年末最後の３連休だったがめっきりお客さんが減った。
昨日はクリスマスイブで、ゆめタウン下松店は芋の子を洗うよ
うな人なのに、当社は「シーン」と静まりかえっていた。
そんな中静寂を破る１本の電話がかかってきた。
・
「○■△というアパートは、空いているだろうか」
「どこのアパートになりますか」
「お宅のカンバンを見て電話をかけたんじゃが、そんなこと
もわからんのか。そんなことで、よく商売ができの～」
「間取りは、何になりますか」
「そんなもん知るか～。空いてそうな部屋があるから電話を
したんだ。何のために看板を掛けているんか～」
一言二言のやりとりで高飛車になり、益々エスカレートしそう
になってくる。若い頃は、売り言葉に買い言葉になったりした
ものだが、こんなお客さんの場合は丁寧に断るに限る。
「申しわけございませんが、今日は担当者が休みで詳しいもの
がいないんです。誠に申しわけございません」
「なに～、そんなことで商売をしてるんか～」
「申しわけございません」と言っている最中に、
「ガチャン～」と電話の切れる音が鳴り響いた。
・
昼からさらに問い合わせの電話がかかってきた。
「ネットで見たんですが、○○アパートは空いていますか」
「ちよっとお待ちください。大家さんに確認してみます」
丁寧な問い合わせだったが、あいにくと決まっていた。
「誠に申しわけございませんが、満室になりました」
「そうですか残念です。ありがとうございました」
人生色々～、お客も色々～島倉千代子の歌が聞こえてきた。
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