この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

恋愛要素が許容量ギリギリだった『ビブリア古書堂の事件手帖(5)』。

2014-01-29 21:46:12 | 読書
 三上延著『ビブリア古書堂の事件手帖 (5) ~栞子さんと繋がりの時~』、読了。


 この前読んだ『ジェノサイド』がやたら読み終わるのに時間がかかって、「このワシもすっかり本を読むスピードが遅くなったもんじゃのぅ」なんて自虐的なことを思ったのですが、これは「さくっ♪」と二日ぐらいで読めちゃいました。別段自分の読むスピードが遅くなっているというわけでなく、単純に『ジェノサイド』が分厚かっただけみたいです。

 さて、早速本書の感想ですが、フツーに面白かったかな。シリーズを読んでこられた方であればまず満足すると思います。

 ただ、個人的にはかなり受け入れがたい内容になってきたというか。
 なぜかというと自分は映画であれ、小説であれ、漫画であれ、いわゆるジャンル的に恋愛ものは見ないし、読まないし、とにかく受け付けないんですよ。なぜ受け付けないかという理由は省略しますけどね。
 
 それでも恋愛の要素がぱらぱらっとふりかけ程度にまぶしてあるだけなら耐えられますが、本作は主人公の大輔の告白を果たして栞子が受け入れるのかどうかというストレートな恋愛小説なのですよ。両想いの二人がくっつくかどうかなんて知ったこっちゃねーつーの。
 なんて思いながら読んでいたのは自分だけでしょうね。笑。

 あと、本作は古書に関する薀蓄が売りだと思うのですが、第二話の『ブラック・ジャック』に関するそれがフツーに知ってることでしたよ。
 『ブラック・ジャック』は少年チャンピオンの編集部が半ば手塚治虫に引導を渡すべく用意した連載枠だったこと、刊行年によって単行本の収録作が違うこと、未収録作品も多いことなんかは特に手塚治虫ファンでなくてもよく知られていることなんじゃないかなぁ。そうでもないのかな?

 そんなわけで個人的な評価は低いですが、それでも乗りかかった船ですし、シリーズ最終巻まで付き合いたいとは思っています。
 大輔と栞子がこれ以上イチャイチャしなければですが!
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