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山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

ホスピタリティ

2007-03-21 23:27:44 | 書籍
医業はサ-ビス業であるとか、病院や歯科医院にホスピタリティを取り入れようなどと言われ初めてすでに久しい。ではホスピタリティって何?具体的にはどうしたら良いの?ホスピタリティと言うには程遠い患者応対をしてきたクリニックは、その入り口でとまどっているようです。

行く先々でホスピタリティについて具体的なお話をさせていただきましたが、その実現となるとまだまだ。当事務所では、このテ-マで小冊子を作って皆さんに配布しようと準備を進めて来ましたが、やめることにしました。

なぜ?とても良い本が出たんです。
『ホスピタリティの教科書(林田正光著、あさ出版)』
著者の林田さんは、知る人ぞ知るザ.リッツカ-ルトン大阪の支配人や京都全日空ホテルの社長などをつとめられたホスピタリティのオ-ソリティ。この本には、私が書きたかったことの全てが、しかも、もっと深くもっとわかりやすく著わされています。



心のこもったおもてなし、そのためには先ず、基本のマナ-を身に着けること。
服装、身だしなみ、言葉遣い、声の出し方、スマイル、作法などなど、基本のマナ-やエチケットが身に着いていないと化けの皮がはがれてしまいますよね。

次に気配り。お客様の要望を汲み取り、その要望に応えるためにはコミュニケ-ション、特に聞き上手なコミュニケ-ションを心がけること。

そして心配り。本当に心のこもったパ-ソナルサ-ビスを提供するためには自分の家族に接するように。例えば、患者さんがあなたのクリニックの中で、大切にしていた想い出の品をなくされました。もしそれが、あなたのご両親だったら、想い出の品をなくされた痛みを心から共感し心配して、何をおいても一緒にさがしてあげますよね。お客様を大切にしたい、そんなホスピタリティマインド、素敵ですよね。

このホスピタリティマインドを育てるためには、一流ホテルや一流レストランで一流のホスピタリティを体験すること。自分が一人の客として、心地よさや感動するような体験をすることによって初めて一流のサ-ビスがうまれる訳ですね。

たった1000円のこの本には、ホスピタリティの神髄、ホスピタリティマインドの育て方、具体的な場面などでの対応など、とても細かくわかりやすく書かれています。是非この本を手元に置いて本物のホスピタリティの実現の参考にしていただければと思います。そして、できれば林田さんのセミナ-を受けられることをお勧めします。

さて、私の実践する、私自身に対するおもてなし。
やっぱり溪を旅し、美味しいお酒と酒肴を味わう時間を提供して上げることですかね。今日、仕事の合間に、溪で味わう美味しい焼酎を探しに行きました。府中には旨い焼酎を量り売りするお店があるのです。



いつも、何種類も試飲して酔っぱらってしまって何が旨いか分からなくなってしまいます。多分、今日も芋焼酎を仕入れたと思うんですが自信ありません。



これが私自身に対するご褒美であり、最高のおもてなしですな。
あゝ車で行かなくて良かった。








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から? けど? どっち?

2007-01-27 23:21:34 | 書籍
忙しいから出来ない。忙しいから本も読めない。忙しいから何も考えられない。
皆さん、からからから、こんな言い訳、自分にしていませんか?
人間、弱いですからね。怠け者ですからね。言い訳がましい生き物ですからねぇ。そうなんです。だから無理しなくていいんですよ、、、なんて言いません。

でも、忙しいけどやる。忙しいけど本を読む。忙しいけどアレコレ考える。
から、と、けど、この差は大きいですね。そうは思いませんか?

このわたし?
勿論、忙しいけどやる。本も読む。アレコレ考える。だから疲れる。故にお酒も旨い。爆睡出来る。早起きで朝もさわやか。良いことずくし、、、だったらいいのにね。

いま読みたい本、聴きたいテ-プ、学びたいDVD、沢山ありすぎて困っています。
先ずは『人はなぜ簡単に騙されるのか』(ゆうき とも 新潮新書)。
振り込め詐欺、架空請求、オカルトの類など世の中は騙しだらけ。どうしたら騙されずにすむのか。結論から言うと、人は必ず騙される。それは、人間には『信じる』『信じたい』と言う究極の本能があるからで、優秀な詐欺師たちは、そこを利用し策略や演技でタ-ゲットの信頼を簡単に獲得してしまう。と、こんな内容だそうです。先ずは、この本を読んで、魅力的な女性をたぶらかしてみようかな、ムッヒッヒッ、、、、。

さて、先日『天国への階段』という番組を見ました。
死を前にして、48時間を与えられたら『誰に会っておきたいか』『どこへ行っておきたいか』『何をしておきたいか』『何を食べておきたいか』。片岡鶴太郎さんがその48時間をたどる旅をしていました。

つい先日、人間の理想的な死に行き方の本を読んでいたので、ちょっと興味深く見てしまいました。自分だったらどうだろうか?

地方に散らばってしまった学友、学生時代に通った定食屋のおばちゃん、若い頃お世話になったションベン横町のホルモン焼きのオヤジさんに会いたいなあ。

慣れ親しんだ丹沢の溪に行って眠りたいなあ。

たちと山鍋会をやりたいなあ。

会津のお蕎麦と馬刺しを食べたいなあ。

そして最後の2時間は大事にとっておいて、カミさんと呑みながら、たわいもないことを話して終わりたいなあ。

こんなことをつらつらと考えましたが、会いたい人を除いては意外にも日常的なことばかりで驚いています。でも、こんなことすら死に直面したらは殆ど無理なんですよね。
10年前、脳梗塞の疑いで20日間ほど入院したことがありますが、病院を一歩も出られずがんじがらめにされていた私の経験ではね。

だから皆さん、会っておきたい人、行っておきたいところ、やっておきたいこと、食べておきたいもの、元気なうちに精一杯やっておきましょうね。後悔しますよ。

さて、これから2ヶ月間、私には自由がありません。徹夜状態が続きます。日頃は穏和な私も殺気だって不機嫌な男に様変わりしてきます。どうか、この期間だけは私の不機嫌を皆様の寛大なお心でお許しくださいませ。人間、過度の緊張や不安で睡眠不足が続くと自殺願望が生まれます。気をつけましょうね。




忙しすぎて本も読めないこと。この期間中、私を苦しめるストレスの最大の元凶かな、、、。




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絵本のはなし

2007-01-22 23:18:03 | 書籍
学生時代、深夜放送を毎日聞いていました。
セイヤング、オ-ルナイトニッポン、同年配の諸兄も同じではありませんか?
特にレモンちゃん(落合恵子さん)にしびれてまして、レモンちゃんの甘~い声を聴くだけで胸がキュ-ンとなったものでしたねえ。

ある時、セイヤングのイベントが渋谷公会堂でありました。行きましたよ親友と。レモンちゃんに会いたくて。ミ-ハ-だったんですねえ私も。いやあ可愛かったなあ。みのもんたも、今よりもっと元気はつらつでギトギトしていたっけ。

そのレモンちゃんがラジオから退いて、執筆活動のかたわら絵本の店(クレヨンハウス)を開店しました。もう、ずっと前のこと。いい年して、またまたレモンちゃんに会いたくてクレヨンハウスに2度ほど行きました。絵本も好きだったからね。

あいにくレモンちゃんには会えなかったけど、絵本とはたくさん出会えました。
絵本は詩を読んでいるようで、イメ-ジの世界がいっぱい広がって大人もとても楽しめるんですよ。

先日、大好きな椎名誠の話を聴いていると、、、。
絵本は、動物に出会えたり、不思議な世界を体験したり、怖い話に遭遇したり。
子供は、絵本を読んでくれるお母さんやお父さんと一緒に、絵本の世界に旅をするのです。子供にとって、怖いお話は一番嫌いな筈なのに『こわいよぅ!』などと怯えながらも、実はその世界を楽しんでいるんですね。

それはね、お父さんにだっこされながらお話を聞いたり、かたわらにお母さんがいてくれるから怖くないんですね。お父さんやお母さんに、ちゃんと庇護されていることを実感しながらお話を聞いているからね。親と子の関係って、こんな風にスキンシップを取りながら、一緒に絵本の世界に旅をしながら深く強くなってゆくのでしょうね。

そう言えば子供の頃の私も毎晩、囲炉裏のそばで童話や冒険ものやお化けの話を父や母から聞かせてもらったものでした。

若いお父さんやお母さんの皆さん、お子さんと一緒に絵本の世界を是非是非楽しんでくださいね。絵本を読んであげて、お子さんの想像力をいっぱいいっぱい広げてあげて下さいね。
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パ-ソナルブランディング

2007-01-19 23:10:48 | 書籍
毎日、痛ましい事件が絶えない。
きのうは、風見しんごさんのお子さんが交通事故で亡くなられた。
ご家族の悲しみを思うと心が痛んでならない。いったい、いつになったらお子さんの死を受け入れ、絶望の淵から這い上がることができるのだろうか?

それにしても、テレビは何故あんなにも心ないことをするのだろうか?
ご家族は皆、失ったものの大きさに、やりきれない悲しみにうちひしがれていたはずである。そんなときテレビでは、生まれたばかりのお子さんを抱いて満面の笑みを浮かべ、幸せの絶頂にいる風見しんごさん夫妻の映像を何度も流していた。

交通事故は、こんなに幸せだった家族を、こんなにも不幸にしてしまう。だから交通事故は罪深いものなんですよ。そう訴えたかった、、、のかも知れない。、、、でも、、、。

見ていて、不快感が募った。
ご家族の悲しみを嘲笑っているように感じた。ぽっかりと空いてしまった心の穴に手を突っ込まれてかき回されるような怒りを覚えた。生傷に塩をすり込まれたような痛みを覚えた。こんな風に感じたのは私だけなんだろうか?

ホントに無神経だと思う。テレビの品性はあるのだろうか?放送は人間が創る。だから、放送に携わる人たちの品性や取り組み方が露わになる。今回の行為に感じるのは人間の貧性であった。私がご家族の一人だったら、放送した人間達を八つ裂きにしても飽き足らないと思うだろう。

最愛の子を失ったら、私なら気が狂ってしまうかも知れない。この悲しみは、家族としか分かち合えない。だから、何も関係ないテレビは、そっとしていればいいんだ。それ以外に何もすべきではない。それが、思いやりだと思う。
この悲しみから立ち直るには、途方もない時間がかかると思う。無理して立ち直ろうとしなくていいと思う。無理したら心を病んでしまう。ただゝ時間の流れに身を任せるしかないのだと思う。ご冥福をお祈りします。合掌。

さて、今日読んでいた本の中に『パ-ソナルブランディング』という一節がありました。会社やお店や商品にブランドがあるように、スペシャリストもブランドを持つべきだと。『歯科医院に強いコンサルタント』『矯正専門の歯医者』なんてね。つまり、何でもやりますよ、ではなくて、私はこれが強い、他とはここが違うというものを持ち、これを認知してもらうようにする。この、認知がすごく大事なんですね。

もっと抜きん出るためにはダブルスキル戦略。芸能人に例えると、お笑い芸人でありながらテレビ番組の司会をやるようになれば、やがて看板番組を持てるようになる。矯正医が専門性を活かして本を執筆したりセミナ-講師で名をなせば大勢の歯医者の中から抜きん出ることが出来ると言うもの。なるほどね、、、でもね、パ-ソナルブランドって言う言葉は初めて目にしたけど、やってる人はとっくの昔からやってますよね。

そこで私は考えました。歯科医院のスタッフに『パ-ソナルブランド』を持たせたらどうだろうか?『ケアでは絶対自信の衛生士』『あなたを元気にするカウンセラ-』『いっちゃん声のデカイ副院長』『癒し系のアシスタント』なぁ~てね。ダメかなぁ?いやいや皆さん、やってみましょうよ。



さてさて、忙しい中、松飾りをお焚き上げして来ました。
これから私の仕事は殺人的季節に入ります。2月中旬からの1ヶ月間はほぼ徹夜状態で、最後は意識朦朧のヘロヘロ無気力状態。今週から土日も事務所に缶詰になり川飯もしばらくお預けになります。仕方ないので事務所にテントを張って、仕事に疲れたらテントに潜り込んでコ-ヒ-飲んだり昼寝したり。一日の仕事が終わればまたテントにもぐって一杯、いや、いっぱいやりますかね。激務の中でも楽しいことはやらないとね。

皆さんも仕事、楽しみながらやりましょうね。











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希望の年となれ!

2007-01-01 22:53:37 | 書籍
2007年の幕開け、皆様おめでとうございます。

皆さんは2007年をどんな年にしたいと思っているでしょうか?
経営者は決して評論家であってはなりません。
考え、思い描いたことを行動に変える実践主義者であってこそ価値ある経営者である筈です。

明確な将来展望を描き、それをスタッフに熱く語り、先頭を切って行動に変える。そうすれば必ず変化が現れ、変革へと進んでいく筈です。
そして、2007年が終わる時、『あゝ今年は充実した1年になったなぁ。来年はもっとおもしろくなるぞ』。そう言えるような1年になるよう共に歩んでゆきたいと思っています。



これは『修養』と言う名の書、武士道と禅の精神に基づいた『生き方』の書です。父が学生時代から愛読し、私が高校時代に父から受け継ぎました。おそらく大正時代の書なのでしょうが、その教えは平成の世でも陳腐化することがありません。年の初め、生き方に迷いを生じたとき、必ずこの書から教えを受けています。もうボロボロになっていますが、未だに私の生き方のバイブルになっています。

『我が身を修め、世のために尽すこと、これ男子の本懐なり』
『明日死ぬるを覚悟して今日を一心不乱に生きるべし』

2007年、私の目指す生き方。
スタッフと私自身の更なるレベルアップを実現し、お客様の夢の実現に貢献すること。そのためには規模拡大に走らず体制固めに注力します。

1.この1年間は新規のお客様を増やさないこととします。
2.スタッフ教育に注力し自立した一人前のスタッフを育てます。
3.私自身も時間と費用を惜しまず、修行に励みます。
4.お客様の良き理解者、協力者に徹します。

目の前の業務に全力投球しながら自分の修行の時間を取り、しかもスタッフ教育の時間も作る。これはは可成り厳しいものがあります。しかし、喜びの方が遙かに大きいことも知っています。スタッフが目に見えて成長することは何よりも楽しいものです。

レベルの高い仕事がこなせるようになったときの充実感、お客様に感謝される喜びを実感したときの満足感、そんな成功体験を繰り返してスタッフは成長してゆくものです。この1年が終わる頃、スタッフは頼もしいほどに成長していることでしょう。そんな1年後をイメ-ジするとワクワクしています。

『人は皆、遊びをせんと生まれけり』
半端な仕事をしながら遊んでも決して楽しい筈はありません。好きな仕事に精一杯取り組んで充実感を得ながら、好きな遊びも目一杯楽しみたいものです。溪や山でのんびりまったり食とお酒を楽しむこと、あゝやめられましぇぇぇ-ん!
『仕事ばっかりしていると、つまらない大人になっちゃうぞ-』、これもまた真なり。

さあ、2007年。
良く学び、良く働き、良く遊び、充実した1年になるよう精一杯生きることを自分自身に誓いましょう。そして、2007年が終わるとき『あゝ今年も充実した楽しい1年になったなぁ。来年はもっとおもしろくなるぞ』。そんな風に皆さんと共に叫び合いたいと願っています。

そうそう、今年はお医者さんのチカラを借りてタバコをやめることにしました。
私の場合、甘いものを食べながらのタバコがいっちゃん美味しいので、どうしてもチョコレ-トやお菓子を食べながらの喫煙が習慣になっているわけで、だからいつも血糖値がバカ高な訳で。タバコをやめるとチョコレ-トともお別れ出来ると言う訳で、そうすると血糖値も下がるという訳で。禁煙、自分に誓います。頑張りまっしょい!





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横浜のDrコト-

2006-12-08 03:01:36 | 書籍
『子どもより大切な存在ってあるかしら?』

この、オ-ドリ-ヘップバ-ンのメッセ-ジに共感して、ユニセフをはじめ毎年いくつかの団体に募金をさせて頂いています。ユニセフは開発途上国の幼い命を救う取り組みをしています。フォスタ-プラン(あしながおじさん)は開発途上国の子ども達に教育を受ける機会を通じて、自国の未来に貢献できる子ども達を育てる取り組みをしています。日本赤十字はご存知のとおり。

ボランティアは、何も労力と時間を提供して活動するばかりではありません。
活動に必要な資金を寄付することも同じように大切なボランティア活動であると思います。労力と時間の提供、活動資金の寄付、一人ひとりが自分に出来ることを出来る範囲で参加させて頂く。これが大切だと思うのですが、、、。

横浜のY先生は、私の最も尊敬する歯科医の一人です。
大型クリニックを運営する超多忙な毎日にも拘わらず、数年前までKADVO(神奈川海外ボランティア歯科集団)の中心メンバ-として活動し、毎年フィリピンのフリ-クリニックを組織して、歯医者にかかれない沢山の人たちの診療を続けていました。今では、組織も大きくなって、国の補助金も出るようになり一線を退いていますが、この活動に賛同する多くの若い歯科医や歯科衛生士、歯科技工士さん達が自らのお金でフリ-クリニックに参加する姿に目を細めています。

このY先生の今。毎年10人ほどの高卒女子を採用し、1年をかけて一人前の医療従事者として育成し、人材不足に悩む地域の歯科医院に紹介する活動を続けています。勿論、紹介料などはビタ一文受け取りません。地域医療をもっともっと向上させたい、医療に従事する喜びを一人でも多くの人に知って欲しい、この一念がY先生を突き動かすのでしょうね。そんじょそこらの地域一番歯科医院とはレベルがちがいます。

この活動を通じて、沢山の気づきと喜びが生まれています。数年前、初めて高卒女子を受け入れるY先生のクリニックでは、スタッフ総出で育成プログラムとマニュアルを完成させました。素晴らしいものでした。この作成のプロセスの中で、そして現場で指導する中で、スタッフ達は沢山の気づきや学びを得てきました。後進を育てることの難しさ、成長を目の当たりにできる喜び、気配りと思いやりの大切さ、医療に従事できることの喜び。

1年生スタッフの皆さん。初めて白衣に袖を通し、鏡の前でまぶしい自分の姿を見たときの感動、どうか忘れないで下さいね。白衣を自宅に持ち帰ってご両親の前で着て見せた時のご両親の嬉しそうな笑顔、忘れないで下さいね。専門教育を受けていない自分が、まさか医療に従事できるなんて!その喜び、忘れないで下さいね。あなた達はこの一年で、良識ある社会人として、思いやりあふれる医療従事者として立派に成長しましたね。Y院長の医療に取り組む真摯な姿勢をその目で見られたことは、とても幸せなことなんですよ。来春の旅立ち、寂しさもありますが大きな喜びでもあるのです。

Y先生の昼休み。疲れてお昼寝でもしたいでしょうに、スタッフを連れて在宅診療に向かいます。『おばあちゃん、また来ましたよぅ。顔色、良いじゃない。どうですかぁ、ご飯美味しくたべられてますかぁ』。若い歯科医や衛生士さん達に医療の本質を知ってもらうために、疲れもいとわずに続けているのです。研修生や実習生たちは、Y先生の背中を見、医療への思いを聞いて感動し、無給で良いからもっと先生のそばで学ばせて欲しい、そんな希望者も後を絶ちません。

更に更に。数年前、近隣のクリニックの院長が倒れました。これを知ったY先生は自院の歯科医を交代で派遣し続け、そのクリニックの危機は救われました。余計なことと思われますか?一時的に自院の収入が落ちても、放ってはおけなかったんですね。これらの活動を通じて、自院も自院のスタッフも成長し、1年生スタッフも成長して羽ばたき、地域のクリニックにも感謝されて良い関係が培われてゆく。こんな人が一人くらいいても良いですよね!



『NQ(NETWORK QUOTIENT)、人を幸福にする思いやり指数』
IQ(知能)とEQ(心)の時代は終わった。これからは他人を幸福にすることで自分も幸福になるNQ(共存)の時代だ!(キム.ムゴン著)




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Vフォ-メ-ション

2006-10-20 00:56:58 | 書籍
先週から始まりましたねぇ、Drコト-の続編が。
うれしいですねぇ、また私の涙腺はゆるみっぱなしになっちゃいますですヨ。

人間は皆、ホントは寂しい生き物なんだと思います。
弱い生き物なんだと思います。
皆さんも、ふっと寂しさがこみあげてくること、ありますよね?
理解しあえる人がいない、信じあえる人がいない、将来がたまらなく不安、ひとりぼっちで過ごす夜、一人旅の旅先で、そんなとき、ひとりぼっちの孤独感が重くのしかかってくるものです。



私などは、その孤独感を味わいたくて、わざわざ一人で山奥の渓流に出かけます。
寂しいですよ。でもその寂しさがたまらなく好きなんですねぇ。
時々、圧倒的な孤独感を味わってしまうと人恋しさもひとしおで、温もりが欲しくなるのです。

人は皆、決してひとりぼっちではありません。
誰にでも必ず、信じあえる人がいるはずです。
語り合い、理解しあえる人がいます。
支え合い、心配しあえる人がいます。
自分は一人じゃないんだと実感できるとき、前に進む勇気が湧いてくるものです。
そんな友や家族、大切にしましょうね。

私の心に残る一節をご紹介します。
『目的の地を目指す渡り鳥はVフォ-メ-ションの隊形を作る。
リ-ダ-の渡り鳥が疲れた時、その鳥は風が直接当たらないポジションにさがり、他の渡り鳥が代ってトップに立って飛び続ける。後ろに続く鳥達は鳴き声を上げることでトップの鳥を励まし続ける。そして、とても重要なこと、、、。
一羽の渡り鳥が病気になったり傷ついたりしてフォ-メ-ションから脱落したとき、二羽の渡り鳥がフォ-メ-ションから外れ弱った渡り鳥を保護します。その二羽の鳥は、弱った鳥が回復するまで、あるいは死ぬまで一緒にそばに付き添います。
そして、他のグル-プのフォ-メ-ションに合流するか、もしくはもとのグル-プに追いついて再び一緒に旅を続けます』

私たち人間の関わりも、同じだと信じたいものです。


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絶対に変わってはならないもの

2006-07-24 22:47:00 | 書籍
4年前、広瀬元義塾長の会計事務所経営塾に25人の塾生が集った。
『10年後に売上10億円の会計事務所を作る』というスロ-ガンであった。
私もそのメンバ-のひとりであった。

他の塾生の殆どは本気で10億円の会計事務所作りを目指していたようである。
私はというと『小さいことは良いことだ』という強いポリシ-を持っていたので、
最初から10億円など意識したこともなかった。

では何故この経営塾に参加したのか?
ひとつは、10億円を目指そうとする事務所の所長やスタッフのレベルをこの目で確かめたかったこと。
もうひとつは、10億円事務所を達成するためには、どんな手法を使うのかをこの目で確かめたかったこと。

そして解ったこと、それは、大型事務所のレベルも、10億円事務所を作るための手法も、、、??? そして私ひとりだけが1年で経営塾を辞めた。

しかし、学んだことはたくさんある。特にこの4点は、わずか4年前のことなのに今の私の考え方の原点にもなっている。
ひとつは『変化の波を読み、変化を楽しみ、変化の波に乗る』ことの大切さ。
ひとつは『プロダクトアウトからマ-ケットインへ』の発想を持つことの大切さ。
ひとつは『ベンチマ-キング(見学)』の大切さ。
ひとつは『ミッション、ビジョン、バリュ-』をスタッフと共有する事の大切さ。

変化の波は、最初は静かにゆっくりと進み、そしてついには加速度的に一気に大きな波が押し寄せる。大局観を持たなければ小さな変化も感じ取ることができずに飲み込まれてしまう。このころから私はレポ-ト『明日への提言』で医療界の大きな変化の波について提言し続けることができた。経営塾のお陰である。

ベンチマ-キングの体験も大きい。あれから3年間、先端を走る日本中の歯科医院
を見学させて頂き、学ぶべきところや真似るべき点を沢山伝えることが出来た。

変化の波はあらゆる世界で大きくうねり始めた。この変化を避けるのではなく、自らの発想を転換して積極的に変化の波に乗らなければ未来はない。

しかし、どんな時代になろうとも絶対に変わってはならないものもある。
お客様一人ひとりを、自分にとって特別なひとりとして接する心。
仕事に対する愛情と熱い想い。お客様やパ-トナ-との信頼関係を大切にする心。
当たり前のことであるが、しかし絶対に変わってはならないものである。

広瀬塾長がまた本を執筆された。経営塾は2年前に解散したようであるが私にとって広瀬塾長は今でも師のお一人である。

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さよなら 中田ヒデ選手

2006-07-04 01:11:08 | 書籍
中田ヒデがHPで現役引退を告げた。
『プロサッカ-という旅を卒業して、新たな自分探しの旅に出たい』と。

プロ選手として10年、彼はプロとして勝利への責任を負い続けてきた。そして今、子供の頃に持っていたボ-ルに対する瑞々しい感情が失われてしまったという。最後に私たちへの感謝の言葉で締めくくられている。

『ヒデ、お疲れ様。今まで本当にありがとう』。
ねぎらいと感謝の言葉を伝えたい。代表チ-ムの中で本物のプロ選手はヒデひとりしかいないと思っていたから、なおさら残念でならない。

日本のサッカ-を変えたのは、間違いなく三浦カズであり、川淵であり、ヒデである。中でもヒデは将来の日本サッカ-の中心的リ-ダ-の一人になると信じている。なぜならば、サッカ-に対する想いや哲学、戦略やテクニックについて明確に論理的に言葉で伝える能力がヒデには備わっているからである。
残念ながら、日本のあまたのリ-ダ-には一番大切なコレが欠けている。

自分探しの旅を終えたヒデは、いずれ日本サッカ-を変える存在になる。

三浦カズが本を出した。『おはぎ(講談社)』という本である。
書名のとおりカズはおはぎが大好きだという。この本に紹介されている『甘味処おかめ』の味は絶品である。私はいつも『ぜんざい』をごちそうになる。

60年の歴史を持つ老舗のこのお店は、なにより素材にこだわり一切の妥協をしない。いわゆる職人さんが紡ぎ上げる和の味を、和の趣を醸し出すお店で頂く。
ここまで来たら『和の文化』そのものであり、和の文化を頑なに守り続けている。

カズが訪れた麹町店も良いが、交通会館店もおもしろい。
和風らあめん『ひょっとこ』のらあめんは歯医者さんがレシピをつくった。
中でも『ゆずらあめん』が絶品で、後を引く味にリピ-タ-も多い。
私はここで『ゆずらあめん』を食べてから、同じフロアの『おかめ』でぜんざいを
食べながらタバコをくゆらす。なかなかオツなものである。

和の文化を守り続けるこんなお店、もっとずっと続いていって欲しいと心から願う。
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感動のメッセ-ジ『もしも世界が100人の村ならば』

2006-06-04 15:49:44 | 書籍
かつて、友人から友人へとメ-ルを通じて次々と駆けめぐり、世界を感動で包んだ
『もしも世界が100人の村ならば』という名のメッセ-ジの存在を知ったのは、平野秀典著『ハッピ-エンドのつくり方』という本の中でである。ご紹介しよう。

『現在の人類統計比率を使って、全世界を100人の村に縮小したらどうなるでしょうか?
その村には、57人のアジア人、21人のヨ-ロッパ人、
14人の南北アメリカ人、8人のアフリカ人がいます

52人が女性で、48人が男性です
70人が有色人種で、30人が白色人種です
70人がキリスト教徒以外の人たちで、30人がキリスト教徒
89人が異性愛者で、11人が同性愛者

80人は標準以下の居住環境に住み、70人は文字が読めません
50人は栄養失調で苦しみ、一人が瀕死の状態にあり
一人はいま生まれようとしています
一人は大学教育を受け、そして一人だけがコンピュ-タを所有しています

また、次のような視点からも考えてみましょう
もしあなたが今朝目覚めたとき、健康だなと感じることができたなら、あなたは、今週生き残ることのできないであろう100万人の人たちより恵まれています

もしあなたが戦いの危険や投獄される孤独や獄門の苦悩、あるいは飢えの悲痛を一度も経験したことがないのなら、世界の5億人の人たちより恵まれています
もし冷蔵庫に食料があり、着る服があり、頭の上には屋根があり、寝る場所があるなら、あなたはこの世界の75%の人々より裕福です
もしあなたの両親が共に健在で、そして二人がまだ一緒なら、それはとても希なこと』

このメッセ-ジを受けて、あなたはどう思いますか?
もしも私が学生時代にこのメッセ-ジに接していたら、いてもたってもいられず世界に飛び出していたかもしれません。残念ながら今の私には、そこまでのパワ-と純真さは残っていないようです。

昨夜、旅から帰ると、同じタイトルのテレビ番組が放映されていました。
フィリピンのゴミを拾う子供たち、食事が出来るのは3日に一度だけ。あまりにも悲惨で、野生動物以下の生活環境にありました。

私たちには家があり、3度の食事があり、家族や健康があり、高い教育を受け、明日を語る夢があり、ケイタイもパソコンも所有しています。
そして、これらが保証されることは当たり前と思いこんでいます。

でも本当はとても恵まれていることだったんですね。だからこそ、この幸福と幸運の礎を築いて下さった先人たちにに感謝し、この幸運を大切に大切に守って行かなければなりません。

そして、私たちに何が出来るかを一人ひとりが真剣に考える必要があるのではないでしょうか?私たちに何ができるのか?また明日、このテ-マで、、、。


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共感を得ることの大切さ

2006-05-28 16:48:01 | 書籍
本日午後2時、全ての仕事が完結した。この開放感がたまらない。
先日、桐花園のオ-ナ-から冷凍の鹿刺しを大量に頂いた。今日は鹿刺しで打ち上げである。オ-ナ-、今日は頂いた鹿刺しで思いっきり飲みますよ!

以前から読みたかった本があった。『会社再建』という本である。
仕事が完結したあと、2時間で一気に読んだ。
京セラの技術部長であった福永氏が、会社再建のために富岡光学という関連会社に赴任し、毎月1億円の赤字会社を毎月1億円利益を生む会社に蘇らせた話である。

しかし、再建するまでに8年の歳月を費やしている。やる気が失せて仕事に情熱も持てず、考えることをやめてしまった社員の心を変えること、これが再建のキ-ワ-ドである。しかし、言うは安しである。

一度閉ざしてしまった人間の心を変えるのは異教徒を改宗させるのに等しい。
しかし、熱い思いを熱く語り続ければ、いずれ理解され共感を呼び受け入れられる。福永さんは、それを地道に地道にド真剣にやり続けた人である。

福永さんの心の中にもやはり神が存在した。
京セラの稲盛会長と『京セラフィロソフィ』である。
信仰する神をもった人間は強い。強い信念があるからである。

福永さんは社員に、京セラの庇護を受けずに『自立自活』できる会社にしようと一人一人と向き合ってド真剣に語り続けた。閉ざしていた社員の心は少しずつ開きはじめ、やがて共感の輪は大きく広がってゆく。

共感を得ることの大変さと大切さ、詳しくはこの本から感じ取ってください。
(会社再建、福永正三著、出版文化社刊)


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国家の品格

2006-04-22 10:02:45 | 書籍
今朝のテレビ番組で藤原正彦著『国家の品格』が紹介されていた。リリ-ス5ヶ月でなんと180万部のペストセラ-だという。私も1ヶ月ほど前に読んだ。
ある講演記録を元に執筆されたもので、堅いタイトルとは裏腹に、とてもやさしい文体で、しかもユ-モアあふれる表現でとても読みやすい。共感する点も多く是非皆さんにもお勧めしたい一冊である。

著者からのメッセ-ジのいくつかを揚げてみよう。
先ず、真の国際人を育てるには英語より国語をしっかり学ぶこと。
市場原理主義、つまり究極の実力主義社会はケダモモの社会になりはてる。
子供の躾けに論理は不要。悪いことは悪い、問答無用で押しつけよ。
廃れた武士道精神をもう一度取り戻せ。

日本人には特有の情緒や形がある。
例えば、『もののあわれ』
例えば、『惻隠の情』
例えば、『卑怯を憎む心』

日本は、金銭至上主義の野卑な国々とは一線を画し、国家の品格をひたすら守り、孤高を保つべきである。日本人一人ひとりが美しい情緒と形を身につけ、品格ある国家を保つことは、日本人として生まれた真の意味であり、人類への責務である。
この世界を本格的に救えるのは、武士道精神に裏付けられた日本人しかいないと締めくくる。

確かに今、日本人に武士道精神が失われつつある。
ご老人などの弱者に手をさしのべる人が少なくなった。ふるさとを懐かしみ、親を敬う心、家族の絆が薄れつつある。万引きすることを卑怯と思わなくなった。
子供の躾けさえ放棄してしまった感がある。

会津藩校『日新館』に什の掟(じゅうのおきて)がある。
一つ、年長者の言うことに背いてはなりませぬ。
二つ、年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ。
三つ、嘘をいうことはなりませぬ。
四つ、卑怯な振る舞いをしてはなりませぬ。
五つ、弱いものいじめをしてはなりませぬ。
六つ、戸外で物をたべてはなりませぬ。
ならぬものはならぬものです。

正月の長編時代劇『白虎隊』の中で、日新館の先生であった森繁久弥がさん言った教えである。

私と妻は、子供のしつけのことでしばしば対立したものである。
会津生まれの妻は、日新館の教えどおりに子供を躾けた。ならぬものはならぬもの、問答無用の躾け方であった。これに対して私は、ロボットを育てているのではない、理由をきちんと伝えて躾けなければ意味がないという立場をとった。

妻は頑として譲らず、『問答無用』の躾を貫いた。この本を読んで私の認識が誤りであったことを痛感した。会津武士の武士道精神は、妻のDNAの中にしっかり受け継がれているのかも知れない。
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哲学と科学

2006-04-05 03:59:09 | 書籍
日本語とは何と難解なことでしょうか?皆さんは『哲学』という漢字をご覧になって、いったい何を意味するのか解るでしょうか。実は私はさっぱり解りません。
日本語を勉強している外国の人などは、もうお手上げだと思います。

ギリシャ語では哲学をフィロソフィと言います。それではこれをちょっと分解してみましょうか?『フィロ』とは『愛』することを意味し、『ソフィ』とは『知る』ことを意味します。

直訳すると、『哲学』とは、知ることを愛すること.....知りたいと思うこと.....深く、深く、深~く知りたいと思うこと..すなわち、真理の探究。
こんな感じでしょうか?

哲学と科学。平凡な私たちにとっては、とても難解で縁などなさそうに思われるでしょうが、実は毎日、私たちは日々の生活の中でこの哲学と科学を繰り返しながら生きているのです。哲学者でも科学者でもないのに?信じられませんか?

では、もう少しかみ砕いて考えてみましょうか。
休日の朝、あなたは目を覚まし『そうだ、今日は彼女を誘って映画でも観に行こうか』。これが哲学です。そしていよいよ、ここからが科学の始まりです。彼女に電話をして、何を観ようかを決めて、何時にどこで待ち合わせるかを決めて、ならば電車は何時に乗るのかを調べて、何を着ていこうかを決めて、さあ出発です。

つまり、映画を観に行こうと発想することが哲学することであり、哲学を実現するためのプロセスが科学すること。そうです、皆さんは誰でも皆、哲学と科学を繰り返しながら生きている哲学者であり科学者なんですね。

ライト兄弟は、鳥のように自由に空を飛んでみたいと思った。これが哲学です。
そして、研究とテストを重ね、大けがをしながらも遂に空を飛んだのです。これが科学。

人は皆、あの月へ行ってみたいと夢を見ました。これが哲学です。そして、多くの科学者たちは、その夢を実現するために英知を結集し、実験と失敗を繰り返しながら遂に人類を月の大地に立たせることに成功したのです。
壮大な哲学と、地道な科学の力が結実した歓喜の瞬間でした。

理解して頂けたでしょうか?ここでひとつ、ご注意頂きたいことがあります。
それは、決して間違った哲学をしてはならないこと。間違った哲学は、間違った科学をし、間違った結果を導くこととなります。必ず、そうなります。くれぐれも、くれぐれもご注意を。
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足るを知る

2006-02-22 01:30:06 | 書籍
ホリエモンが再逮捕された。一昨日のことである。そもそも逮捕など想定外であったろう。理念なき経営は瓦解した。当然のことである。

経営トップには高い見識と正しい経営理念そしてコンプライアンス(法令遵守)が要求される。企業とは、その規模の大小を問わず社会に受け入れられ社会に貢献する存在でなければならない。社会貢献というミッションを掲げて誠実に活動するからこそ社員や社会からの共感と支持を得られて永続できる。

ホリエモンの究極の経営理念は何であったのか?ライブドアが発行する株式価値を日本一にする、そして株主へ利益還元することか。大株主はホリエモン本人である。結果として社会貢献の要素は乏しかった。

ライブドアの資産総額が仮に世界一になったとしてもホリエモンは決して満たされることはないであろう。カネだけを動かす虚業にすぎないから欲望は尽きることがない。巨大コングリマリットの頂点に立ったという実感も湧くまい。悲しい結末である。

人を残すを上とし、業を残すを中とし、財を残すを下とする。有名な格言である。
しかし、私はこの格言に反対論を唱えたい。経営的観点に立てば人も業も財も全て上であり、ことさら蓄財を罪悪視するのは間違いである。

財(お金)は、その使い方で生かされる。企業は健全経営を続ける為に利益を上げ
資金を蓄積する責務がある。その資金は、人材育成、研究開発、設備投資、広告戦略に投資され次のスタ-ビジネスを育てる。この未来投資を惜しんではならない。

『足るを知る』。禅の教えである。正しい教えではあるが難しい教えでもある。人は欲望の強い生き物である。欲望があるからこそ人は成長し、経済も社会も成長してきた。欲望には際限がない。だからこそ、この教えが生きる。

人はどこかの時点で『あゝ、これで充分満足だ』、そう意識することで今の自分に満足でき楽になれる(ものだと信じている)。人は業(仕事)に励みお金を得る。
得たお金が余ったときどうするか。禅の教えの中に答えがある。

『自譲と他譲』。余ったお金は先ず、自分の勉学や老後などの為に蓄える。
そしてなお余ったお金は社会の為に役立てる(寄付をする)。こんな男になりたいものである。

あっけなく瓦解したライブドアに比べれば、小規模ではあっても50年、100年と続くそば屋さんや和菓子屋さんは何とすごいことか。誠実な仕事ぶりがお客様に支持され続けてきた証左である。頭が下がる。

衣食過ぎ、礼節忘るホリエモン。おそまつ。
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お洒落の本質

2006-02-21 05:31:55 | 書籍
ここ10年ほど、制服の女子高生たちの化粧が目につく。皆さんはどう思うだろうか?私などは一瞬『おんな』を感じてドキッとさせられる。ル-ズソックスこそ減ってきたものの、あれもなかなか可愛かったと思う。

『今の若いものは』などとオジサンになるなかれ。私たちの高校時代も同じように自己主張していたはずである。人生のうちで最も異性を意識し、最も美しくありたいと思う彼女たちが唯一『おんな』を主張できる手段が口紅であるならば、ここはひとつ認めてあげましょうや。

少なくとも、制服の男子高生が人前でタバコプカプカの不快感に比べれば遙かに美しい。ただし、何日も風呂にも入らずル-ズソックスも履き替えていなかったという裏事情を知ると幻滅する。それは『お洒落』とはほど遠いからだ。

『メンズクラブ』というIVYのファッション誌をご存じだろうか?40代~50
代の男性には懐かしい存在である。私なども16歳の高校生の頃からバイブル的存在であり、以来37年間の愛読書のひとつである。

田舎者の高校生が『いもアイビ-』などと言われながらも、相変わらずオックスフォ-ドクロスのボタンダウンシャツ、ノ-タックのパンツ、センタ-ベンツの三ツボタン段返りのス-ツにこだわってきたのは『メンズクラブ』の洗脳によるものである。

その『メンズクラブ』が11年前、創刊40周年を迎えた時の特集号を今でも大切にしまってある。その中の『お洒落の本質』についての記事をご紹介したい。

お洒落とは、身だしなみであり、相手を不快にさせないことである。90年代に生きる男たちにとって最も必要とされることは、他人の痛みがわかる人間、思いやりのある人間であること。そして、自ら信ずることを貫く勇気、様々な価値観を認める柔軟さ、常に感動を覚える若々しい感性、独創性、創造力、向上心を持つこと。
これらすべてが遊び心であり、お洒落そのものである。そして、常にこういう人間であり続けようとする男達は、断じてセクハラなどとは無縁である。

お洒落の本質を極めて、いい男になりたいものです。




コメント (3)
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