この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

ナルニア国物語。

2006-04-04 23:36:55 | 新作映画
昨日に引き続き、4/1に観てきた映画について。つーか、明日もたぶんそう。
何を観てきたかというと、ってタイトルでまるわかりですね、そう『ナルニア国物語』
実はここだけの話ですが、この映画、観るつもりはなかったんですよ。
といっても別にファンタジー系統の映画が嫌いとか、ティルダ・スウィントンの鉄面皮が怖いから(怖いけど)といった理由ではありません。
ではなぜ観るつもりがなかったかというと、それは試写会に応募したのに落とされたから。
以前は試写会なんてだいたい平日に催されるものだから、観たい映画の試写会があっても指をくわえて黙って見ているしかありませんでした。
でも会社の近くにシネコンが出来て、これなら仕事帰りでも試写会にいける!なんて思ってたんですよ。
しかしこれがまた!応募すれど応募すれどことごとく落選。
『ステルス』、『イーオン・フラックス』、そして『ナルニア国物語』。(他にも何かあったよーな気がする。)
そうかい、そうかい、そんなに自分には試写会に来て欲しくないって言うのかい、いいよ、観ねえよ、観てやらねーよ、『ナルニア国物語』なんて!
とグレたくなる気持ちもわかりませんか?(お前は子供か!)
まぁでも映画の日なら観てもいいかな、時間的にもちょうどいいし、というわけで観てきました、『ナルニア国物語』。
前振り長っ!!(でも心配いりません、本文短いから。笑。)

『ナルニア国物語』、大人から子供まで楽しめる、実に上質なファンタジー映画でした。
もし今、小さいお子さんのいるお母さんから子供と一緒に観に行ける映画は?と聞かれたら、迷わずこの映画を薦めるでしょう。
何しろ勧善懲悪だし、動物は喋るし、何といっても洋服ダンスの奥に魔法の国が広がっているだなんて夢があるじゃないですか!
といってるとまるで大絶賛しているようですが、さにあらず。
やっぱり、、、物足りないんですよ、いろんな意味で。
まずファンタジーとはいえ、痛みが伴わないのはどうもなぁ、と思ってしまうのです。
劇中、味方は誰一人として死なないし(まぁアスランが一時的に退場するけど)、ピーターは大した訓練もせずいきなり合戦でモンスターを切り伏せちゃうし、裏切り者のエドマンドは大してその罪を問われないし、まぁでも今挙げたような事柄は、“子供まで楽しめる”作品にする以上は言っても詮無いことなんですけどね。

それから映像についてですけど、この映画を観た多くの人は自分たちが想像した通りのナルニア国だったので、満足したのではないでしょうか。
想像通りのヴィジュアル、それも確かに偉業に違いありません。
ただ、、、どうしても比べちゃうんですよね、『ロード・オブ・ザ・リング』と。あちらはイマジネーションの限界を遥かに超えた、息を飲むようなヴィジュアルだったので、そうそうナルニア国ってこんな感じだよね、という感想だとつい見劣りしてるかのように思えてしまう。(前日に『王の帰還』の前半部をテレビで見たばかりの自分は特にそう思えました。)
とはいっても、映画史に残る作品と近頃観た映画の中ではなかなかいい出来、ぐらいの作品を比べちゃうのもどうかって気もするんですが。

ところで第一章の大ヒットを受け、『ナルニア国物語』の第二章製作決定のニュースを耳にしました。
自分はそのニュースを耳にして、え?と思ってしまいました。
つまり、第一章がそれなりにヒットしなければ、第二章が作られることはなかったってこと?
自分は原作は未読なのですが、第二章にはペベンシー家の四人兄妹は出てこないんでしょうか。
もし出てくるのであれば、こんなのんびりした製作ペースでは四人の子役の成長に追いつかないのではないか、と危惧してしまいます。
もちろん第一章と第二章が完全に独立しているのであればまた話は違うのですが、それでも『ロード・オブ・ザ・リング』三部作を同時に撮影、製作したピーター・ジャクソンの英断には、より深く敬意を払わずにはいられないのです。(案外長くなっちゃった。笑。)
コメント (9)
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