司の愛人(モチロン署内)に手を出した、ってのは知ってましたけど、もしかしてそれがバレたのかな?
警察内部は不倫だらけだぞ!って良く言ってたっけ…色んな意味で豪快な兄ちゃんでしたが(^^;)


え~、話を戻しますと、そんなワケで殺傷力はあまり大きくない為、よほど当たり所が悪くない限り“通常”一発で死ぬ事はまずありません

“通常”と言ったのにはワケがありまして、実はこの弾でも殺傷力を強める事は出来るんです

それはホローポイント弾を使う事


普通私達が思い浮かべる銃の弾は先が尖っていますが、ホローポイント弾はこの先を平らにして“クレーター”状のくぼみがあります。
これによって貫通力を抑え、目標に当たると先端部分が広がるように変型する事で衝突時の衝撃を目標にそのまま与え、殺傷力を高める事が出来るのです。

但し、上記のような理由で販売を禁止している州や地区もあったはずです

他には、完全に違法になりますが、自分で殺傷力を強化すると言う手もあります。
弾の先をやはり若干平らにして、そこに十字の切れ込みを付けておくのです。
これはホローポイント弾よりも殺傷力があり、ダムダム弾と呼ばれて使用されていた事もありました。
しかし、あまりにも殺傷力が高すぎる為、1907年に使用禁止になってしまいましたけど…。


又、装弾数について言えば、グロック17で17発(但しオプションで30発撃てるロングバレルがありますが、通常は売ってませんので無視)、ワルサーP22で10発。
2丁の拳銃を両方一度に撃ちまくっても、一回で27発“しか”撃てないんです。

2丁拳銃と言うと、一見ものすごく沢山弾を撃てそうですが、実際は上記のように全弾撃ち尽くしたらそれで終わり。
むしろ、銃を1丁だけにして、マガジンを沢山持って素早くマガジンチェンジした方がかなり多くの弾を撃てます。
(……ってガンマニアで有名な漫画家園田健一氏の「ガンスミスキャッツ・バースト」でも言ってたなあ)

事件の目撃者の中には「もの凄い早さでマガジンチェンジをした」と言っている人もいたので、おそらく犯人は2丁持ってはいたけど、実質どちらかをメインとして撃ちまくったのでしょう。
個人的には、扱いやすさや命中精度、更に一部目撃者が「オモチャかと思っていた」と証言していた事から考えるとメインで使用していたのはグロックではないか、と思ってますが…。
と思って、犯人のビデオをよく見ると右手にグロックを持ってるので、やはりこちらをメインに撃ちまくったと思われます。


さて、今回の犯人はその「通常殺傷力の低い銃」を使って33人も撃ち殺しています。
もし上記のようなホローポイント弾を使ってなかったとしたら(いくら米国でもそんなに大量には買えなかったはず)よほど急所を狙って撃ったのか、一人に対して数多く弾を打ち込んだのでしょう。

事実、伝え聞こえてきた検死官の話では「どの死体も三発以上の弾が撃ち込まれていた」と言う事でした。
と言う事は単純計算しても、犯人は犯行当時100発以上の弾を持っていた事になります。
「100発」と言うとものすごい数に思えますが、グロックの場合、マガジン数で言うとほぼ6個分にしかなりません。
この位ならば、ポケットやベルトに差し込んでても持ち運べる数です。

ただし、これはあくまで死者から計算した弾数であって、実際はそれ以外に多くの負傷者も出しているので、おそらくは上記の倍・200発以上、マガジン数で言えば12個以上は用意していたと思われます。
普通の服装だったらさすがにそこまでの数を持つのは大変ですが、今回の容疑者は軍用ベストっぽい物を着ていましたので、それだけのマガジンを持ってもそう不便は感じなかった事と思われます。
(ただし、弾もマガジンも金属なので結構重かったでしょうけど)



と、ここまで解説しておいて、ようやく前回のラストで書いていた「犯人は本当に自殺したのか?」のネタに繋がるわけですが、上記の説明を見ていただいても判るとおり、9mmや22口径で顔半分を吹っ飛ばすのはかなり難しいんです

人間、銃を使って自殺する場合は大抵の場合正面、若しくは側頭部から撃つわけですが、それで顔半分が吹っ飛ぶ程の威力が9mmや22口径にあるとは考えづらいし、万が一ホローポイント弾を使ったのだとしても、やはりそんなに威力があるとは思えないので、あの2丁で顔面が半分吹っ飛ぶっ、て事は考えづらいんですよね。
これがもしガバメントなど45口径の銃とかだったら少しは判るんですが…。

結局の所真実は闇の中で終了かな?
どちらにしても日本にいる限り、そう細かい情報が手にはいるわけでもありませんし…やっぱ英語勉強しようかなぁ(--;)。

さて、最後に。
昔あるエアガンメーカーが配っていたシールにこんな文句が書いてあったんです。

Guns don't kill people, people kill people.
(銃は人を殺さない、人が人を殺すのだ)

個人的には名文であり迷文であると、今でも思っています。
私はこの文を読んだ時、「武器と言うものの存在理由と持つ者の資質」についてつくづく考えさせられました。

一部の政治家や芸能人などにワザとか天然か知りませんが、「とにかく銃があるのが悪い」と、私にしてみれば思いっきりズレた発言をしている輩がいるようですが、彼らには是非とも一度、上記の言葉について深く考えていただきたいものです。

それでも判らなかったら…ま、判らんでしょうな(^^;)
彼らは固定観念にとらわれすぎているし、「反対のための否定」をしているだけみたいですから。

う~む。
そうやって考えると、バカボンのパパの「反対の反対は賛成なのだ」と言う言葉って、実はもの凄く奥深い言葉だったんだなあ。

さすがはバカ田大学を優秀な成績で卒業しただけの事は…ないか(^^;)