山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

五竜岳 小遠見までの山散歩

2015-04-26 22:23:23 | 山歩き.散歩
五竜岳へと続く残雪の稜線を中遠見まで歩こうということになった。
ちょうど1月前、BOSSさんの唐松山行のレポ画像に見惚れて隣の尾根を後追い山行である。
前夜は午前1時前にプチホテルに投宿して作戦会議、といっても山地図を眺めながら呑むことに終始しただけのことである。
翌朝午前7時に起きる予定が快適に寝過ごして大幅に出発が遅れることになり自ら山屋失格の烙印を押す羽目になってしまた。

                                    


テレキャビンを降りてスキ-場の急斜面を登り、地蔵の頭を巻いてしばらく進むと急登が連続するようになる。





遅いスタ-トもあって雪が緩み始めていてすこぶる歩き難い、もちろんピッケルの出番はない。
心肺機能が落ち、脚力も衰えた僕たちは息も絶え絶えなのだけれど歩き続けていればいつかは目指す地に辿り着く。





次の登りの途中で小休止、へばっていて笑顔なんて作れるはずもない。
晴れていて日差しは強いのだけれど、断続的に吹き付ける強風が冷たくてアウタ-が脱げない。
手前は八方から唐松へと続く尾根、その奥には白馬連山と、絶景を楽しみながらの最高の尾根歩きとなった。





二ノ背髪を過ぎると連続する大きな雪庇が現れる。
危険を避けるために夏道との境目を歩くことになる。





小遠見への最後の登りには大きなクラックが入っていて、今にも雪が落ちだがっているようで気味が悪い。





小遠見から望む鹿島槍と五竜、手前の稜線は白岳を経由して五竜に伸びる。





この季節、例年なら五竜の武田菱が明瞭に見えるそうだが今年は雪が消えるのが早かったようである。





鹿島槍北壁、氷河中央の巨大なデブリ、雪煙と轟音を轟かせながら雪崩る様を想像するだけで身が縮む。





あとひと月早ければ雪をかぶったカッコイイ五竜が眺められたろうに。
こうしてコンデジの画像を見るたびに、一眼が欲しい、撮影技術も身に着けたいとつくづく思うのだが、、、





中遠見はやめて、ここでビ-ルをやりながら、爺、鹿島槍、五竜、八方、そして遠く白馬の大パノラマを楽しんだ。





下山後のこと、このお方の頭のてっぺんから顔にかけて、紅白の5本の帯がくっきり残っておりました。
仕事に出たら多分大笑いのネタにされるでしょうねえ、皆さんも山での日焼け雪焼けには十分にご注意下さいませ!





下山後は松川のすずむし荘で温泉につかってビ-ルを頂く、やはり本命はこれですかね。





お蕎麦は2枚、美味しゅうございました。





小遠見までの道のり、我らにはちょうどいい雪山入門コ-スでございました。

来年は雪の立山と木曽駒がいいかな?
コメント (27)
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