山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

河原乞食忘年山鍋会in世附川ロッジ

2006-12-18 02:45:21 | 川飯.B級グルメ
今年も忘年山鍋会に河原乞食たちが集いました。去年の23日、玄倉川に次いで2回目の山鍋会です。みな、渓流釣りのホ-ムペ-ジを通じて知り合った、丹沢を徘徊する河原乞食たち。今回は西丹沢を根城にする河原乞食が3人、東丹沢側から2人が集う予定であった訳です。が、早くもOちゃんが仕事の為にドタキャン。一人寂しく中央高速を西へ飛ばしました。



今回は、丹沢湖のほとりの世附川ロッジ。午後5時前にロッジに辿り着く。Nさんも会議が入ってドタキャン。年末だものね、みな忙しいんだ。



ホリさんとKさんの懐かしい顔が出迎えてくれた。二人とは7月に信州奈川での釣行以来である。さっそく山鍋会の準備に取りかかる。裸電球の灯る囲炉裏がいい雰囲気を醸し出していて、一気に酒盛りモ-ドに突入である。



今回のテ-マは貧粗。河原乞食はあくまでも貧粗でなければならないのだ。
ここで、河原乞食の掟をご紹介しておきましょうね。
1.食材は貧粗であるべし。
2.酒は飲みたいだけ飲むべし。
3.想いを熱く語るべし。
4.時には焚き火を見つめて想いに更けるべし。
5.お互いの奇行を愛すべし。
6.後始末は完璧にすべし。

さあ、貧粗な酒盛りの開始です。みんなが持ち寄った貧粗な酒肴も、我ら河原乞食たちにとっては超豪華な酒肴になってしまいます。あぁ、やっぱ囲炉裏はいいねぇ。



先ずはKさん自家製のシ-ドルで乾杯。100%リンゴ果汁を発酵させて作った発泡酒は感動の味でした。次もKさん自家製の黒ビ-ル、コクといいキレといい、またまた感動もの、あまりの旨さに皆が持参した缶ビ-ルの出番はありませんでした。Kさん、またごちそうして下さいね。ちなみに、Kさんの黒ビ-ルは法律の範囲内のアルコ-ル度になっています、念のため。



焼き鳥、手羽焼き、ホッケの干物と次から次へと貧粗料理が続きます。キムチ鍋には粉唐辛子がガンガンぶち込まれて鍋の中は真っ赤っか。熱燗が心地よく喉を潤してくれちゃいました。あぁ、明日のトイレはみな悲鳴を上げそうだな。

いつものように釣りのこと、山のこと、料理のこと、酒のこと、飲むほどに話題は泉のように湧いてきて盛り上がります。彼が感動のシ-ドルと黒ビ-ルをごちそうしてくれました。



この時点で、既に日本酒2升を開けて皆、顔がむくみ始め、頬の筋肉もダラ-ンとゆるみ始めています。情けなかねぇ。



この当たりから話は神の存在について。神は死んだのか?いや、神は自分の中にある。神は自分自身だ、などと話は盛り上がり、ついには激論となってKさんとホリさんの友人関係にヒビが入るのではとヒヤヒヤものでしたよ。気がつけば12時に。ここでKさんは完全に酔いつぶれシュラフに潜り込んでしまいました。



激論の前半戦はホリさんの生ラ-メンで締めくくり。飲んだあとのラ-メン、これに尽きますねぇ。具だくさんの本格ラ-メンはべっぴん、いや絶品でしたよ。



Kさんが落ちたあとは、ホリさんとふたり、寒さにガタガタ震えながらも熱く熱く文学論を戦わせてしまいました。しまいにはホリさん著作の長編小説に話題が移り、とつとつとホリさんの語りが続きます。私とnantal-kさんが校正し、3人の共著として世に出そうなどと夢のような話となり、売れちゃったら印税はどうしようかなんて、バカだねぇ。でもひょっとするとひょっとするかも。よく出来ているんでいよこれが。なんと第2作目も中盤にさしかかっている由。楽しみにしておりますぞ。でもホリさんにこんな才能があろうとは。飲んでばかりではなかったんですねぇホリさん。気がつけば2時半、話は尽きないが体がもたん。仕方なくシュラフに潜り込んで爆睡と相成りましたとさ。河原乞食には布団の生活なんてあり得ないのであります。



翌朝9時前に目を覚まし、丹沢湖畔を散歩。風もなく穏やかな朝になりました。



40分ほど散歩して帰ると、ふたり仲良く起き出して。あれ、夕べの激論はなんだったんだ?もっといがみ合えよ!って、夕べのことはもうすっかり忘れてるんだとさ。これでないと仲良しではいられないよね。



宴のあと。いやぁ、良く飲んだものです。日本酒2升と焼酎(黒霧島と壱岐)が空になっていました。体もどんよりと重い、当たり前ですよね。



猫ちゃんも気持ちよさそうですね。



囲炉裏を綺麗に掃除して、みな気だるい体で帰路に着きました。また来春、溪食会やりましょうね。今度はもっとたくさんの河原乞食とお会いしたいと思います。



帰り道、三国峠から明神山へ登ろうと準備し、登山口まで行ったのですがヘナヘナ。体が思うようになりません。迷わず中止し、パノラマ台からの富士山で我慢いたしました。いやぁ、やっぱり富士は日本の宝ですねぇ。




道志村を通りかかったのがちょうど12時。水源の森の蕎麦屋さんで手打ちの大盛りそばで昼食。ここで蕎麦を頂くのも1年ぶりになるでしょうか。やっぱり田舎ですよね、大盛りを頼んだのに超大盛りでしょ、これは!



4時半帰宅。ちょうどカミさんが出かけるところでした。六本木ヒルズの会員制フロアでイタリアンですって。これって違いすぎない?少しずつ残して持って帰ってね。無理だよねぇ!












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16 コメント

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どちらが贅沢? (エトワール。)
2006-12-18 12:30:10
こんにちわ♪
囲炉裏を囲んでの忘年会。。。楽しそうですね~。それにしても、随分飲みましたね~。最高に贅沢な時間だと思います。六本木ヒルズのイタリアンも魅力的ですが。。。
(^0^)
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ありがとうございました。 (ホリ)
2006-12-18 16:06:22
楽しい時間を本当にありがとうございました。
食材や酒の手配、感謝でした。
Kとの討論(ガキのケンカ)にはご迷惑をおかけしてしまいました。すみません。
しかし、呑みましたねぇ~ 寒さで起きる事も無く熟睡できたせいか、朝にはさほど酒は残っておりませんでした。あんなに寝れたのは本当に久しぶりでしたよ。山の時間っていいものですねぇ~
お約束の小説は出来上がり次第ご連絡させていただきまう。読んで笑ってやってくださいませ。
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いつまでも (しゅうしゅう)
2006-12-18 21:30:23
何歳になっても、熱い人間でいたいもんですね!
食材は貧粗ではないような・・・(汗

自宅に、小さな囲炉裏を購入しようかとか検討しています!
やっぱり欲しい(笑
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ウラヤマシキカナ (ポッポ)
2006-12-18 23:34:03
お久しぶりです、こんばんわ。

羨ましいですね、
ある意味最高に贅沢な時間だと思います。

思い出します、ボーイスカウト時代。
一生懸命テントサイトを設営した後、
皆で囲んだキャンプファイヤー、そして、
味噌汁や、カレーライス。

いつか自分も友と・・
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どちらが贅沢? (高崎)
2006-12-19 06:10:52
エトワ-ルさん、おはようございます。
どちらが贅沢か分からないですね。
特に私のような河原乞食にとってはね。エトワ-ルさんには絶対ダメなんでしょうね。

エトワ-ルさんとも、一度飲みたいものですが、私が先につぶれて介抱されることが分かっているゆえ、やはりやめておきましょう。残念ながら私は底なしではありませんので。あと2週間、楽しいお酒をお楽しみ下さい。
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楽しかったですね (高崎)
2006-12-19 06:16:17
ホリさん、おはようございます。1年ぶりの山鍋会楽しかったですね。あんなに語り合ったのも久しぶりです。ホリさんもKさんも結構熱い、若い証拠です。
この熱い想い、持ち続けたいと思います。長編小説、もう少しですね、楽しみにしています。

また来春、やりましょうね。やっぱ溪食、山飯に優るものはなかとですよ。河原乞食の悲しい性でしょうかねぇ。
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囲炉裏 (高崎)
2006-12-19 06:21:36
しゅうしゅうさん、おはようございます。
ご自宅に囲炉裏ですか?
いいでしょうねぇ。鍋、熱燗、焼き芋、鮎の塩焼き、あぐらをかいて囲炉裏を囲むと話も弾みます。

子どもの頃には、どこの家にも中心にデンと存在したものですが。ぜひぜひお作り下さい。
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キャンプファイヤ- (高崎)
2006-12-19 06:28:09
ポッポさん、おはようございます。
ボ-イスカウトの想い出はかなり強いようですね。
キャンプファイヤ-、カレ-ライスに豚汁、懐かしいですよね。
今は、キャンプファイヤ-が焚き火になり、豚汁が辛辛のキムチ鍋になり、カレ-ライスがヤキトリになり、サイダ-がお酒になっただけの話ですかね。

ポッポさん、外飯やりましょう。焚き火を囲んで外飯、ええですよ。
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楽しかったです! ()
2006-12-19 16:14:33
週末は、久しぶりに高崎さんと再会し、火を囲みながら色々な話ができ楽しい時間を過ごせました、有り難うございました。
しかし熱燗の途中から完全に記憶はすっ飛び、焼酎を飲んだ事やラーメンを見た記憶すらありません、更に眼鏡は歪み、お湯割りを飲んだときのものであろう唇のヤケドなど泥酔した証拠が多々残っておりました。
またビール風飲料やシードル風飲料の作成にいそしみ、腕を磨いておきますゆえ、懲りずにお付き合いください。
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どうも! (Nantal_K)
2006-12-19 20:04:30
仲の良い二人だからできる熱い議論とか、、、、
楽しい夜がストレートに伝わってくる、そんなレポでした。
酒っていいですね、友達っていいですね!

ところでホリさん、小説が出版されるときは、ぜひサインして送ってください。
我が家の、家宝にしますので。

では、また!
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