プレジデント 2023/10/13号では「健康診断のウラ側」ということを特集していました。
ここで東大医学部卒の医師3人が、誤ったことをたくさん扇動していましたので、一つ一つ根拠を示しながら反論しているシリーズです。
養老孟司という解剖学者ですが、東京教育大学卒の池田清彦という生物学者との対談でそそのかされたということもありますが、
「僕は医者にかかって薬を毎日飲んでいます。たぶん意味がないけど、飲まないと医者の期限が悪くなるから仕方がない。医者に気を使っているわけじゃないですよ。池田君が指摘したように、システムの問題で、薬を出さないと医者は食べていけません。僕がずっと病院に行きたくないと言っていたのは、一度医者にかかるとそのシステムに否応なく巻き込まれるからでした。」
と言っています。
彼は以前から抗がん剤に対して否定的で、「ガンになっても受けない」と公言していましたが、このほど小細胞肺ガンステージIIであることが判明し、抗がん剤治療+放射線治療を受けていると、以下の本に書かれています。
養老先生、ガンになる
プレジデント 2023/10/13号にはその他に東大卒の和田秀樹という精神科医は「コレステロール数値のコントロールは早死にを招く」(24ページ)などと言っているし、同じく東大卒の大脇幸志郎という医者は「大腸ガン検診を受けても99%以上の人には意味なし」(32ページ)「日本でHPVワクチンの積極的な推奨が再開されました。ワクチンで子宮頸がんを減らせるのか。この議論もまだ決着がついていません。」などと言っています。これも誤りです。
子宮頸がんワクチンに関しては、次の研究結果が発表されています。
Impact of a population-based HPV vaccination program on cervical abnormalities: a data linkage study
BMC Med 2013 Oct 22:11:227. doi: 10.1186/1741-7015-11-227.
オーストラリアでは2007年に子宮頸がんワクチンが公的に開始されました。この研究では2007年時点で17歳以下であって子宮頸がんワクチン接種歴と子宮頸がん検診歴が明らかである非接種者14,085人と接種者24,871人が調査されました。
子宮頸がんワクチンを3回以上接種した者は、ワクチンを1回も接種したことがない者と比較して、高度異形成・上皮内ガン/上皮内腺ガンの病変発症リスクを47.5%減少していました。また、接種時年齢が14歳以下と年齢が低いほどより有効でした。
もちろんこの研究は前向き研究ではないし、ランダムに群分けした研究ではありませんが、今では子宮頸がんワクチンは有用であるという研究結果が多くありますので、「非接種群を設定する」研究は今後「倫理的」に認められないわけですが、日本ではまだ接種していない人が多いですので、自らの意思で「非接種」か「接種」かを決定した群間比較で、子宮頸がんの発症を比較する研究結果は今後続々と報告されると思います。
東大三羽カラス、カラスは鳥類の中でとても知能が高いらしいですが、彼らこそが「現代人がいかに考えないままに、己の周囲に壁を作っているか」と書かれてあった「バカの壁」なのではないでしょうか。
私はこれまで数千人以上の患者を数十年間以上続けて診てきましたが、東大三羽カラスの皆さんは「机上の空論」論者、数千人以上の患者を数十年間以上続けて診たことがないのだと思います。
車を運転していて交通事故に遭う確率は1000分の1以下だそうです。大脇幸志郎という医者が「大腸ガン検診を受けても99%以上の人には意味なし」と言うのは、「シートベルトをしても99.9%以上の運転者には意味なし」と言うのと同じ、まさに「バカの壁」です。このようなことを週刊誌に載せるということは(真実性)、たとえ悪気がなくても、国民の健康に不利益をもたらす(公益性)(公共性)ので、注視すべきことだと思います。
「デタラメ データ社会の嘘を見抜く」の130ページにも、「シートベルトの着用で、1年間の自動車事故における負傷のリスクは約2%から1%に減る。1%だからといってシートベルトはほぼ意味がない、という人物を信頼できるだろうか」と書かれています。
デタラメ社会の嘘を見抜かないといけませんね。
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ここで東大医学部卒の医師3人が、誤ったことをたくさん扇動していましたので、一つ一つ根拠を示しながら反論しているシリーズです。
養老孟司という解剖学者ですが、東京教育大学卒の池田清彦という生物学者との対談でそそのかされたということもありますが、
「僕は医者にかかって薬を毎日飲んでいます。たぶん意味がないけど、飲まないと医者の期限が悪くなるから仕方がない。医者に気を使っているわけじゃないですよ。池田君が指摘したように、システムの問題で、薬を出さないと医者は食べていけません。僕がずっと病院に行きたくないと言っていたのは、一度医者にかかるとそのシステムに否応なく巻き込まれるからでした。」
と言っています。
彼は以前から抗がん剤に対して否定的で、「ガンになっても受けない」と公言していましたが、このほど小細胞肺ガンステージIIであることが判明し、抗がん剤治療+放射線治療を受けていると、以下の本に書かれています。
養老先生、ガンになる
プレジデント 2023/10/13号にはその他に東大卒の和田秀樹という精神科医は「コレステロール数値のコントロールは早死にを招く」(24ページ)などと言っているし、同じく東大卒の大脇幸志郎という医者は「大腸ガン検診を受けても99%以上の人には意味なし」(32ページ)「日本でHPVワクチンの積極的な推奨が再開されました。ワクチンで子宮頸がんを減らせるのか。この議論もまだ決着がついていません。」などと言っています。これも誤りです。
子宮頸がんワクチンに関しては、次の研究結果が発表されています。
Impact of a population-based HPV vaccination program on cervical abnormalities: a data linkage study
BMC Med 2013 Oct 22:11:227. doi: 10.1186/1741-7015-11-227.
オーストラリアでは2007年に子宮頸がんワクチンが公的に開始されました。この研究では2007年時点で17歳以下であって子宮頸がんワクチン接種歴と子宮頸がん検診歴が明らかである非接種者14,085人と接種者24,871人が調査されました。
子宮頸がんワクチンを3回以上接種した者は、ワクチンを1回も接種したことがない者と比較して、高度異形成・上皮内ガン/上皮内腺ガンの病変発症リスクを47.5%減少していました。また、接種時年齢が14歳以下と年齢が低いほどより有効でした。
もちろんこの研究は前向き研究ではないし、ランダムに群分けした研究ではありませんが、今では子宮頸がんワクチンは有用であるという研究結果が多くありますので、「非接種群を設定する」研究は今後「倫理的」に認められないわけですが、日本ではまだ接種していない人が多いですので、自らの意思で「非接種」か「接種」かを決定した群間比較で、子宮頸がんの発症を比較する研究結果は今後続々と報告されると思います。
東大三羽カラス、カラスは鳥類の中でとても知能が高いらしいですが、彼らこそが「現代人がいかに考えないままに、己の周囲に壁を作っているか」と書かれてあった「バカの壁」なのではないでしょうか。
私はこれまで数千人以上の患者を数十年間以上続けて診てきましたが、東大三羽カラスの皆さんは「机上の空論」論者、数千人以上の患者を数十年間以上続けて診たことがないのだと思います。
車を運転していて交通事故に遭う確率は1000分の1以下だそうです。大脇幸志郎という医者が「大腸ガン検診を受けても99%以上の人には意味なし」と言うのは、「シートベルトをしても99.9%以上の運転者には意味なし」と言うのと同じ、まさに「バカの壁」です。このようなことを週刊誌に載せるということは(真実性)、たとえ悪気がなくても、国民の健康に不利益をもたらす(公益性)(公共性)ので、注視すべきことだと思います。
「デタラメ データ社会の嘘を見抜く」の130ページにも、「シートベルトの着用で、1年間の自動車事故における負傷のリスクは約2%から1%に減る。1%だからといってシートベルトはほぼ意味がない、という人物を信頼できるだろうか」と書かれています。
デタラメ社会の嘘を見抜かないといけませんね。
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