クリス・エヴァンズ主演、ポン・ジュノ監督、『スノーピアサー』、2/8、ユナイテッドシネマキャナルシティ13にて鑑賞。2014年4本目。
ポン・ジュノ監督(以下ポンちゃん)の最新作『スノーピアサー』を観てきましたよ。
ポンちゃんの最新作『スノーピアサー』は氷河期が訪れた近未来で、最後に生き残った人類を乗せ、ひたすら弾丸列車が氷の世界を走り続ける、というある種のディストピアSFです。
予告編を観て、すんごい面白そうな映画だなと思いました。
そして同時にいくつかの疑問も浮かびました。
例えば、氷河期が訪れた近未来で弾丸列車が走り続けるのはいいとして、その線路の保全は誰がやっているのだろう?とか、その弾丸列車のエネルギー源は何だろう?とか、そもそもなぜ弾丸列車で移動し続けなければならないのか?なぜ固定式の施設ではいけなかったのか?といったことです。
自分はそれらの疑問は映画を観れば自ずと答えがわかるのだろう、そう思ってました。
が、実際に観てビックリ。
それらの疑問に対する答えは一切示されなかったからです。
18年間ひたすら列車は走り続けているというのに線路に亀裂や破損はなく、動力源こそ「永遠のエンジン」だと明かされますが、それがどんなエネルギーで動くかは不明で、弾丸列車が移動し続けなければならない具体的な理由は説明されません。
まぁ結局ポンちゃんはこう言いたいのだと思います。
人間、小さなことにこだわるな。
なので、小さいことにこだわらずにはいられない、器の小さな人には本作は到底お薦め出来ません。
でも、そうではない、性格がおおらかな人には本作は映画的な面白さに充ちていて楽しめるんじゃないでしょうか。
お薦めポイント、その1。あなたがこれまで見たことのないティルダ・ウィンストンが見れる。
ティルダ・ウィンストンってこれまで(といっても出演作を全作見てるってわけではないけど)お上品な奥様や冷酷な魔女など、とにかく「美しい」役が多かったじゃないですか。
しかし本作のティルダ・ウィンストンは、、、何て言うか、観ていて口があんぐりとなりましたよ。こんな演出が出来るのはポンちゃんだけだろうって思いましたね。
お薦めポイント、その2。独特のブラックユーモア。
ポンちゃんの作品には独特のブラックユーモアが見て取れるじゃないですか。それがポンちゃんらしさというか。本作においてもそれは健在で、例えば妊娠している女教師が歌うように独裁者を褒めたたえながら主人公に向かって銃を乱射するんです。こんなまともじゃないシーン、笑うしかないでしょ?
お薦めポイント、その3。えげつないシーンの見せ方が上手い。
これは韓国映画全般に言えることじゃないかと思っているのですが(まぁ偏見ですが)、韓国映画ってえげつないシーンの見せ方が上手い。直接的に見せればいいってわけではないことを充分わかっている。ポンちゃんにもそれは言えてる。
そこらへんのところは日本人の監督は敵わないよな~と思うのです。
などと褒め称えていますが、実際のところ自分は器の小さい人間なので、観ていて「何でやねん!」と突っ込むことが多かったですけどね。笑。
そんなわけで個人的な評価は高くないですが、変わった毛色の作品が観たいという方にはお薦めです。
お気に入り度は★★★☆、お薦め度は★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
次こそは『マイティ・ソー/ダークワールド』を観に行くと思います。たぶん…。
ポン・ジュノ監督(以下ポンちゃん)の最新作『スノーピアサー』を観てきましたよ。
ポンちゃんの最新作『スノーピアサー』は氷河期が訪れた近未来で、最後に生き残った人類を乗せ、ひたすら弾丸列車が氷の世界を走り続ける、というある種のディストピアSFです。
予告編を観て、すんごい面白そうな映画だなと思いました。
そして同時にいくつかの疑問も浮かびました。
例えば、氷河期が訪れた近未来で弾丸列車が走り続けるのはいいとして、その線路の保全は誰がやっているのだろう?とか、その弾丸列車のエネルギー源は何だろう?とか、そもそもなぜ弾丸列車で移動し続けなければならないのか?なぜ固定式の施設ではいけなかったのか?といったことです。
自分はそれらの疑問は映画を観れば自ずと答えがわかるのだろう、そう思ってました。
が、実際に観てビックリ。
それらの疑問に対する答えは一切示されなかったからです。
18年間ひたすら列車は走り続けているというのに線路に亀裂や破損はなく、動力源こそ「永遠のエンジン」だと明かされますが、それがどんなエネルギーで動くかは不明で、弾丸列車が移動し続けなければならない具体的な理由は説明されません。
まぁ結局ポンちゃんはこう言いたいのだと思います。
人間、小さなことにこだわるな。
なので、小さいことにこだわらずにはいられない、器の小さな人には本作は到底お薦め出来ません。
でも、そうではない、性格がおおらかな人には本作は映画的な面白さに充ちていて楽しめるんじゃないでしょうか。
お薦めポイント、その1。あなたがこれまで見たことのないティルダ・ウィンストンが見れる。
ティルダ・ウィンストンってこれまで(といっても出演作を全作見てるってわけではないけど)お上品な奥様や冷酷な魔女など、とにかく「美しい」役が多かったじゃないですか。
しかし本作のティルダ・ウィンストンは、、、何て言うか、観ていて口があんぐりとなりましたよ。こんな演出が出来るのはポンちゃんだけだろうって思いましたね。
お薦めポイント、その2。独特のブラックユーモア。
ポンちゃんの作品には独特のブラックユーモアが見て取れるじゃないですか。それがポンちゃんらしさというか。本作においてもそれは健在で、例えば妊娠している女教師が歌うように独裁者を褒めたたえながら主人公に向かって銃を乱射するんです。こんなまともじゃないシーン、笑うしかないでしょ?
お薦めポイント、その3。えげつないシーンの見せ方が上手い。
これは韓国映画全般に言えることじゃないかと思っているのですが(まぁ偏見ですが)、韓国映画ってえげつないシーンの見せ方が上手い。直接的に見せればいいってわけではないことを充分わかっている。ポンちゃんにもそれは言えてる。
そこらへんのところは日本人の監督は敵わないよな~と思うのです。
などと褒め称えていますが、実際のところ自分は器の小さい人間なので、観ていて「何でやねん!」と突っ込むことが多かったですけどね。笑。
そんなわけで個人的な評価は高くないですが、変わった毛色の作品が観たいという方にはお薦めです。
お気に入り度は★★★☆、お薦め度は★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
次こそは『マイティ・ソー/ダークワールド』を観に行くと思います。たぶん…。