この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

北乃カムイにダメ出ししてみる。

2013-06-14 22:03:40 | インターネット
 突然ですが、皆さんは「北乃カムイ」というキャラクターをご存知ですか?
 たぶん、北海道民でなければ知らないと思います(もしかしたら北海道民であっても知らないかもしんない)。
 北乃カムイというのは北海道の育成アイドルです。わかりやすくいうと北海道発のヴァーチャル・アイドル、つまりは初音ミクみたいなものですね(ボーカロイドじゃないけど)。

 彼女は半年の間にツイッターのフォロワー数とフェイスブックのいいね!数を合わせて30000に達したら正式に歌手デビューするそうです、、、が、プロジェクトが始動して約70日が経ちましたが、6月13日現在、フォロワー数が3500、いいね数が!4800、合わせて8300です。このままのペースでは到底目標の数字には届きません。
 はっきりいって現段階ではプロジェクトは失敗だった、と言わざるを得ないでしょうね。

 北乃カムイプロジェクトのどこら辺がダメだったか、自分なりに分析したいと思います。

 まず、公式サイトを開くと、北乃カムイのイラストと「あのKEIが描いた、本格的北海道育成アイドル始動!」という一文が飛び込んできます。
 自分はイラストレーターに関してはまったく詳しくありません。「KEI」なる名前も初めて耳にします。でも「あの」とつく以上は有名なイラストレーターなのでしょうね。
 けれど誰が描いたにせよ、イラストレーターの名前が前面に出てくるのはちょっと感心しません。
 イラストなんだからイラストレーターがいるのは当然なんですが、そのイラストレーターの名前がど~ん!と前面に出てくると、この女の子はただのイラストなんですよ~、作りものなんですよ~と言ってるのにも等しいと思うからです。
 誰が描いたかなんてことは公式サイトの片隅にでも表記しておけばいいんじゃないでしょうか。

 次にプロフィールもちょっと感心しませんでした。
 例えばプロフィールには彼女の趣味は「スマホいじり。カラオケ。温泉に入ること。自然があるところでまったりすること。」とあります。
 実在のアイドルであればこれで構わないでしょう。矢口真理じゃあるまいし、無理に興味のないことを趣味の欄に書くことはない。
 でも一から作り上げたヴァーチャル・アイドルが、こんな個性のない趣味でどーすんの?と思います。
 一つでもいいから人目を引く趣味が欲しかったですね。北海道なんだから、カーリングとか、クリオネの飼育とかそういうの(今挙げた二つはベストな回答ではないです。とにかく個性的な趣味が必要ってこと。)。
 趣味の欄だけでなく、彼女のプロフィールには全体的に工夫が足りないと思います。
 彼女のプロフィールを眺めても、彼女がどんな人物なのか、まったく窺い知れませんから。

 三つ目、これは一つ目と関係するのかもしれませんが、公式サイトのどこにもトップに飾られているイラスト以外の二枚目のイラストがない、つまりギャラリーがないこともどうかと思いました。。
 アイドルを目指す女の子のサイトであれば、普段着や水着、制服姿などの写真が掲載されていて然るべきじゃないでしょうか。
 それらの写真を見て、ファンはいろいろ妄想を駆り立てるのじゃないかな?
 それが北乃カムイの公式サイトにはトップにあるイラストしかないんですよね。これは感心しない、、、というか、はっきりいってダメですよね。
 想像するに、やっぱりKEIなるイラストレーターがかなり有名なのでしょう。だから一枚イラストを描いてもらうのもかなりのお金が必要で、二枚目を描いてもらう予算がなかった。だから二枚目のイラストがない。
 でもイラストが一枚しかないのは致命的にダメだと思うので、とにかく急ぎ誰かにイラストを描いてもらって、ギャラリーを設けた方がいいと思います。
 逆にギャラリーがないことを逆手にとって、イラストコンテストを開催するのも手かもしれませんね。

 公式サイトだけでなく、プロジェクトそのものにも問題があると思いました。
 はっきりいって、(ツイッターでフォローなどして)プロジェクトに協力しても、協力した側にメリットや見返りがないですよね。
 メリットや見返りという言葉を使うと、何、即物的なことを言ってるんだと仰る方がいるかもしれませんが、自分が言ってるのはそういうことではないのです。
 そもそも音楽性がまったくわからないミュージシャンのデビューに力を貸して、と言われても、任せろ!とは言えません(私はこういう歌を歌っていますが、事務所が弱小でCDデビュー出来ません、どうか皆さんの力でCDデビューさせてください、というのならまだわかるのですが)。
 だから、プロジェクトに協力するには何らかのメリット、言い換えれば面白みが必要だと思うのです。
 例えば、万事上手く行って北乃カムイがデビューする暁には彼女のマネージャー(この場合はプロジェクトの総責任者)がふんどし一丁でバンジージャンプするとか、そういうの。
 まぁふんどし一丁でバンジージャンプというのはあくまで例えであり、自分の希望なんですが、ともかく何かしらのプラスαがないと正直プロジェクトに積極的に協力しようという気にはなれないのです。

 何だかきついダメ出しをしたような気がしますが、何だかんだ言っても、自分には何かを始めようとする人、何かを頑張っている人を応援したいという気持ちがあります。
 公式サイトの手抜きっぷりは正直『博神バリスガー』とどっこいどっこいだと思いますが、ツィッターは頑張っていると思います(頑張り過ぎの感も無きにしも非ずですが)。
 現在、ツイッターやフェイスブックに登録されてない方はあえて登録する必要はないですが、登録されている方は、ツイッターでのフォロー、もしくはフェイスブックでいいね!をクリックしてあげてください。
 きっと後々になって楽しいことがあると思いますよ。
 例えば、、、北乃カムイのマネージャーがパンツ一丁で札幌スキージャンプ台からK点越えの大ジャンプを決めてみせるとか、そういうの(そんなのばっかしだな!)。
 まぁ、そういうことを想像するだけでも結構楽しいんじゃないかと思うのです。
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8 コメント

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改めてw (デヴォン山岡)
2013-06-15 17:31:38
せぷ殿、いろいろ手間をとらせてしまい失礼しました。

改めて北海道のご当地アイドル(の卵)をこんな大々的に取り上げてくださり感謝!w

で、KEIって人は初音ミクをデザインした人なので、知る人ぞ知るって感じなんでしょうね。

俺は知らなかったので、せぷ殿と同じ反応でしたw

北乃カムイの場合は、必死にフォロワーを集めないで、ゆるーくのんびりやってどれだけ集まるか?っていう実験的なものでもあるんですね。

あまりカッチリとキャラを創らないで、なんとなくじょじょに固めていこうみたいな感じじゃないかなと思います。

まあ、これがもし30000集まっちゃった、そのときには真剣にやらないとダメなんでしょうけどね。

でも10000いったら北乃カムイの痛タクシーも札幌市内を走るそうで、そしたらもっと話題になって一気に数字が上がるかもしれない恐れもありますw

いま8000くらいですが、運営もぶっちゃけ2カ月でこんなにいくとは思ってなかったんで、現時点でもう快挙でもあるという認識w

まあユルすぎですが、あたたかく見守ってくだされば幸いです。
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そっか、、、 (せぷ)
2013-06-15 23:44:33
>北乃カムイの場合は、必死にフォロワーを集めないで、ゆるーくのんびりやってどれだけ集まるか?
そっか、、、そういうノリだったんですね。
じゃあ自分のアドバイスその他諸々は見当外れだったってことになりますね。

北乃カムイの痛車、ならぬ痛タクシーは楽しみですね。
外装だけでなく、内装も凝ったものにして欲しいですね。
出来たら若くて可愛い女の子に運転手になってもらいたいな。笑。
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いやいや (デヴォン山岡)
2013-06-16 22:48:05
せぷ殿のご意見は、検討ハズレどころか、もう核心つきまくりですよw

普通にキャラを売るために必要なことなので、その考えはまさに正攻法。

カムイがちょっと、いろんな意味で特殊なんですね。

あと、痛タクシーのドライバーはたぶん、普通のオッサンでしょうねw
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やっぱり。笑。 (せぷ)
2013-06-17 00:22:37
>せぷ殿のご意見は、検討ハズレどころか、もう核心つきまくりですよw
そう言ってもらえると助かります。
自分としても出来れば30000以上のフォロワーを集めて正式にデビューしてもらいたい、と思ったので。

>あと、痛タクシーのドライバーはたぶん、普通のオッサンでしょうねw
やっぱり。笑。
そういえば、タクシーの運転手って最近は女性も見かけるようになったけど、二十代の女性って見たことないなぁ。
ハードワークだからでしょうかねぇ。
返信する
記事拝見しました (waty)
2013-06-23 04:16:49
自分もこのプロジェクトを知って、内容について少々引っ掛かる部分があり、記事も興味深く読ませていただきました。

私が思ったこととある程度同じことを感じる人もやはり居るか、という感想です。
なんだかまず企画ありきでスタートして、キャラや内容やマーケティングの進め方が薄いまま公開したような印象を受けました。

曖昧で形が定まらないまま放り出して、ご当地キャラや可愛い系のキャラに注目するサブカル勢に理想のキャラクター像を作ってもらう(育てさせる?)という投げっぱなしの対応
それを"アイドルの卵"という表現で未確定な部分を正当化する手法
少し手を抜きすぎと言うか、甘えの目立つ企画のような気がします。
それも、各種ボーカロイドや他のキャラクターでも見受けられる何匹目か分からないくらいのドジョウです。

そして何より危険に思えるのが、多少なにかの企画やマーケティングに関わったことのある人なら素人でも当然思い付く、気が付くであろう問題点に対して、プロジェクト側が何もアクションを起こしていないことです。
そういったことの改善策すら、キャラや企画に飛び付いた第三者に委ねている点は、運営のやり方としていかがなものかと思います。

それが自由であること、周りが好きに(だけど企画側の望んだ通りに)プロジェクトを拡げることがコンセプトであるなら、フォロワーを集めないと…という大義名分や名前や過剰な(でも薄い)キャラ設定は不要なはずだと思います。
その割りにリフォロー100%のアカウントをフォローしフォロワー数を稼ぐというアコギなことをしており、フォローしてくれる人をはなから信用していない節も見受けられ、「好きな人にフォローしてほしい」ではなく「過程ははどうであれ目的を達成できればいいや」と、コンセプトのブレを自ら露呈しています。

「これはそういう実験である」と言うのがプロジェクトの本音であるならば、真剣に宣伝してくれている人、真剣にキャラを好きになってくれて尽力してくれている人、果てはそういった勝手な都合で作られて人格を与えられたキャラクター自体が不憫でなりません。
リミットとノルマを提示して「これまでにこうしないと」という強迫観念と「上手くいかなかったらどうしよう」という罪悪感を原動力にキャラクター活動を進めていって、果たしてそれは今後の活動のメリットとなるのかも不明確だと思います。

色々書きましたが、しっかり将来を見据えれば魅力的なものになると思うので
自分も楽しく見守っていきたいと思います。
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はじめまして。 (せぷ)
2013-06-24 00:25:44
はじめまして、watyさん。
拙ブログにコメント頂き、ありがとうございます。

自分は北乃カムイプロジェクトに対して思いつくままにつらつらと書いただけなのですが、世の中にはより深く考察されている方がいるのだなぁと感心しました。

誰かが始めたことにケチをつけるだけなら簡単なことです。
とはいえ、やっぱりこのプロジェクトに関しては、watyさんの仰る通り、手抜き感が伺えるというか、甘えがありますよね。
もう少しどうにかならないものか、、、もどかしいものがあります。

最終的な思いは自分もwatyさんと同じです。
単にフォロワー数が規定の数に達するかどうかではなく、多くの人がこのプロジェクトを楽しみ、北乃カムイというキャラクターが北海道に根付き、長く人々から愛されたらいいですよね。
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Unknown (デヴォン山岡)
2013-07-01 09:17:01
みなさん、とても深く真剣に考えてくださってるんですね。感謝です。

キャラクターというモノに対してあまり熱心ではないという部分、いわゆる投げっぱなし状態というご指摘は、たぶん運営側もわかっていると思います。

結局、いままでとは違うやり方をしたかったというのが、今回の企画で重きを置いているぶぶんなんじゃないかなと思います。

なので、そういったマーケティングにおけるノウハウなんかを無視したカタチをあえてとっているのではないかと。

キャラ的に何匹目のドジョウなのかは、もう多すぎて数えられないくらいですがw

「手抜き・甘え」という部分は俺も思います。

たぶん、思いっきり手抜きして、思いっきり甘えるってのがコンセプトなんじゃないかと思いますね。

痛タクシー、走るっぽいですw
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痛タクシー、 (せぷ)
2013-07-01 21:21:07
痛タクシー、楽しみですね!
出来れば、プロジェクトのコンセプトとノリを理解している運ちゃんだといいですね。

北乃カムイというキャラクターを生み出したのはプロジェクトメンバーの方々かもしれませんが、一度生み出されたキャラクターは、プロジェクトメンバーの手から離れ、そのキャラクターを愛するファンのものなのではないでしょうか。

手抜き、甘え、わからないではないですが、プロジェクトメンバーの方々は陰に徹し、そのキャラクターが活躍できる最適の環境を整えてあげるのが務めだと思いますよ。
まぁ言うのは簡単ですけどね。笑。
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