この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

今こそ必見!ではあるが多少ハードルが高い『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』。

2018-04-05 22:26:00 | 新作映画
 メリル・ストリープ主演、スティーブン・スピルバーグ監督、『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』、4/1、109シネマズ佐賀にて鑑賞。2018年10本目。


 4月1日はエイプリルフール!なのですが、映画サービスデーでもあったので、映画のハシゴをしました。
 どの映画を観るか、候補は3作! スピルバーグ監督の最新作である(けれど今月の20日には次回作である『レディプレイヤー1』が公開される)『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』、ジェニファー・ローレンスがムチムチな女スパイを演じる『レッド・スパロー』、飛行機の次は通勤電車、その次は何だ、豪華客船か?って感じのリーアム・ニーソン主演の『トレイン・ミッション』の3作品です。
 このうち『トレイン・ミッション』はすでにムビチケを購入していたので、実質『ペンタゴン・ペーパーズ』と『レッド・スパロー』の二択なのですが、この2作であれば、まぁ前者を選びますよね?あれ?そうでもない?笑。
 ともかく『レッド・スパロー』ではなく、『ペンタゴン・ペーパーズ』を観たのですが、その選択は正しかったと思います。
 観てよかったです。
 モリカケ問題で揺れている今こそ必見の映画だと思いましたよ。
 正義とは?信念とは?その他諸々のことを問う映画でした。
 いつも正しくありたいと思いつつも、ついつい楽な方に楽な方に流される自分は、主人公たちのように正しい選択を出来れば、と思わずにはいられません。
 それが難しいんですけどね…。

 今こそ必見の映画だと書きましたが、同時に観る者を選ぶ映画だとも思いました。観る者を選ぶというか、鑑賞前にある程度の予備知識が必要というか。
 本作は通称「ペンタゴン・ペーパーズ」、国防総省によるベトナム戦争に関する調査・分析文書に関する映画なのだけれど、今の若い人にアメリカはかつてベトナムと戦争をして負けたんだよ、と言っても結構信じない人も多いんじゃないですかね?
 さすがにそんなことはない?
 などと上から目線で言っている自分もそんなにベトナム戦争のことを知っているわけではないしね。
 さらに言えばウォーターゲート事件っていっても恥ずかしながらごく表面的なことしか知りませんでした。
 今回あらためて調べてみて(といってもwikiを流し読みしただけ)「え、ウォーターゲート事件ってこんな事件だったの?」と驚かされました。

 まぁ映画配給会社の人からすれば、映画のことをもっと知りたければパンフレットを買え!と言いたいのだろうけれど、日本人にとって馴染みのない事件を取り上げるのであれば、その事件についての簡単な解説が書かれたペーパーぐらいは前売り券か入場者の特典でつけてもよかったんじゃないかって思いました。
 その方が作品についての理解もより深まるし、また違った見方も出来ると思うしね。

 個人的にはほとんど本作の続編と言ってよい(と言われている)アラン・J・パクラ監督の『大統領の陰謀』を見てみるつもりです。
 『大統領の陰謀』を見ることで『ペンタゴン・ペーパーズ』の理解がより深まればいいなと思っています。


 お気に入り度★★★★、お薦め度★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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