山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

秩父の赤岩魚?

2019-05-13 00:41:48 | フライフィッシング
遥か35年も前の話である。
幼馴染のオ-ちゃんは金峰山~国師ケ岳~甲武信ヶ岳~十文字峠へと縦走し、入川源流へと下山した。
登山道に沿って流れる入川源流の美しさと、大きな淵で悠々と体をくゆらせる40センチを超える岩魚の姿が忘れられないという。

僕は僕で、秩父の赤岩魚に出逢いたいという思いをずっと長い間心の奥に大切にしまっていたこともあり
ならばやってみようかと、とりあえずは日帰りで探釣してみることになった、、、、、
車止めから左下に流れる峪を眺めながら30分ほど歩くと分岐、十文字峠に向かって入川沿いを進む。




しばらく進むと材木運搬用の軌道が現れる、萌葱色の柔らかい色合いがまばゆく目に映る。




更に30分ほど進む、峪が険しくて入渓点が見つからず少し戻って岩を伝って峪に下降する。




峪に降り立ったのは午前9時半、新緑に覆われた美しい渓相に息を飲む。






午前10時半、気温が上がり水も温んで緩やかな渕尻では小さな岩魚のライズが頻発してドライの釣りが面白くなる。




この流れからようやく僕のメイフライにも岩魚が出てくれた。




体側の下半分に朱点、パーマ-クなし、背ビレ胸ビレ脂ビレ尾ビレが朱に染まっている。
秩父の赤岩魚の特徴を備えている岩魚ではあるけれど、この種の岩魚はあちこちで見かけることができる。




ここからも出た。




雄岩魚であろうか?




上と同じ岩魚の全身画像、おそらく赤岩魚なのであろうが
赤岩魚固有の特徴を有しているのかどうか僕には判別できない、もう少し調べてみなければ、、、、、




ちょうど12時、あの岩の下の緩やかな平で昼飯にしよう。




忙しいこの時期は手抜きしてコンビニの惣菜が有りがたい。
ビ-ルを飲るととたんに睡魔が襲う、暖かい日和は殊の外ほか昼寝が心地よい。




2時間半の釣りで十分に満足して峪から上がった。
登山道を歩いていると柳小屋に泊まって最源流を釣ったという二人組に追い越された。
柳小屋まではきつい登山道を5時間も歩くことになる。
釣果を聞いてみると金曜日だと言うのに8人の釣り人が入っていて芳しくなかったと言う。




帰路、道の駅大滝で立ち寄り湯に浸かってまたビール。
この立ち寄り湯は生ビ-ルなし、あまりやる気がないのか酒肴は鶏のからあげと枝豆だけ。
だけどお蕎麦だけは美味しくてお代わりした、細切りの喉越しが嬉しくてもう一度食してみたいなあ!



入川源流、夏にもう一度やってみたいと思わせる素晴らしい渓相の峪でございました。
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26 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
秩父 (高崎)
2019-05-21 23:52:54
み-さがちゃん

秩父をホ-ムにしている仲間がいるなんて羨ましい!
その釣り仲間の方なら柳小屋から最源流の険しい峪も踏破しているんでしょうねえ。

懐深い秩父や奥武蔵の渓も経験豊富な仲間のガイド付きなら初めからいい釣りができそうですね。



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秩父 (相模の釣師)
2019-05-21 11:43:51
秩父良いですね~釣仲間が秩父をホームにしているので
いつか入って見たい気はするのですが・・・・
秩父岩魚にもあって見たい気もするし。
しかしながら、グルメレポートが毎回楽しみであります
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新緑 (高崎)
2019-05-20 00:49:44
ゆっき-さん

僕も紅葉よりも新緑の季節の方が断然気持ちが高鳴ります。

未踏の山にチャレンジしたら必ず写メ送って下さいね。
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新緑 (ゆっき-)
2019-05-18 13:50:00
私は紅葉の季節より新緑の季節が好きです。
黄緑色の柔らかい若葉の色合いが優しくていいですよね。
縦走はちょっと無理だけど金峰山、国師ケ岳など登って個みたいです。
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居城 (高崎)
2019-05-18 00:22:28
ヒロキチちゃん

忙しい毎日、くれぐれも体を労わりながら仕事して下さいね。
うちの息子の家は4月に完成したのだけれど忙しくてまだ見ていません。
GW中にお泊りに来た孫たちに『新しいおうちはどう?』って来てたら『嬉しい!』という返事がありました。

家は子供たちにとっての故郷の一つです、子供たちが小さいうちに家を建てるのは理想的なんですよね。
家が完成して少し時間ができたら呑みたいですね、一緒に渓に立ちたいですね。

その日を心待ちにしちょりますよん!
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Unknown (ヒロキチ)
2019-05-17 19:40:02
様々な岩魚が居て興味深いですね。僕の故郷にはヤマト岩魚が、メインだったのでニッコウイワナを釣った時は感動しました。
渓に立ってマイナスイオン沢山吸い込みたいです〜。
忙しければ忙しい程、山や渓が恋しくなりますな〜。
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山菜 (高崎)
2019-05-17 17:44:43
Kちゃん

一通りの山菜は食したようですね。

こちらもウド、タラの芽、行者ニンニクを味わえました。
行者にんにくは旅の途中の頂き物でした。

今年は忙しくてコシアブラとシドケは来年にお預けです。
今週末は土日とも缶詰で仕事に励みます。
田舎のお祭りの頃に夏野菜をもらいにいきましょうかね。
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美渓 (Kz)
2019-05-16 20:29:11
確かに美渓だイワナも美しい
それはさておき今年の山菜はどうしたの
あっという間に山菜シ-ズンが終わっちゃったけど
俺はウドもタラの芽も味わったけど
今年は珍しくブログの話題にもなってないよね。
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赤岩魚 (高崎)
2019-05-16 01:16:02
papachanさん

秩父の赤岩魚の生息範囲はとても広範にわたっているようです。
岩魚の特徴も様々で、しかもほかの地域でも似た岩魚が釣れるので僕には本物の判別がつきません。

固有種に出逢えたらぜひ教えて下さいませ。
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秩父縦走 (高崎)
2019-05-16 01:12:00
西やん

金峰山~国師が岳~甲武信ヶ岳~入川源流、縦走してみたいですねえ。
西やんの体力なら入川源流から逆回りのきつい縦走もおもしろいかも。
深い新緑に包まれた縦走、ぜひ是非実現して経路の情報をもらえたら嬉しいなあ。
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藤の花 (高崎)
2019-05-16 01:07:46
熊爺さん

熊爺さんのお宅の庭にも見事な藤の花。
藤の花が咲く頃からドライフライの盛期。
これからが楽しみな季節です。
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Unknown (papachan)
2019-05-15 22:38:48
高崎さん、こんばんは!
美しい渓相、美しいイワナたち、最高ですね。
秩父の赤岩魚は、興味深々です。
昔は結構釣れたようですが、最近ではかなり奥に行かないと、いわゆる固有種にはお目にかかれないらしいですね。
私もいつかは挑戦したいです。
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秩父 (西やん)
2019-05-15 15:07:22
金峰山、国師ケ岳、甲武信ケ岳、十文字峠、入川源流への縦走は素晴らしいコ-スですよ
自分もこの新緑の季節に2泊でやってみたいです。
秩父の源流のイワナきれいですね、自分も釣りの趣味も持ちたいです。
ビ-ルと蕎麦、相変わらずのお二人ですね。
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清き渓谷 (熊爺)
2019-05-15 03:43:33
 渓谷の流れが温む時期にはフライで尺もの釣れる、たまらないな~それにしても美しすぎる渓谷には我々だけの愛があるような気がしてならない。
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ネイティブ (高崎)
2019-05-15 01:56:43
寅さん

秩父の圧倒的に繁る木々の新緑は見事でした。
赤ヤマメ、またムラムラと釣欲が湧いてきてしまいます。

あの下の黒岩魚、また天泊して釣りまくるのでしょうか?
あの峪は天泊して夕まずめを狙って釣りまくる魂胆ですな。
寅さんのレポを楽しみにしちょりますよん!
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美渓 (高崎)
2019-05-15 01:48:06
Blue Wing Oliveさん

秩父の険しくも素晴らしい美渓を堪能できました。
釣果は乏しくとも美渓に巡るだけで十分に満足できました。

幾つになっても新たな出会いは新鮮でわくわく致します。
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盛期 (高崎)
2019-05-15 01:44:56
へっぽこフライ師さん

いよいよドライフライの盛期に突入です。
やはりFFはエキサイティングなドライフライに限ります。

丹沢のシロヤシオ、へっぽこさんに頂いたVル-トの地図を僕も辿って行きたいのですが月末までノンストップの日々になりそうだす。
満開のシロヤシオ、写メを心待ちにしちょります!
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ネイティヴ ()
2019-05-14 21:30:17
新緑の渓でドライでかけるイワナ、いい釣行になりましたね。
奥武蔵・秩父の赤イワナの話はよく聞きますが赤ヤマメもいるのには驚きました。
赤イワナに黄金イワナ、、、今夜は黒イワナ用の毛鉤を巻きました。
残雪が多いのでアイゼンも必要らしいっすが(怖)あとは天気次第です。
夏の入川源流、楽しみですね。
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こんばんは (Blue Wing Olive)
2019-05-14 21:00:54
大きな岩が連なる険しい溪相ですね。これぞ源流の釣りっていう感じ、憧れます。
画像のイワナ、白点の大きめで輪郭、それでいて白点の密度は低めで、こちらにはいないタイプ。
100%では無いかもしれないけど、ネイティヴの血を引いているんでしょうね。
いいイワナです。
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いよいよ本番 (へっぽこフライ師)
2019-05-14 05:42:22
おめでとうございます。
美しい谿を遡ぼり、ついに天然岩魚で竿を曲げたんですね!

こちらは標高1300~1500mの白い花が気になりだしました。


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新緑の峪 (高崎)
2019-05-14 01:39:48
兵庫の釣り師さん

僕は紅葉の季節よりも新緑の季節の方が断然好きです。
萌黄色の若葉には漲る生命力を感じて若返っていく自分を感じられるのが嬉しいのです。

この2尾の岩魚、僕も何度かネットの写真の解説を見比べてみたのですが
確かに赤岩魚の特徴は備えているのですが、でも他の地域で釣れる岩魚にも同じ特徴がみられますよね。

いずれにせよ素晴らしい渓でロッドを振れる幸せで充分満足でございます。
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赤岩魚 (高崎)
2019-05-14 01:32:46
たまボブさん

若い頃に方々を訪ね歩いたボブさんも十文字峠や入川は死角だったようですねえ。
僕は長いこと気になっていた渓なのですが今回訪ねてみて魅力に憑りつかれてしまいました。

ようやくドライフライの季節、暖かくなると渓も楽しくなりますね。
ボブさんもかつて新聞に載った懐かしのあの渓を再訪されるのもいいかもしれませんね。
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十文字峠 (高崎)
2019-05-14 01:22:41
雲の平さん

いやぁ甲武信ヶ岳や十文字峠にまで遠征なさってたとは
雲の平さんの活動範囲の広さには驚きます。
十文字峠は今回、入川を訪ねて初めて知ったのですが
確かにシャクナゲ目当ての登山者で今でも賑わっているようです。

入川登山口からは9時間かかりますが毛木平からなら2時間の距離なので僕も訪ねてみたくなりました。
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新緑の峪 (兵庫の釣り師)
2019-05-13 17:47:25
惚れ惚れする流れです
目に優しい新緑にも癒されます。
長いこと釣りを続けてきましたが赤岩魚は初めて耳にします。
秩父の赤岩魚をネットで検索してみましたら確かに高崎さんが釣ったイワナも赤岩魚のようですね。
渓によって特徴も違うようですし他の地域でも似たような特徴のイワナもいるので
高崎さんが疑問に思われるように赤岩魚にしかない特徴かどうかの判別は難しいですね。
それにしてもこんな美渓でこんな美しいイワナに出会えたのでこれからの釣りが楽しみですね。
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赤岩魚 (たまボブ)
2019-05-13 17:34:49
十文字峠とか入川渓谷とか、何か気持ちがそそられる地名ですね。
美しい渓相の中、秩父の原種?赤岩魚と遊べて最高ですね、
気温も高くなりドライの出番になってきたようで何よりです。
今回の昼はコンビニ調達であっさり、たまにはこんなチョイ飯も気楽でいいのでは。
最近はとんと釣りとは離れてしまっているので、高崎さんの今回の記事を見て、
久々にロッドを振ってみたいと思いました。
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念願かなって (雲の平)
2019-05-13 17:01:29
立派な魚が釣れたのですね。私も甲武信ヶ岳と十文字峠は懐かしいです。でも沢に降りたことはありません。あそこはシャクナゲが美しいところでした。両方の
小屋に泊まって千曲川源流を楽しみました。
苔もきれいですよね。しばし昔にもどりました。
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