この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

こんなのはどんでん返しでも何でもないと思った『ドミノ』。

2023-10-30 21:18:38 | 新作映画
 ロバート・ロドリゲス監督、ベン・アフレック主演、『ドミノ』、10/28、ユナイテッド・シネマトリアス久山にて鑑賞(2ポイント消費で鑑賞料金1000円)。2023年44本目。

 10/28は映画を三本観たのですが、三本目に観たのが「一級品のどんでん返し映画」と宣伝されていた『ドミノ』でした。
 実は、ってほどのことでもないのですが、この『ドミノ』が一番期待出来ないだろうな、と思っていました。
 まず事前に「どんでん返し映画」と宣伝するのってどーよ、って感じでした。
 加えて別の宣伝ページでは「映像の魔術師ロバート・ロドリゲスが仕掛ける…」みたいなことが書かれていて、「え?いつの間にロバート・ロドリゲスは映像の魔術師って呼ばれるようになったの?」と思ったんですよね。
 ロドリゲス監督の作品をすべて見ているわけではないですが、彼の作品を見て映像がすごいと思ったことはないですけどね。

 実際に観ての感想はどこら辺がどんでん返しなんだ、どこら辺が映像の魔術なんだ、といったところでしょうか。
 まずどんでん返しについてですが、敵のスキルが相手の脳をハッキングすること(そして自在に操る)という時点で物語がどう展開しようと驚くことはないですよね。
 どーせ今まで見せられていたものも偽の映像でしょ?って感じで。
 ついでに言っておくと、どんでん返しってパズルの最後のピースをはめたら全体像が浮かび上がり、それが今まで見えていないものだった、みたいなものじゃないといけないと思うんですよね。
 単に予想外の展開、もしくは予想外の結末になればいいってものじゃない。
 『ドミノ』では、エンドロール後のオチも、あぁ、そういったことね、って感じで、驚きや衝撃は皆無でした(あのオチで驚いた人っているの?)。

 映像に関して言えば、クリストファー・ノーラン監督の『インセプション』をパクった、訂正、想起させるシーンがあるのですが、その見せ方がショボいというか、下手というか、ともかくロドリゲス監督とノーラン監督の才能の差をまざまざと見せつけられました。
 ロバート・ロドリゲス監督を指して「映像の魔術師」と称した人はどの作品を見てそう思ったのか、是非教えて欲しいです。

 あと、ベン・アフレックを指して「選ぶ脚本に外れなし」と称している映画サイトがあったのですが、確かに監督作に関しては一定の評価を与えていいと思うけど、出演作に関してはそこまで外れがないとは思わないけどなぁ。
 「選ぶ作品に外れなし」と言っている人は都合のいい作品を5作ほど選んで、ベン・アフレックって脚本選びが上手いよね、っていってる気がします。

 お気に入り度★★☆、お薦め度★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。

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