この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

魔術師。

2008-04-20 11:12:01 | 日常
 ジェフリー・ディーヴァー著、『魔術師(イリュージョニスト)』、読了。

 いやぁ、面白い!!
 と本来であれば手ばなしで褒め称えられる面白さで、読後感のよさも自分の好みではあるのだけれど如何せんシリーズ第七作の『ウォッチメイカー』を先に読んでしまったので、どうしても展開やどんでん返しの妙に若干の物足りなさを覚えました。
 それにしても我ながら『ボーン・コレクター』(第一作)→『ウォッチメイカー』(第七作)→『魔術師』(第五作)とどーゆー順番で読んでいるんだと思わないでもないですが、何作目から読んでも面白いのもリンカーン・ライムシリーズが傑作である証しといえるでしょう。
 さすがに次はシリーズ第二作である『コフィン・ダンサー』を読むつもりですけどね。笑。
 お気に入り度は★★★☆、お薦め度は★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント (7)
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つぐない。

2008-04-19 23:59:42 | 新作映画
 ジョー・ライト監督、キーラ・ナイトレイ主演、『つぐない』、4/19、KBCシネマにて鑑賞。2008年20本目。

 本作のような文芸大作は本来不得手なんですが、お袋がどうしても観たい!というので付き合いで観に行ってきました。
 まぁこれぐらいのことで普段放棄している親孝行になれば安いものです(ならない?)。
 以下ネタバレあり。
 去年公開された邦画の中で一番のお気に入りは中村義洋監督の『アヒルと鴨のコインロッカー』でした。
 あるブロガーの友人に薦めたところ、その人は既に鑑賞済みで、『アヒル~』はワーストに近い作品だったといわれました。
 その理由の一つが「回想シーンが実は・・・というトリックは、映画の現実性に対する裏切りだと思うのでちょっと許せないものがありました。」というものなのですが、自分はそれはどうなのだろう?と思いました。『アヒル~』における回想シーンはそれとわかるようにセピア色に色調を変えていましたし、そもそも回想シーンをトリックに使うこと自体そんなに堅苦しく思わなくていいんじゃないかと思うのです。
 本作を鑑賞して、『アヒル~』の回想シーンを許せなかった件の友人がどう思うのだろうか、是非知りたいものだと自分は思いました。
 何しろこの作品、ラスト五分を除いて、すべて回想シーンなのですから(正確には回想シーンですらない。)、『アヒル~』など比べ物にならぬくらいの現実性への裏切りといえるのではないでしょうか。
 しかし自分はこういう設定、こういう表現形態もありだと思います。映画はそんな堅苦しいもんじゃないとも思います。だいたい現実と虚構の境界線なんて曖昧もいいところですしね。
 まぁ、回想シーン云々はさておき、本作の感想はというとやっぱり救いのないお話は好きになれないですね。ほんとにこの映画、救いがないんですよ。鑑賞後、気分がどんよりすること請け合いです。
 でもだからといって人に薦められない作品かというとそうでなく、本作は自分が2008年に観る映画の中でもおそらく一、二位を争うほど完成度の高い作品だと思います。

 脚本、キャスト、演技、演出、美術、音楽、およそ映画が映画として成り立つために必要な要素がほとんどすべてパーフェクトだったと思います。映画通はもちろんのこと、あまり映画を観ないという人にも薦めたい作品です。

 お気に入り度は★★★、お薦め度は★★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。

 次回鑑賞は未定。GWに『ノーカントリー』でも観に行こうかなぁ。
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0.99999・・・=1?

2008-04-18 22:31:09 | 蘊蓄・雑学
 突然ですが、0.99999・・・と1、どちらが大きいと思いますか?
 え?0.99999・・・<1に決まっているだろうって?
 いえいえ、実は0.99999・・・=1なんですよ、これ、ほんと。
 それを今から証明してみせますね。


 まず、
 a=0.99999・・・       ①とします。
 次に①の両辺を十倍します。
 10a=9.99999・・・     ②
 ②から①の左辺と右辺をそれぞれ引きます。
 10a-a=9.99999・・・-0.99999・・・
 9a=9
 両辺を9で割って
 a=1となります。
 a=0.99999・・・であり、またa=1でもあるのですから、0.99999・・・=1といえます。

                        以上、証明終わり。笑。


ps.この記事はマイミクのケッピーさんの日記が面白かったのでそのままパクらせてもらいました。事後報告になってすみません、ケッピーさん。
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ニヤニヤ笑う男。

2008-04-17 23:59:10 | 日常
 昨日の日記で体調が優れないなどと書いてるくせに(書いたのは今日だけどね)、今日は献血に行ってきました。
 いやぁ、だって少しでも仕事をサボりたかったんだもん、、、訂正、少しでも世のため人のため役に立ちたかったんだもん(嘘くせーな!!)。
 まぁ何ですね、悪くないですね、献血も。行く前よりも身体が軽くなったような気がしますよ(そりゃそーだ!!)。
 献血に行ったのは久しぶりだったんですが、そのせいか緊張のあまり採血の最中ついニヤけてしまいました。
 自分はホラー映画を観たり、ジェットコースターに乗ったり、極度の緊張状態に陥るとなぜだかニヤけてしまうんですよねぇ。
 血を採られながらニヤニヤ笑う男・・・。
 さぞかし看護士さんは気持ち悪かったに違いありません。。。
コメント (10)
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体調が優れない。。。

2008-04-16 23:47:44 | 日常
 昨日はまるで初夏を思わせる陽気だったのに、今日は冬に逆戻りしたかのような一日でした。
 暑いのも寒いのも割りと平気な方なんですが、こういった寒暖の差が激しいのにはどうにも弱くていけません。
 そのせいか若干体調が優れません。。。
 みなさんも季節の変わり目には体調管理に十分注意してください。
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光輝く世界へ・・・。

2008-04-15 22:10:53 | 日常
 しばらく前のことですが、「パソコンが激しく不調です!買い換えます!!」と宣言したことを覚えていらっしゃるでしょうか?
 この後何も行動を起こさなかったわけではないんですよ。地元のベ○ト電器にパソコンを見に行きました。
 物事には何事もタイミングと勢い、それにプラスアルファが必要だと思います。もしもこのとき美人の店員さんが「あら、お客様、パソコンを御探しですか?こちらなどお薦めですよ。実はここだけの話、私がプライヴェートで使ってる機種なんです、うふ♪」なんていわれたら、その場で「ぼ、ぼくも同じのをください!!よろしくお願いします!!」なんて鼻息荒く購入しちゃうところなんですが、そんな美味しい話もあるわけはなく、それどころか三十分近くパソコンのコーナーをうろついていたのにオッサンの店員すらそばに近寄ってきやしねぇ!!う~ん、間違いなくこのとき店内にいる客で一番パソコンの購入意欲があるのは自分だったはずなのに・・・。
 結局その日はそのまま帰宅して、しばらくすると不調なパソコンにも慣れてしまいました。う~む、慣れって怖い(いまだに油断すると変換の際に文章が消えちゃうけれど)。
 それである日のこと、NTTから回線を光にしませんかっていう電話があって、その勧誘にホイホイ乗っちゃうことにしました。
 以前にも同様の勧誘はあったのだけれど、そのときは自分の住んでる地域が光が通じているかどうかはっきりしなくて、光への変更のための工事は無料だけど、もし光が通じてなかった場合ISDNに戻す工事は有料です、なんていわれたものだから、躊躇せざるを得なかったんです。
 まぁさすがに今度はそういうこともなく、確実に開通しているらしいので、よーやくですが、回線を光にすることにした次第です。
 まったくもって行動力というものがない自分ですが、さすがに今回は工事日(4/29)まで決まっているので先にすすめることでしょう。
 でも何かまだ一波乱ありそうな気がするんですけどねぇ。。。
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虹の女神。

2008-04-14 00:05:25 | 旧作映画
 市原隼人、上野樹理主演、熊澤尚人監督、『虹の女神 Rainbow Song』、DVDにて鑑賞。

 今脳内で大学の映画研究部を舞台にしたお話を考えていて、ストーリーラインはほぼ決まっているのだけれど、映画研究部に所属したこともなければ、自主制作映画に関しての知識も皆無なので、細部を補完するのに参考になるかなぁと思って見てみました(そのお話は考えているだけで書く気力もなければ書く機会もないのだけれど。)。
 結論からいえば自分の考えているお話の参考にもならなかったし、アマゾンのレビューでやたら高く評価されている理由も自分にはわかりませんでした。
 まず、好きな女の子のバイト先の同僚に、彼女との仲介を頼むという主人公の心理がさっぱりわからない。さらにその仲介料が一万円って・・・。
 主人公はやがて仲介を頼んだ子と仲良くなるのだけれど、そんなことってありえるの???それが自然な展開???
 あと、同棲していた女性が年齢のことで嘘をついていたのがわかった途端、主人公がコロッと態度を変えるのはなぁ。こういった場合自分はその女性の方に感情移入してしまうものだから。なぜ彼女が嘘をついていたのか、つかざるを得なかったのか、そこら辺も汲み取ってやれよ、と思ってしまう。ま、無理か、主人公はどうしようもない鈍感という設定だから。
 というか、この女性のエピソードが本作においてどういった意味を持つのかもよくわからない。
 主人公の鈍感さを強調するため?
 う~む、さっぱりわからない。
 やっぱり岩井俊二(関連)作品は自分の理解の及ぶところではないな。
 お気に入り度は★☆、お薦め度は★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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今週の収穫。

2008-04-13 23:27:17 | 読書
 今日も今日とて図書館に行ってきました。
 読みたいと思っていた本はだいたい借りてしまったので本日の収穫は以下の二冊のみ。
1.ジェフリー・ディーヴァー著『魔術師』
2.首藤 瓜於著、『脳男』
 1は同じリンカーン・ライムシリーズの『ウォッチメイカー』がべらぼうに面白かったので続けて借りました。第二作から第六作までをすっ飛ばしてシリーズ第七作である『ウォッチメイカー』を読んだので本来であれば第二作に戻って読むべきなのだろうけれど、まぁ第六作でもいいだろうと。我ながらいい加減だな。笑。
 2はどこかの書評レビューで面白いと書いてあったので借りてみました。まぁどうなのかなぁ。『魔術師』を早めに読んだ場合の保険ですね。
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ヒットマン。

2008-04-12 23:58:50 | 新作映画
 ザヴィエ・ジャン監督、ティモシー・オリファント主演、『ヒットマン』、4/12、Tジョイ久留米にて鑑賞。2008年19本目。
 
 この映画を観るかどうか、随分迷いました。
 映画は厳選して鑑賞する、という目標を年始に掲げたのですが、事前のリサーチでは本作は今一つ決め手に欠け、観に行くかどうかボーダーライン上だったのです。なので前売り券も購入しませんでした。
 『ヒットマン』を観るか、それともおすぎが薦めていた『ブラックサイト』を観るか、いっそのことこの二作品を両方とも観るか、ハシゴするにしてもどちらから観るべきか、もしくは少し足を伸ばして佐賀のシネコンで『迷子の警察隊』を観るか、決め手に欠ける作品ばかりであることだし何も観ないか、散々迷った挙げ句『ヒットマン』を観ることにしたのはレイトショーが始まる一時間ほど前のことでした。
 これでもし本作がつまらなかったら目にも当てられないのですが・・・。
 「新感覚アクションとエモーションが交錯する、二十一世紀版『レオン』」というのがチラシにある本作のキャッチコピーです。キャッチコピーに他の作品のタイトルを借りる、というのも正直感心しませんが、その是非はさておき、本作には『レオン』にあるような萌え的要素はありません。
 どちらかといえば秘密組織によって作り出された究極の殺人マシーンが孤立無援で戦いを繰り広げる、逃避行に(足手まといの)女性を連れているという構図が『ボーン・アイデンティティー』を思い出させました(それ以前からそのパターンはありますが)。
 さらに劇中の音楽がそれこそジェイソン・ボーンシリーズからの流用ではあるまいか、と思えるほどクリソツだったのは自分の錯覚でしょうか。
 また唐突に始まるチャンバラ(なぜか主人公を含め四人が四人とも事前に申し合わせたかのように短刀を二本ずつ持っています。笑。)や、酒場での多人数を瞬殺する銃撃シーンはまるで『リベリオン』を観ているかのようでした。
 つまり映画『ヒットマン』にはオリジナルと呼べる要素は皆無といってよく、どのシーンもどこかで観たことのあるシーンばかりでした。
 などと書くといかにもつまらなかったかのようですが。
 『ヒットマン』、めっちゃくちゃ面白かったです!!!
 オリジナルの要素は皆無なのに、どうしてこんなに自分のツボにヒットするのか、自分でも不思議なのですが、観ていて本当に熱くなりましたよ。スルーしなくて本当によかった!と思いました。
 『ヒットマン』があまりにも面白かったので、続けて『ブラックサイト』を観るのは止めました。『ブラックサイト』がどれほど面白いにせよ、『ヒットマン』ほどツボにはまることはないだろうと思ったからです。
 スキンヘッドの後頭部にバーコードってそんな目立つ暗殺者はいないだろうとか、主人公と敵が二人ともスキンヘッドなので格闘シーンだと何が何やらよくわからん!とか、ヒロインがケバすぎる(でも脱ぎっぷりはよい。笑。)とか、欠点も少なからずありますが、それらを補ってあまりあるほど個人的には楽しめる一本でした。
 お気に入り度は★★★★、お薦め度は★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。

 次回鑑賞は『つぐない』(4/19公開)の予定です。

ps.それにしても『ヒットマン』で検索しても『家庭教師ヒットマンREBORN!』しかヒットしないよ。邦題を『ヒットマン/おいら頭つるつる暗殺者』あたりにしてくれないものか・・・(しねーよ!!)。
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心臓と左手。

2008-04-11 23:09:58 | 読書
 石持 浅海著、『心臓と左手 座間味くんの推理』、読了。

 本作に関しては知り合いのブロガーの方が、
>最近読んだのに、すっかり内容を忘れている……。
と仰っていたのですが、それも道理、中身がすかすかの作品でした。
 安楽椅子探偵ものは一歩間違えると単なる無理矢理な推理クイズでしかないのですが、本作はほんと無理矢理な推理クイズでしかありませんでした。
 さらにいわせてもらうと安楽椅子探偵ものは探偵役の人物がよほど特徴があって魅力的でないといけないと思うのですが、本作の探偵役の座間味くんはただの恐妻家というイメージしか持てませんでした。
 ついでにもう一ついわせてもらうと各章において主人公たちは鶏料理や魚料理に舌鼓を打ちながら推理するという設定なのですが、その料理がまったく美味しそうに見え(読め)ない。設定に意味がないと思いました。
 まぁ本作は同じ著者による『月の扉』という作品の後日談らしいので、その作品に感動した人だけ読めばいいのでしょう。
 自分は本作から『月の扉』を追おうとは思いませんでしたが。
 お気に入り度は★、お薦め度は★(★は五つで満点、☆は★の半分)といったところです。
コメント (2)
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