生きることの尊さ

昨日の日本列島の天気には驚きましたね。北海道の日本海側では、雪
が吹雪いているというのに、沖縄県は３０度を越す真夏日で若者達が海
水浴を楽しんでいました。これだけの異常な温度差は、地球環境の温暖
化の変化がもたらしているのでしょうか、不気味な気がします。
昨日は、テレビで広島市の舟入高校演劇部の紹介をしていました。広島
に原爆が投下されて６０年以上たちますが、原爆の悲惨さを演劇で高校
生達が伝えようとします。でも高校生達は、言葉でいくら上手に伝えよ
うとしても、体験をしてないので心を込めることが出来ずに悩みます。
そこで実際に被爆にあわれて、苦しんだ体験者の話を聞くことにしまし
た。体験者の悲痛な涙ながらの話を聞き、高校生達ははじめて原爆の悲
惨さがわかり、演劇に本気で打ち込むことが出来るようになりました。
演劇のクライマックスシーンは、原爆でたくさんの友人を亡くした一人
の少年が大人になりました。その人が生きることに悩んで苦しんで、も
う死んでしまいたいと思いました。そして「死んでしまいたい」と叫び
声をあげたその時に、原爆でなくなっていった友達が亡霊となって出て
きて「生きたい、生きたい」と悲痛な叫び声をあげました。その人は、
原爆で死んでいった友の無念さが痛いほどわかり、どんなにつらくても
生きることは素晴らしいことだと悟るのですね。白熱した演技は私の胸
にジーンとくるものがありました。「生きることの尊さ」を是非たくさ
んの人達に伝えて欲しいですね。

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