この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

結局何が危険なのかよくわからない。

2019-03-19 21:59:22 | 戯言
 ピエール瀧容疑者がコカイン使用の疑いで逮捕されたことにより、電気グルーヴのCDおよび映像商品が出荷・配信停止されたことに対し、ミュージシャンの坂本龍一が「音楽に罪はない」とい異議を唱えました(こちら)。
 多くの方がこの発言を支持しているようですが自分の考えは違います。
 音楽に罪はない?
 果たして本当でしょうか?
 彼の作った音楽がクスリの力によって生み出されたものだとしても?
 自分は常日頃から表現の自由を最大限に尊重したいと思っていますが、今回の件に限って言えば電気グルーヴの音楽が制限されるのはやむを得ないことである、少なくとも「罪はない」とあっさり言えるほど、ピエール瀧容疑者の音楽とコカインは無関係ではないだろう、そう考えています。

 その一方で今回のピエール瀧容疑者のコカイン使用の件で、一つの疑問が生じました。
 それはコカインって本当に危険なものなのか、ということです。
 コカインが危険かどうかだって?危険なものに決まっているだろう!ほとんどの人はそう言うでしょう。
 確かに【コカイン 危険】で検索すればいくらでもコカインの危険性を警告するサイトがヒットします。
 ただ、それらのサイトをざっと見た感じではコカインが具体的にどのように危険なのかについてはあまり触れられてないようでした。
 せいぜい依存性が高い、幻覚を見ることがある、心臓に負担がかかる、ぐらいでした。

 もちろん依存性が高かったり、幻覚を見たりすることがよいことのわけがありません。
 ただ、自分の中ではコカインはもっと危険なものというイメージがあったんですよね。
 コカイン中毒になったらまともに人として生きることは出来ない、ぐらいの。

 けれど、今回のピエール瀧容疑者の逮捕でわかったことがあります。
 彼がコカインを初めて摂取したのはここ最近のことではなく、彼が二十代のころだそうです。
 彼は現在51歳ですから、彼とコカインの付き合いは20年から30年の長きに及ぶことになります。
 その間傷害事件や交通事故といった警察沙汰を起こしたことは一度もなく、彼の音楽、そして役者としてのパフォーマンスは多くの人に支持され、CMタレントとして起用されるほど世間からは高い好感度を得ました。
 世の中の誰一人として、同じグループのメンバーですら彼の薬物使用に気づきませんでした。
 今回の件でわかったこと、それはコカインを使用したとしても、20年間、常人のふりをすることは可能だということです。
 20年もの間常人のふりをすることが出来るのであれば、果たしてコカインは危険だと言えるのでしょうか。

 断っておきますが、自分はコカインを含め、ありとあらゆるドラッグに対して興味がありません。
 ただ、他人が嗜好するものを否定するためにはきちんとした理由が欲しい、そう思っているだけです。
 以前、何かの記事でコカイン中毒者が「コカインは危険ではない。コカインを精製する際、不純物が混じることがあり、それが(幻覚などを引き起こし)危険なのだ」と言っているのを読んだことがあります。そ
 のときは戯言だと思ったのですが、ピエール瀧容疑者の逮捕されたことで、それが必ずしも戯言とは言えないのかもしれないと思うようになりました。
 戯言であって欲しいとは思ってますけどね。
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