山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

チェ.ゲバラの足跡を訪ねる旅

2007-05-02 23:38:08 | 独り言
親しくさせていただいているI社長をお訪ねした。
その席で嬉しいおみやげを頂いた。3ペソの紙幣とラム酒である。3ペソの紙幣の表にはチェ.ゲバラの肖像画が印刷され、人民解放のための戦闘風景が裏に記されている



I社長は4月後半の2週間、チェ.ゲバラの祖国キュ-バを中心にいくつかの南米諸国を訪ねる旅をされたそうである。チェ.ゲバラは医師であり、キュ-バのみならず南米諸国の人民解放のために戦った伝説の革命家であり闘士であった。チェ.ゲバラを訪ねる旅、そんな想いを携えた旅をしてみたいと心から想う。

学生運動に少しでも関わったことのある者にも直接間接に影響を与えたカリスマ的存在でもある。私と同年配のI社長は、チェ.ゲバラの祖国、ゲバラが活動した国々、そしてゲバラやカストロと親交のあったヘミングウェイが晩年を過ごした地を訪ね歩いたと言う。このおみやげを頂いて、忘れかけていたチェ.ゲバラの存在と、学生時代の記憶が一気に蘇ってきた。



Havana Clubのロックを口に含んでみた。強いがまろやかで深みのある味がした。呑むほどに心地よい気だるさに包まれる。
あのゲバラも、このラム酒を酌み交わしながらカストロたちと理想を語り合ったのだろうか。ヘミングウェイと遙か遠い夢を語りあったのだろうか。戦闘に疲れた夜にひとり、このラム酒に癒されたのであろうか。チェ.ゲバラは39才でその生涯を閉じた。そして伝説の人となった。

高校時代の夏休み、私の友人は新撰組の足跡を辿る旅に出た。調布から京へ、そして函館まで。会津の地へ白虎隊を訪ねる旅に出た友もいた。

ゲバラは理想を貫き、その戦いに命を賭けた。新撰組も会津藩士も義を重んじ義に命を賭けた。だからこそ伝説の人となったのだろうか?
命を賭ける、この腹の座り方が私たちが関わった学生運動とは明らかに違う。

ただ、時代は何故か途中から新撰組や会津藩の進む道と逆の方へ流れてしまった。
義を重んじる彼らの生き方はあれで良かったのかも知れない。最後まで筋をとおした。

私たちにも、曲げてはならないものがある。信念を貫く勇気と覚悟が必要なことがある。但し、時代の流れを読み誤ってはならない。

早く、時代の変化に関わりなく生きられる本物の林住期に身を置きたいものである。そんなことをI社長と語り合った。




コメント (6)
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