安田淳一監督、山口馬木也主演、『侍タイムスリッパ―』、9/29、イオンシネマ福岡にて鑑賞(ACチケットにて鑑賞料金1000円)。2024年42本目。
二週間ほど前にお袋を連れて『ヒットマン』という映画を観ました。
元々は三谷幸喜監督の『スオミの話をしよう』を観る予定だったのですが、直前になって「この映画は(お袋と一緒に観るのは)危険だ!」と思い、『ヒットマン』に変更したのです。
これで『ヒットマン』が面白ければ問題なかったのですが、『ヒットマン』は『ヒットマン』で(結末が)微妙な映画でした(とはいえ『ヒットマン』への変更自体は正解でした。後日一人で観に行った『スオミの話をしよう』が恐ろしくつまらなかったので。)。
そんなわけで名誉挽回というわけではありませんが、ネットでの評判がよかった『侍タイムスリッパ―』をお袋を連れて観に行きました。
これは面白かったです。
観に行って正解でした。
幕末の侍が現代日本にタイムスリップをするというお話です。
ただ、そういうお話って昔から結構ありますよね(『ちょんまげぷりん』とか『満月 MR.MOONLIGHT』とか)。
未見の作品もあるので作品の出来自体は比べられませんが、アイディア自体はそこまで奇抜なものではないのは確かです。
本作の良いところは自主製作映画でありながら細かいところまでこだわりが感じられることでしょうか。
例えば髪型。
少し前に大泉洋主演の『終りに見た街』というテレビドラマを見ました。
現代の平凡な一家が戦時下の日本にタイムスリップをするというお話です。
ネットでの評判は悪くないようですが、自分はあまり感心しませんでした。
大泉洋演じた主人公が同じく現代からやって来た男から「髪を切らないのか」と問われるシーンがあります。
主人公は何だかんだ理由をつけて結局髪を切らないんですよ。
未来からやってきた証拠を隠滅するために家まで燃やそうとしたのに。
主人公は何で髪を切らないんですかね?
自分は主人公が髪を切らなかったのは主人公に髪を切らない理由があったのではなく、主人公を演じた大泉洋が髪を切りたくなかっただけではないかと思いました。
そういうのは見ていて興ざめします。
大泉洋は役者として嫌いじゃないですし、作品のために髪を切りたくないというのも当人の自由ですが、それなら戦時下の日本を舞台にしたドラマに出るなよ、と言いたくなります。
比べて本作で主役の高坂新左衛門を演じた山口馬木也は本当にちょんまげを結ってるんです(おそらくかつらではない)。
本作は自主製作映画ですし、彼が月代にせずとも誰も責めないと思います(「月代」って読めます?)。
彼自身がそうすることを望んだのでしょう。
作品に対する意気込みが違うな、と思いました。
もちろん役者の作品に対する意気込みが違うからよい作品なのだ、ってわけではないですけどね。
意気込みが空回りすることもあるだろうし。
でも本作においては山口馬木也の意気込みは空回りすることなく、彼の演技、そして殺陣には鬼気迫るものがありました。
ともかく面白いですよ。
元々は池袋にある小さな映画館一館の封切りだったようですが、今では100館を越える公開だそうです。
それでも近くの映画館で公開されているかどうかは定かではないですが、公開されていたとしたら、観に行くことを強くお薦めします。
お気に入り度★★★★☆、お薦め度★★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
二週間ほど前にお袋を連れて『ヒットマン』という映画を観ました。
元々は三谷幸喜監督の『スオミの話をしよう』を観る予定だったのですが、直前になって「この映画は(お袋と一緒に観るのは)危険だ!」と思い、『ヒットマン』に変更したのです。
これで『ヒットマン』が面白ければ問題なかったのですが、『ヒットマン』は『ヒットマン』で(結末が)微妙な映画でした(とはいえ『ヒットマン』への変更自体は正解でした。後日一人で観に行った『スオミの話をしよう』が恐ろしくつまらなかったので。)。
そんなわけで名誉挽回というわけではありませんが、ネットでの評判がよかった『侍タイムスリッパ―』をお袋を連れて観に行きました。
これは面白かったです。
観に行って正解でした。
幕末の侍が現代日本にタイムスリップをするというお話です。
ただ、そういうお話って昔から結構ありますよね(『ちょんまげぷりん』とか『満月 MR.MOONLIGHT』とか)。
未見の作品もあるので作品の出来自体は比べられませんが、アイディア自体はそこまで奇抜なものではないのは確かです。
本作の良いところは自主製作映画でありながら細かいところまでこだわりが感じられることでしょうか。
例えば髪型。
少し前に大泉洋主演の『終りに見た街』というテレビドラマを見ました。
現代の平凡な一家が戦時下の日本にタイムスリップをするというお話です。
ネットでの評判は悪くないようですが、自分はあまり感心しませんでした。
大泉洋演じた主人公が同じく現代からやって来た男から「髪を切らないのか」と問われるシーンがあります。
主人公は何だかんだ理由をつけて結局髪を切らないんですよ。
未来からやってきた証拠を隠滅するために家まで燃やそうとしたのに。
主人公は何で髪を切らないんですかね?
自分は主人公が髪を切らなかったのは主人公に髪を切らない理由があったのではなく、主人公を演じた大泉洋が髪を切りたくなかっただけではないかと思いました。
そういうのは見ていて興ざめします。
大泉洋は役者として嫌いじゃないですし、作品のために髪を切りたくないというのも当人の自由ですが、それなら戦時下の日本を舞台にしたドラマに出るなよ、と言いたくなります。
比べて本作で主役の高坂新左衛門を演じた山口馬木也は本当にちょんまげを結ってるんです(おそらくかつらではない)。
本作は自主製作映画ですし、彼が月代にせずとも誰も責めないと思います(「月代」って読めます?)。
彼自身がそうすることを望んだのでしょう。
作品に対する意気込みが違うな、と思いました。
もちろん役者の作品に対する意気込みが違うからよい作品なのだ、ってわけではないですけどね。
意気込みが空回りすることもあるだろうし。
でも本作においては山口馬木也の意気込みは空回りすることなく、彼の演技、そして殺陣には鬼気迫るものがありました。
ともかく面白いですよ。
元々は池袋にある小さな映画館一館の封切りだったようですが、今では100館を越える公開だそうです。
それでも近くの映画館で公開されているかどうかは定かではないですが、公開されていたとしたら、観に行くことを強くお薦めします。
お気に入り度★★★★☆、お薦め度★★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。