この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

実に長い航海だった『プロジェクト・ヘイル・メアリー』。

2024-02-02 21:01:25 | 読書
 いやぁ、実に長い航海でした、『プロジェクト・ヘイル・メアリー』
 この場合の「長い航海だった」というのは単に読み終わるのに時間がかかったという意味ですけどね。
 この本を読み終わって最初に思ったことは「面白かった!」でも「面白くなかった!」でもなく、二度と図書館で本を借りてはいけないなということでした。
 最初にこの本を図書館で借りたのが12/1でした。
 そして12/16に借り直し、さらに年が明けて1/8に借り直し、今に至ります(つまり絶賛延滞中)。
 これがレンタルDVDだったらとんでもない金額の延滞料金を請求されるところですが、借りたのが図書館でよかったよかった(そういう問題でもない)。

 真面目に読まなかったから読み終わるのが遅くなったというわけではないのです。
 毎日少しずつ読んでいました。
 最近は会社に持って行って昼休みに読んでいました。
 会社で昼休みに家から持って行った本を読むのなんて初めてのことです。
 そうでもしないと読み終わりそうになくて…。

 そんなに分厚い本ではないのです。
 上巻、下巻、それぞれ300ページちょっとといったところ。
 昔だったら一冊読むのに一週間はかからなかったと思います。
 でもそれが今や一冊読むのに一ヶ月ですからね。
 我ながら本当に本を読むのが遅くなりました。
 若い人に言いたいです。
 本は若いうちに読め、と。

 さて肝心の感想ですが、もちろん面白かったですよ。
 面白くなかったら読み終わりそうにない時点で図書館にさっさと返却してますから、ある意味面白かったのは当然なのですが、ただ、巷で噂されるほどには、何しろAmazonでのレビュー評価が上巻4.7、下巻4.8ですからね、正直そこまで面白いというわけではなかったです。
 本当に面白い本だったら、図書館で借りて、読んで、返した後に、自分で買い直しますからね。
 そこまでする面白さではないかな(どういう本を買い直したかというと『ロケットボーイズ』とかですね)。

 もう少し詳しい感想を書くと、感想っていうか、疑問なんですが、この作品ってものすごく細かいところまでSF的な考証が為されているんですよ。
 例えば『宇宙戦艦ヤマト』は、SFアニメではありますが、SF的な考証はほぼされていません。
 ヤマトがどういう理論でワープするかなんて誰も説明出来ないでしょう?
 その点この作品においては宇宙船ヘイル・メアリー号がどういう方法で亜光速移動するのか、きちんと設定があるのです。
 でも逆にだからこそそんなことが出来るのかな、って思ってしまいました(ヤマトだとまったく気にならないのですが)。
 まぁ問わずが花、なんでしょうね。

 ともかく面白かったです。
 個人的には同じ作者の『火星の人』の方が好みではありましたが、それは人それぞれだと思います。
 
 次は先日買ったばかりの森見登美彦の四年ぶりの新作『シャーロック・ホームズの凱旋』を読むつもりです。
 こちらは購入した本なので返却期限などはないのですが、いつ読み終わるのか、それ以前に読み終わることが出来るのか、想像するのがちょっと怖いです。
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