医療に関する提言・レポートfrom MRIC by 医療ガバナンス学会(2011年5月26日) 「内部被爆による晩発性障害を見極めるため毛髪などの試料保存を」 山野辺滋晴 共立耳鼻咽喉科より
福島第1原発事故の発生後、人体の被爆量測定に関してなぜか「移動式ホールボディカウンター」(日本原子力研究開発機構が3台保有)が使われなかった。将来被爆と発病の因果関係を問題とするとき、原爆症訴訟でも長年因果関係が証明できずに争われてきました。今回の年間100mSv以下の低線量被爆で白血病やガンや先天性疾患が発病するかどうか、因果関係を統計的に正しく判定するためには、今のうちに体内被曝状況を正確に記録する必要がある。直後のホールボディカウンターが行なわれなかった今の次善の策としては、原子力技術安全センターのバイオアッセイ(生体測定)の項目に書かれている様に「汗、血液、呼気、体液、毛髪を採取し放射線量を測定することにより体内の放射能を評価する」必要がある。これを実行していただきたい。それと土壌中の核種放射性物質の測定も行なえれば精度は上がるであろう。原子力安全防災関係各位にお願いするところである。
福島第1原発事故の発生後、人体の被爆量測定に関してなぜか「移動式ホールボディカウンター」(日本原子力研究開発機構が3台保有)が使われなかった。将来被爆と発病の因果関係を問題とするとき、原爆症訴訟でも長年因果関係が証明できずに争われてきました。今回の年間100mSv以下の低線量被爆で白血病やガンや先天性疾患が発病するかどうか、因果関係を統計的に正しく判定するためには、今のうちに体内被曝状況を正確に記録する必要がある。直後のホールボディカウンターが行なわれなかった今の次善の策としては、原子力技術安全センターのバイオアッセイ(生体測定)の項目に書かれている様に「汗、血液、呼気、体液、毛髪を採取し放射線量を測定することにより体内の放射能を評価する」必要がある。これを実行していただきたい。それと土壌中の核種放射性物質の測定も行なえれば精度は上がるであろう。原子力安全防災関係各位にお願いするところである。