医者から詳しく聞かされない医療情報:セカンドオピニオン

誤解と批判を恐れない斜め後ろから見た医療情報

やはり卵黄の取り過ぎは死亡リスクを増やす

2022年06月06日 | 生活習慣病
時々患者から「卵を食べ過ぎると悪玉コレステロール値が上がるというのは嘘ですよね」と尋ねられます。
でも、「悪玉コレステロール値の高い人が卵の摂取を減らすと、悪玉コレステロール値が減少する」ことは臨床でよく経験します。

卵(卵黄)の取り過ぎは動脈硬化性疾患の発症とは関連がないというデマも存在します。
以下のように「卵屋さん」が言っても説得力はありません。

たまごは1日2個以上食べてOK!たまごはコレステロールの敵ではない!
癌患者は栄養状態が落ちていることにより悪玉コレステロール値が下がっているのに、悪玉コレステロールが低いと癌になると、アホな主張をしています。これは単に、単解析における「因果の逆転」なのです。

合計約3万人を平均17年間前向きに調査した臨床データが2年前に信頼性の高い医学雑誌で発表されています。
Associations of Dietary Cholesterol or Egg Consumption with Incident Cardiovascular Disease and Mortality
JAMA. 2019;321:1081-1095.

(インパクトファクター★★★★★、研究対象人数★★★★★)

この研究では個人へのアンケートで毎日の食生活が調査され、6つの前向き調査のデータが合計されて再解析されました。もちろんこれらのデータは、性別、年齢、人種、教育のレベル、喫煙状況、糖尿病の状況、血圧の状況、日々の活動量、身長体重指数、飲酒量、善玉コレステロール値、内服薬物の状況で補正されました。

上の図は、食事内容から1日の悪玉コレステロール摂取量が解析され、その後の心血管疾患の死亡リスクと全疾患の死亡リスクとの関連が示されたものです。

参考までに、卵1つに200~260mgの悪玉コレステロールが含まれています。

下の図は同様の解析で、1日の卵の摂取量とその後の心血管疾患の死亡と全疾患の死亡との関連が示されたものです。

摂取悪玉コレステロールが多いほど、摂取卵量が多いほど全疾患の死亡率は連続的に上昇しています。スペースの関係で載せていませんが、心血管疾患の死亡はもっと関連が強かったです。

具体的には、悪玉コレステロールの1日摂取量が300mg増えるほど、心血管疾患による死亡リスクは1.17倍、全疾患の死亡リスクは1.18倍増えており、これは統計学的に有意なものでした。

卵の1日摂取個数が1つ増えるほど、心血管疾患による死亡リスクは1.06倍、全疾患の死亡リスクは1.08倍増えており、これも統計学的に有意なものでした。


やはり卵黄の取り過ぎは、心血管疾患の死亡リスクと全疾患の死亡リスクを上昇させます。卵の取り過ぎは良くないです。

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運動前後のストレッチングには筋肉痛・ケガ予防の効果がない

2022年05月03日 | 整形外科
コロナ感染に対する行動制限も緩和され、今後屋外で身体を動かす機会が増えてくると思います。私も最近、積極的に登山するようにしています。

昔は、運動前には準備体操をしなさいと言われてきました。本当に準備体操は効果があるのかを検証した論文があります。

Effects of stretching before and after exercising on muscle soreness and risk of injury: systematic review.
BMJ. 2002;325:468.
(インパクトファクター★★★★☆、研究対象人数★★★★★)

この論文はこれまでの8つの論文をまとめたレビューです。基準に該当する研究結果を集め、再解析する方法では信頼性が高い根拠が得られます。そしてこのBritish Medical Journalというのはとても信頼性の高い医学雑誌です。

対象人数が最大のものは17~35歳の兵役でのトレーニング生1,538人、同じく1,093人のものが含まれています。

調査では毎日のトレーニング前後に5~10分の準備運動(ストレッチング)をする群としない群に分け、80日間のトレーニング期間の筋肉痛、ケガの状態が評価されました。

筋肉痛は0から10までの11段階で評価されました。ケガは捻挫、疲労骨折、骨膜炎、アキレス腱炎、前脛骨区画症候群(前脛骨筋、長指伸筋、長母指伸筋とそれぞれの筋膜および前脛骨区画に関与する神経と血管に、何らかの原因によって障害が生じ、そのために組織内圧が亢進し、前脛骨区画内の循環系に不全が起こり、筋・腱・神経組織に機能障害や壊死が生じるものである)を対象とされました。

結果ですが、筋肉痛のスコアは両群で同じでした。上の図は80日間のトレーニング期間にケガをしなかった者の割合で、赤は1998年の調査でのストレッチング施行群、青は非施行群、水色は2000年の調査でのストレッチング施行群、オレンジは非施行群です。1998年、2000年の調査とも両群でケガが起きる割合は同じでした。

他の6つの調査でもほぼ同様の結果がでています。

運動前に準備運動(ストレッチング)をしても筋肉痛やケガを防ぐことはできません。筋肉痛になるときはなる、ならないときはならない、ケガをするときはする、しないときはしないのです。私たちが小学校の時から運動前には準備体操をしなさいと言われてきたのはなんだったのでしょうね。思い込みというのは恐ろしいものです。

ただし、この結果の解釈に対して注意するべきことは、対象年齢が17~40歳と若く高齢者に関しては不明である点、準備運動(ストレッチング)がその後の運動能力を向上させるかは調査されていないという点です。


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非言語性学習障害 クリス・ロックの場合

2022年04月24日 | 神経
先日、妻が脱毛症で丸坊主にしているのをアカデミー賞授賞式の席で揶揄されたウィル・スミスが、揶揄したクリス・ロックを平手打ちする出来事がありました。上の写真は米国で早速売り出された「皆がクリスを嫌っている」というフィギュアーです。
(日本でなら、こんなフィギュアーを発売したら批判されそうですが、アメリカは誤解や批判を恐れない国ですね)

日本橋さくら法律事務所代表の上野晃弁護士はネット記事でこんなことを言っています。
「クリスの「ジョーク」について、誉められたものではないという点では日米共通していますが、日本ではこのクリスの発言を「言葉の暴力だ」と捉える向きが多いのに対して、米国では「あまり感心しないね」という程度の受け止め方です。
(私:そうでしょうか?こんなフィギュアーが売り出されていますよ)
要するに、日本人は無意識に「男性」という性別を「強者」だと認識しているのではないでしょうか。そして「女性」という性別を「弱者」だと認識しているのではないでしょうか。」

短絡的な考え方だと思います。この解釈は誤りです。例えばウィル・スミスの息子がアメリカンフットボールの選手で、ウィル・スミスの1.5倍の体格があり、けれども脱毛症で、そんな息子のことをクリスから揶揄された場合でもウィル・スミスは同じ行動を取り、日本人やアメリカ人も今回と同様の感情を抱くからです。
こういう出来事があると、「要するに、日本人は・・」と、いつも男女差別問題というような「○○差別問題」というフレームに落とし込んでしまうのは、「弁護士の悲しい性」ですね。

クリス・ロックは2016年のアカデミー賞授賞式でも、アジア系俳優をアニメキャラのミニオンズと比較して、「アジア人は数学が得意、勤勉であそこが小さい」と差別的発言をして、その発言に対する批判にも
「そんなに文句があるならアジア製のスマホでツイートしてみろ」と発言しています。

さて、クリス・ロックは非言語性学習障害 (nonverbal learning disability)だそうです。

以前私は、
「私たちは、ブドウ糖75gという一定量のブドウ糖ジュースを飲んだ際に、ある一定以上の血糖値になってしまう人を「耐糖能異常」と診断して、本人やその周りの人に今後不利益が生じないように留意します。精神や人格の異常も同じで、皆が早くそういう人たちを「異常」と診断してあげて、何らかの対策をとらないと、周りにも本人にも不利益が広がるばかりなのです」と主張しました。
このことは今回のクリス・ロックの出来事に当てはまります。

私は「非言語性学習障害」を批判するつもりは全くなく、こういう人には司会者をやらせないという対策を取るべきだったと言いたいのです。

非言語性学習障害に関して米国医師会雑誌に以下のような論文があります。

Estimated Prevalence of Nonverbal Learning Disability Among North American Children and Adolescents
JAMA Netw Open. 2020;3(4):e202551.


上の図はその論文に示されている非言語性学習障害の存在割合です。

Healthy Brain Networkと呼ばれるサンプルでは存在率は2.78%、Nathan kline institute-Rockland Sampleと呼ばれるサンプルでは存在率は3.87%。
この論文によると北アメリカ大陸の6~19歳の調査では、3~4%が非言語性学習障害だそうです。

筑波大学小児神経科 荻野先生方の症例報告に興味深い性質が示されています。
非言語性学習障害の定義的なことも、この論文が参考になります。

「他人同士が話しているときに勝手な話題で口をはさむことが多い。相手の都合の悪い時、忙しい時にも意に介さないで一方的に話をする。人が話しかけてくれている時に、相手の話題とは無関係のことを話す。友達との大きなトラブルは無いが、いらぬお節介をして喧嘩になることがよくある。また、命令口調など、きつい言葉遣いをして喧嘩になりやすい 。」と書かれています。

私の個人的意見ですが、非言語性学習障害を早く診断・宣言して、周囲が「だからしかたがない」という認識を持ち、「対人関係の重要な役に置かない」などの対策をとらなければ、3~4%の割合で存在する非言語性学習障害の者もいじめの対象になってしまい、いじめはなくならないのではないでしょうか。

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憲法9条改正は必要

2022年03月12日 | 雑感
学問のすゝめ (岩波文庫)の第14編123ページにはこのようなことが書かれています。
人の世を渡る有様を見るに、心に思うよりも案外に悪をなし、心に思うよりも案外に愚を働き、心に企つるよりも案外に功を成さざるものなり。如何なる悪人にても生涯の間勉強して悪事のみをなさんと思う者はなけれども、物に当たり事に接して不図悪念を生じ、我みずから悪と知りながら色々に身勝手なる説を付けて、強いて自ら慰むる者あり。また或いは物事に当たって行うときは決してこれを悪事と思わず、毫も心に恥ずるところなきのみならず、一心一向に善き事と信じて、他人の異意などあれば却ってこれを怒りこれを怨む程にありしことにても、年月を経て後に考うれば大いに我不行届にて心に恥入ることあり。

福沢諭吉先生はこれを150年前に書いておられます。

私は法律に興味があって少し勉強しているのですが、よくわかる憲法はお勧めです。最初から通読してもわかりやすいですし、部分的に読んでもわかりやすいです。内容が理解できたかどうか、練習問題も載っています。

この19ページに「憲法前文」が紹介されていて以下のように書かれています。

「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ」

今回のロシアの侵攻で、もはやこの憲法前文の前提が当てはまらなくなっているのは明白ですね。ロシアや中国のような、ならず者国家が隣にいる日本では「われらの安全と生存は保持」できないと思いませんか?

共産党や立憲民主党のような憲法改正反対派はこの事実をどう説明するのでしょうか。

先日「報道特集」で、金平茂紀(かねひらしげのり)がポーランドのウクライナとの国境近くまで赴いてレポートしていました。金平茂紀はその思想信条と苗字から、朝鮮人の帰化人と囁かれています。本人がいくら出身は北海道旭川市と言っても(不都合なことは決して言わないでしょうから)可能性は十分あります。私は、そこで金平茂紀が言っていた主張に驚きました。

主張は2つあって、
「私は国境近くまで来ているのに、今頃暖かい部屋の中にいる政治家たちは何をやっているのだ!」
「ロシアは言論統制で都合の悪い情報を隠蔽しているが、日本政府も同じではないか!」

です。

この人、わざわざポーランドのウクライナとの国境近くまで行って、何を言っているのでしょうか。(真実性)

ところで、私たちは時計の針が正確な時刻を示していない場合、「狂っている」と表現しますが、それを鑑みると、金平茂紀の頭も「狂っている」のでしょう。このような的が外れた政府批判がなされるなら、ちゃんとやっている政府からの私たちの国益が失われてしまうのではないでしょうか(公共性・公益性)。こういう時計のように狂っている人たちは国益(公益性)にとって損害です。

膳場さんも小川さんと同様、このような世界から早く足を洗った方がいいですよ(共益性)。

他の局の者は現状を忠実にレポートしていましたが、金平茂紀の言動は、公共電波を使うTV報道に求められる中立性を逸脱する偏向報道であることは疑いありません(共益性)。

また、「ユニクロ」の柳井正はロシア内で50店舗展開する「ユニクロ」を「衣服を生活必需品」(真実性)だとして、事業を継続する方針を示したことに、コルスンスキー駐日ウクライナ大使は3月7日、自身のツイッターを更新し日本語で、「生命の危機にあるウクライナよりも、ロシアの日常生活を優先した」と強く非難しました。ネット上でも「欧米でのイメージダウンが凄そう」「呆れるしかない」「食料じゃあるまいし、ロシア国内業者が衣料品の製造・販売はしている」「日本の恥」など強く反発する声も見られました。柳井正は批判を受け、やっと3月11日に店舗閉鎖を報道しました。最初から閉鎖していれば良かったのに、かっこ悪いですね(共益性)。

私はすでに10年前の段階で、「ユニクロは尖閣諸島を中国領土だと言っている」で伝えたように、柳井正はそんな人間ですから皆さん気をつけて下さい(共益性)。

とは言っても、ユニクロの社員の皆様は、そんな「武士道」に反した社長の下で生計をたてているわけですから、「ご愁傷様です」と言わざるをえないです。

また、元サッカー選手の本田圭佑は「どうやって戦争を回避するかの1点に焦点に絞って選択肢を並べた時に、ウクライナがNATOに参加しないと取り急ぎ言えば、攻められない。その方法しかなかったと冷静に思っている」とコメントしています。

本田圭佑、アホですね。背景を全く分かっていないようです。ウクライナがNATOに参加しない(それと本田が忘れているのは非武装化せよと言われていることです)と希望できるはずがありません。今求められているのはロシア国民がプーチン政権に反対する行動で戦争を終わらせる」ことです。

もともとサッカー選手の本田圭佑などに政治的コメントなど求められていないのですから、自発的にアホなコメントをすると、頭が悪いことが露呈してしまいます。

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あのロシアが臨床試験に組み込まれている

2022年02月27日 | 循環器
ロシア(プーチン)って恐ろしい国ですね。

体内で血栓ができるのを予防する薬は以前からワーファリンというのがありましたが、ワーファリンの10倍の値段の薬が、ワーファリンより良いのだと製薬会社が宣伝して久しいです。でもそれは「操作された」臨床研究の陰謀です。

薬は、プラザキサ(日本ベーリンガーインゲルハイム) 、イグザレルト(バイエル)、エリキュース(ファイザー)、リクシアナ(第一三共)の4種類です。

ワーファリンという薬を使う場合、血液検査のPT-INRという血液のサラサラ度を示す値を見ながら錠数を調節します。70歳未満では2.0~3.0、70歳以上では1.6~2.6を目標としています。そして例えば月に1回血液検査して、合計10回のうち6回がその目標範囲ならTTRという指標(time in therapeutic range)は60%とされます。

このTTRと言うのをわかりやすく説明します。
私は熱帯魚を飼っていますが、熱帯魚の好む水のpHは6.5~7.5です。水道水のpHは8.0前後とアルカリ性に傾いていますので、テトラ (Tetra) PH/KHマイナス 250ml (淡水用) 水質調整剤 ペーハーという液体で少しpHを下げないといけないのです。水のpHは市販されているテトラ (Tetra) pHトロピカル試薬 (5.0-10.0)で、アルカリ性は青、中性は緑、酸性は黄色となり測定することができます。私の経験では、10Lの水に「ペーハーマイナス」を1mL入れるとpHを約0.5下げることができます。pHを一度に1.0変えてしまうと、熱帯魚は「pHショック」を起こして寿命を縮めてしまいます。水槽の水は古くなるとだんだん酸性に傾いてきますので、古くなって6.5になった100Lの水を半分変えて7.0に戻すには、50LのpH8.0の水道水に「ペーハーマイナス」を5mL入れてpHを7.5にして水替えすると水槽の水のpHは目標の7.0になります。慣れてくると市販されている試薬でpHを測定しなくても管理できるようになります。試薬で10回測定したとき、何回pHが6.5~7.5になっているかというのが医療でのTTRの説明になると思います。

慣れてくると適正な数値にできる確率が上がってくるという感覚が分かっていただけたかと思います。

すでに2016年に書いているように
心房細動に対する新しい抗凝固療薬エリキュースの臨床試験のワーファリン群の脳出血が多すぎる件(その1)

心房細動に対する新しい抗凝固療薬エリキュースの臨床試験のワーファリン群の脳出血が多すぎる件(その2)

上の図の左から7番目のように、「あの」ロシアのTTRは60%です。日本の循環器内科医が管理すれば、平均で80%ぐらいは達成できます。それでは、なぜそんな「うまくできない」ロシアを臨床研究に参加させたのでしょうか?

想像してみて下さい。皆さんがこの臨床研究の責任者で、この臨床研究を成功裏に遂行することが任務なら、医者ぐるみでドーピングして開き直っている「あの」ロシアのような国を臨床研究に組み込みますか?という話です。

つまり、トルコ、韓国、プエルトリコ、ウクライナ、フィリピン、ロシア、ルーマニア、中国、メキシコ、ブラジルなどが参加させられたのは、意図的にワーファリン投与群の成績を低くしたかったからだと、かなりこの推測が正しい可能性を持って推理できます。(この辺は私がいつも例えている、刑事コロンボの推理、これから自殺しようとしている人が本を読み終わって明日からまた読み始めるために本に栞をはさむだろうか、というような推理です)。

心原性脳塞栓予防の最前線 広がる誤った情報
では、「ただただWF信者、患者が哀れだ」というコメントをもらいましたが、彼はこういう薬の広告塔なのでしょう。

恐るべし、ロシア
恐るべし、製薬会社
恐るべし、広告塔の医者


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コロナ禍のせいで女性の自殺が増えているのではない

2022年02月21日 | 雑感
私は小学生低学年の時、イエス・キリストに興味を持って教会の日曜学校に通って聖書を読んでいました(というか、小学生低学年用の聖書の場面のぬり絵をしていました)。

私の愛読書「聖書」の「コヘレトの言葉」の第八章 第7節~8節にはこのように書かれています。

やがて何が起こるかを知るものは一人もいない
確かに何が起こるかを、誰が人に告げることができるだろう
息を支配し、息を止められる人はいない
また、死の日を支配できる人もいない


上の図をご覧下さい。2021年の男女別・年齢別・原因別 自殺者数ですが、女性より男性の方が、よほど苦しんでいることがよくわかります。

先日、こんな報道がありました。
2021年の自殺者数が2万830人となったことが2022年1月21日、警察庁の自殺統計(速報値)に基づく厚生労働省の発表で分かった。2年ぶりの減少。新型コロナウイルスの国内流行などが影響して09年以来の増加となった20年の確定値と比べ、251人減った。ただ、コロナ禍前の19年と比べると661人増えた。男女別では男性が20年比240人減の1万3815人で、12年連続の減少。女性は同11人減と2年ぶりに減って7015人となったが、19年より924人多く、高止まりがみられる。コロナ禍による生活環境への影響が続いている可能性もある。人口10万人当たりの自殺者数(自殺死亡率)は0.2人減り、16.5人だった。速報値は毎年3月発表の確定値で200人前後増える傾向にあり、21年は20年と同水準になることもあり得る。厚労省は「20年はコロナ禍や著名人の自殺の影響で月別の増減などが不規則だった。21年は従前の傾向に戻った」とみている。1~11月分の暫定値として原因・動機も分析。健康問題が8808人と最も多かったが、20年同期比では618人減った。一方、経済・生活問題は114人増の3038人で、うち生活苦が理由だった人が約1割増の990人に上った。女性では家庭問題が増加し、前年比42人増の1216人。うち項目別では「家族の将来悲観」が42人増、「介護・看病疲れ」が34人増だった。20年に過去最多となった小中高生の自殺は、暫定値で40人減の460人だった。

この分析は中立的であると思います。

同様のことを朝日新聞が報道すると以下のようになります。
朝日新聞は詐欺集団みたいなものですから気をつけなければなりません。

女性の自殺15%増、7千人 非正規拡大が一因 全体は11年ぶり増
2020年の女性の自殺者数は前年より935人(15・4%)増え、7026人だった。男性が微減だった一方で女性が大きく増え、全国の自殺者数が11年ぶりに増加に転じることにつながった。政府が2日閣議決定した21年版の自殺対策白書はコロナ禍の状況を分析し、特に働く女性らが追い詰められている実態も明らかになった。
20年の自殺者数は、2万1081人。このうち男性は1万4055人で、前年より23人(0・2%)減った。女性が前年より増えるのは2年ぶりだった。20年後半には有名人の自殺報道の影響とみられる自殺の増加もあった
白書では、20年と過去5年(15~19年)の平均値とを比較して、コロナ禍の女性たちへの影響を調べた。データを比べると、働く女性の自殺が増えていた。職業別で最も増えたのは「被雇用者・勤め人」で、381人増。次いで「学生・生徒」は140人増だった。
逆に「そのほか無職者」は98人、「主婦」は70人それぞれ減少。原因別でみても、「勤務問題」が過去5年平均より34・8%増えていた。
コロナ禍で雇用環境が悪化し、非正規雇用で働く人の雇い止めやシフト減が起きた。総務省の労働力調査によると、働く女性の53・7%(2021年9月)は非正規雇用で、経済状況の悪化につながった。厚生労働省は「新型コロナの感染拡大による労働環境の変化が、自殺者の増加につながる要因の一つと考えられる」としている。

朝日新聞は「政権の無策のせいで働く女性が苦しんで自殺している」と結果ありきで解析を歪曲しています。

こんなアホな記事まであります。
女性自殺者の急増を隠蔽する自公政権の姑息。80%超「増加」の真相
「当時の安倍晋三首相が「GoToトラベル」を前倒しで強行して行動制限を緩和した7月から1,800人超へと増加が始まり、次の菅義偉岸首相が「GoToイート」を強行した10月には、ついに2,000人を突破してしまったのです。」と書いています。アホですね。
2020年10月の自殺が増えているのは「コロナ禍」が原因でなくて、三浦春馬、芦名星、竹内結子が自殺した影響ですよ。その証拠に、その後はコロナ禍であっても自殺数は減っています。

1ページ目の図を見れば明らかです。
自殺の統計:各年の状況 |自殺対策|厚生労働省

2021年の就業者数は、男性は3687万人,女性は2980万人ですが、以下の資料を見ればわかるように、これら男女別の就業者数の比率を考慮しても、女性の自殺数は男性に比べて圧倒的に少ないです。
H24jisatu-huroku_02.pdf (npa.go.jp)

失業率も女性が多い訳ではありません。
20ページ、2019年、2020年、2021年の失業率が示されています。男性2.5%→3.0%→3.1%、女性2.2%→2.5%→2.5%です。
労働力調査(基本集計)2021年(令和3年)平均結果の要約,概要,統計表等

前回も示しましたが、文系の人々は統計学的解析のリテラシーが乏しいのだと思います。
今後また、悪名高いニュース23の星浩や、小川彩佳が「政権の無策のせいで働く女性が苦しんで自殺している」と主張するなら、鼻で笑ってやって下さい。

東京オリンピックで日本がうまくいくことに強烈な妬みを抱く人々

悪名高いニュース23の星浩や、小川彩佳は、東日本大震災さえ覚えていないような、よぼよぼのおばーさん(その他の人々は福島県でのソフトボール開催に感激した意見を述べていて、唯一このおばーさんだけが反対の意見を述べたのだと思います)、福島復興オリンピックをどうだと思いますか?とスタッフが質問して、「実感などないです」という答えを必死に引き出していました。それを横目に観てうす笑いを浮かべる小川彩佳や星浩に、私は背筋が凍りつきました。

小川さん、あなたは星浩みたいな奴に騙されていないで、日本がうまくいくことを妨害する世界から抜け出した方がいいですよ。小川さんなら、まだ再生するチャンスはあると思います。

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コロナ禍の一斉休校は学童の学力を低下させていなかった

2022年01月31日 | 雑感
コロナ禍が始まって約2年経過し、いろいろなデータが集まり始めました。

最近、文部科学省は、「一斉休校の長さ」と「学力」を単純に比較し、「一斉休校」が長くても学童の「学力」は低下していなかったと発表しました。

しかし、この結論付けは誤りです。「一斉休校が長い」小学校では教員が「一斉休校が長い」ことを認識して、「一斉休校が短い」小学校よりも努力・奮発したのかもしれません。そうすると結論は「教員が努力・奮発すると、学力は低下しない」ということになってしまいます。

私がこのブログで以前から何度もお伝えしているように、このような単解析では未知の「交絡因子」が原因で結論が出せないのです。文部科学省の職員はやはり文科系出身者が多く、多変量解析的発想ができる割合が理科系出身者よりも少ないのだと推測できます。

ところで、コロナ禍が始まった頃、例のごとく政府批判ばかりしている悪名高いニュース23の星浩や小川彩佳の一派たちは、学校の一斉休校を行った政府を、「学力低下が心配だ。現場は大混乱する」と猛烈に批判していました。実はそんなことはなかったという論文がこのほど大阪大学大学院 経済学研究科 浅川慎介先生のグループより発表されました。

奈良市では「学びなら」という取り組みで、学期ごとに難易度が一定の全校共通の算数テストを行っていて、異なる年度・学期で比較が可能となっています。その結果を分析したのが上の図です。

その結果、休校によって短期間の点数低下が認められたが、半年後にその低下は回復し、その後点数は5点上昇しました。休校を経験した学年はその後学習意欲がさらに高まりました。成績の上昇がさらに学習意欲を高めたのか、学習意欲の高まりが成績を向上させたかはこの分析からは明らかになりませんでした。


結論として、「コロナ禍による一斉休校は学童の学力を低下させていなかった」のです。コロナ禍が始まった頃、例のごとく政府批判ばかりしている悪名高いニュース23の星浩や小川彩佳の一派たちは、学校の一斉休校を行った政府を、「学力低下が心配だ。現場は大混乱する」と猛烈に批判していた(これは真実です)のは、結果として間違ったメッセージを公共の電波を使用して流していたことになり、公共の利益を損なうことになってしまったのです。

小川彩佳は、かなり前の新聞のインタビューに答えて、「6~8歳時に親の留学に連れられてアメリカに滞在していた頃、もっと世界全体を眺めなければいけないと思った」と答えていました。私の娘も全く同じ歳で(時期は違いますが)私のアメリカ留学に付いていったので、その記事はとても印象深く覚えています。私はその時、「小学生低学年でそんなこと思うかなぁ?NHK「ファミリーヒストリー」で時々見受けられる、経歴を後から美化しているだけではないかなぁ」と思ったものでした。

小川さん、あなたは星浩みたいな奴に騙されていないで、日本がうまくいくことを妨害する世界から抜け出した方がいいですよ。小川さんなら、まだ再生するチャンスはあると思います。

大阪大学大学院 経済学研究科 浅川慎介先生、有用なデータをありがとうございました。

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またしてもア ホリエモン 「自己愛性人格障害」炸裂

2022年01月17日 | 神経
以下は東スポWebより引用です。

ホリエモンこと実業家の堀江貴文氏が1月17日、自身のツイッターを更新。お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳の北朝鮮弾道ミサイルに関するツイートにかみついた。

この日、北朝鮮から弾道ミサイル2発が発射された。ミサイル発射は今年に入って4回目。敦はツイッターで「こんだけミサイル飛ばされても何もできないのか? 仮に日本領土に飛んできた時にはきちんと撃ち落とせるのかな? 遺憾だなぁ…」と疑問を投げた。

これに堀江氏が「あの、、、超音速で飛んでくるミサイルを撃ち落とすのは技術的に困難だしイスラエルのアイアンドームですら一部は迎撃失敗します。あれを日本国全体に配備するとか幾ら金かかると思ってるんですか笑。そもそも日本に着弾したらキム王朝終わるんで、やらないですよ」と反論。

さらに「テレビとかに出てるヒトのレベルがこんな感じだから、国民全体は推して知るべし、、、そっちの方が憂鬱だわ。。」とコメントした。


どうでしょうか。私はア ホリエモンの「自己愛性人格障害の言動」に、研究対象として凄く興味がわきます。

自分はロケットを飛ばす事業をしていて少し詳しいから「あの、、、超音速で飛んでくるミサイルを撃ち落とすのは技術的に困難だしイスラエルのアイアンドームですら一部は迎撃失敗します。あれを日本国全体に配備するとか幾ら金かかると思ってるんですか笑。そもそも日本に着弾したらキム王朝終わるんで、やらないですよ」と言ってしまったのですが、

国民のほとんどはロケットを飛ばす事業をしていないので、常識に照らし合わせると国民は「イスラエルのアイアンドームですら一部は迎撃失敗します」ということは知らないのは当たりまえの事です。

ここでもう一度「自己愛性人格障害」の診断基準を復習してみます。

自己愛性パーソナリティ障害の診断には,以下の項目のうち5つ以上により示され、誇大性,賞賛への欲求,および共感の欠如の持続的パターンが認められる必要があります。

1、自分の重要性および才能についての誇大な,根拠のない感覚(誇大性)
2、途方もない業績,影響力,権力,知能,美しさ,または無欠の恋という空想にとらわれている
3、自分が特別かつ独特であり,最も優れた人々とのみ付き合うべきであると信じている
4、無条件に賞賛されたいという欲求特権意識
5、目標を達成するために他者を利用する
6、共感の欠如
7、他者への嫉妬および他者が自分を嫉妬していると信じている
8、傲慢,横柄


ア ホリエモン、残念な性格ですね
どうだ俺は「イスラエルのアイアンドームですら一部は迎撃失敗する」ということを知っているぞ凄いだろう、と無意識に自慢してしまったのでしょう。

そして、それを知らない国民全体を、無意識に(ア ホリエモン自身、自分が自己愛性人格障害であることに気づいていないのでしょう)バカにしてしまったのでしょう。バカにされた敦は、とても嫌な気分になったでしょうね。

以前、ア ホリエモンがまた自己愛性人格障害を丸出しでは、ぎょうざ店に損害を与えてしまいました。
ア ホリエモンは自身が持つ影響力の大きさから、自分の投稿の結果(真実性)として、SNS上での影響を想像することはできたはずで、これでは自己愛性人格障害の言動により「公共の利益」が損なわれてしまいます。


皆さんの職場にこんな人がいたら嫌ですよね。困ったもんです。(私は研究対象としては興味津々です)

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人間の行動をモデル化した二重過程理論

2022年01月05日 | 雑感
私は小学生低学年の時、イエス・キリストに興味を持って教会の日曜学校に通って聖書を読んでいました(というか、小学生低学年用に聖書の場面にぬり絵をしていました)。

私の愛読書「聖書」の「詩編」の第一章にはこのように書かれています。
これはなんとカトリックとプロテスタントの「共同訳」で、31年ぶりにゼロから翻訳された最新版です。

聖書 聖書協会共同訳 旧約聖書続編付き 引照・注付き 中型 SIO43DC
ここの820ページです

幸いな者
悪しき者のはかりごとに歩まず
罪人の道に立たず
嘲る者の座に着かない人

悪しき者は違う
風が吹き払うもみ殻のよう
悪しき者は裁きに
罪人は正しき者の集いに耐えられない



5年間、血のにじむような精進をして東京オリンピックに参加できた選手の皆さん、本当によかったです。どの選手の活躍も素晴らしく、心から感動しました。

東京オリンピックが開催できていなければ、これらの選手の活躍が歴史から無くなってしまうところでした。

東京オリンピックは誰のものや(政府のものか!)と叫んでいたアホな皆さん、本当にアホでしたね。東京オリンピックは選手のためのものですよ。
そして、東京オリンピックにあれだけ反対していたのに、開催されれば手のひら返しで盛んに報道していたワイドショーコメンテーターのアホな皆さん。本当にアホでしたね。アホの標本・反面教師としてとても勉強になりました。

前回、東京オリンピックに必死に反対したアホな人たちのアホなコメントをご紹介しました。
本当にアホな人ばかりでしたね

お勧めです。

アホか。(新潮新書)

ここで、東京大学教授 鳥海不二夫先生の「二重過程理論」をご紹介します。

現代社会は情報にあふれています。従って情報の取捨選択することが必要ですが、多くのネットメディアでは「推薦システム」が採用されています。「推薦システム」とは、自分と似た様な趣味・思考の情報を優先して表示してくれるシステムです。しかし、このシステムは自分と合った人や情報だけとふれ合うため、偏った情報とだけ接触することになり、信念に沿わない情報を排除してしまったり、間違った情報を信じてしまったりすることになります。

行動経済学などでよくいわれる「人間の行動をモデル化した二重過程理論」には、人間の思考システムにはシステム1、システム2という2つのシステムが存在します。

システム1は暗黙的システムと呼ばれ、無意識かつ自動的に判断を行うもので、直感的な好き嫌いで情報を判断するなど、非合理的な判断を動物的に行うシステムです。

一方、システム2は明示的システムであり、データなどを精査して判断する合理的なシステムです。

システム2は私たちの脳に負担をかけるため、通常我々はシステム1を使用して日常を送ることが多いですが、システム1は好きな食べ物を好きなだけ食べているのと同じで不健康になってしまいます。一方、システム2ではバランスのよい食べ物で健康になれます。

東京オリンピックに猛烈に反対した不健康な人々が学ばなければならないシステムですね。

皆さんも、今年もシステム2でいきましょう。

鳥海不二夫先生、ありがとうございました。

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日本はコロナ死亡1人を予防するのに20億円かける

2021年12月23日 | 感染症
             仲田泰祐先生

前回、東京オリンピックに必死に反対したアホな人たちのアホなコメントをご紹介しました。
本当にアホな人ばかりでしたね

今回、その反面、東京オリンピックを冷静かつ客観的に分析・賛成し、「東京オリンピックを開催しても東京都の感染者増加は限定的」とする推計を発表した東京大学の仲田泰祐准教授の別の論文を、私なりにまとめてご紹介します。

『ここから論文の要旨』
緊急事態宣言期間が短いと、経済にとって短期的には都合がよい。だが解除後のリバウンドが起きやすくなれば再度宣言を発令せねばならず、中長期的には必ずしも経済にとってよくない。逆に宣言を長く続けて感染をある程度抑えると、短期的には経済に損失を受けるが、ワクチン接種までの時間を稼げる。すると、累計死者数を減少させられるだけでなく、再度の宣言発令リスクを減らせるため、中長期的には必ずしも経済にとってマイナスではない。
(私の注釈:これは三浦瑠麗のいつものコメントが間違いであることを示す根拠です)

三浦瑠麗が緊急事態宣言に反対する理由

感染と経済の関係の複雑さは、様々な国・地域の新型コロナウイルス禍でどの程度の経済損失とコロナ死者数が生じたかを分析することからも確認できる。経済損失とコロナ死者数は国によって様々だ(上の図参照)

感染・経済のビッグデータを利用すると、各地域が直面している制約がある程度わかる。それにより、コロナ死者数をもう1人減らすには経済をどの程度抑制しなくてはならないかが計算できる。そして「顕示選好」という考え方を応用すると、その地域での感染抑制と経済のバランスに関する価値観が浮かび上がる。

この手法で「コロナ死者数を1人減少させるためにどの程度の経済的犠牲を払ってもよいか」という試算をすると、地域間で大きな違いがあることが見えてくる。

日本は約20億円、オーストラリアは約10億円で、米国の約1億円、英国の約0.5億円よりもはるかに高い。地域でも違いがあり、東京都・大阪府では約5億円だが、鳥取・島根両県では500億円以上だ。
仮に1世帯の年収が500万円とすると、死者数を1人減らすために東京・大阪では年収約100年分、鳥取・島根では1万年分以上の犠牲を払いたいという価値観といえる。


冷酷非情な試算にも見えるが、似たような考え方に基づき計算される「統計的生命価値」は昔から政策に活用されている。米環境保護局(EPA)による環境政策の費用便益分析には、環境災害リスクに基づく生命価値の試算が使われている。先進国のこうした分析で使われる数字は大抵2~3億円という規模感だが、日本は約20億円だ。

こうした試算は分析手法に大きく依存するため、数字自体に深い意味はないが、鳥取県では累計死者5人の中で域内総生産(GDP)は約7%(約1500億円)落ち込み、米国では累計死者70万人以上(鳥取県の約14万倍であるにもかかわらず)の中でGDPが約4%(約90兆円、同約600倍)にとどまっている。どんな手法を用いても「制約」の違いだけでなく「価値観」の違いも地域間の違いを説明するのに重要だという結果が得られると推測する。

毎年130万人が様々な理由で亡くなる。日本の新型コロナ感染について計算した1人20億円のような多大な経済損失を、他の原因(例えば交通事故死)による死者数を減らすためにも受け入れるなら、社会経済活動は大きく抑制されるだろう。

例えば交通事故の死者数を減らすために運転を禁止することをイメージしてほしい。日本の一部地域では、「死亡1人の予防に20億円費やすとは、いかにコロナ死者数の減少が最重要視されているか」がわかる。


(私の注釈) 私は2020年4月の時点で以下の記事を公表しています。

新型コロナ対策は「交通事故で死ぬ人がいるから全国で車が禁止される」フェーズになってきた

こうした価値観を所与のものとして、今後の日本の社会経済を予測すると、他国と比べて相対的に、コロナによる死者数の抑制を最重要視する日本は、コロナ前の生活に戻るには時間がかかるといえる。
『ここまで論文の要旨』

どうでしょうか。仲田先生の分析は、東京オリンピックに必死に反対したアホな人たちと雲泥の差があります。

東京オリンピックを中止していたら、死亡1人の予防のために日本の経済的損失は20億円どころか30億円だったかもしれませんね。
埼玉県坂戸市の石川清アホ市長が言っていた「もしやったら、日本は滅亡するのでは」の真逆の結果となりましたね。

仲田泰祐先生、客観的でとても素晴らしいです。私、頭のいい人、大好きです。

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東京オリンピックに対するアホだったコメント

2021年12月09日 | 雑感
私の愛読書の一冊、学問のすゝめ (岩波文庫)の第15編133ページにはこのように書かれています。
信の世界に偽詐多く、疑の世界に真理多し。試みに見よ、世界の愚民、人の言を信じ、人の書を信じ、小説を信じ、風聞を信じ、神仏を信じ、卜筮を信じ、父母の大病に按摩の説を信じて草根木皮を用い、娘の縁談に家相見の指示を信じて良夫を失い、熱病に医師を招かずして念仏を申すは阿弥陀仏如来を信ずるがためなり。蓋しこの人民は事物を信ずといえども、その信は偽を信ずる者なり。故に云く、信の世界に偽詐多しと。

上の図は、2021年6月時点で「東京都の感染者増加は限定的」とする推計を東京大学の仲田泰祐准教授と藤井大輔特任講師が発表したものです。人流は予想より多く、1日の感染者数は上回っていますが、予想よりも早く感染は治まって、仲田泰祐准教授と藤井大輔特任講師の分析が正しかったことが証明できます。。

その反面、間違ったことを意図的に言って、その後もその間違いを謝りもせず、間違ったことを言い続ける芸能人たちは、「心が腐っている」のでしょう。
東京オリンピックの前に誰がどんな間違ったことを言ったか、記憶にとどめておく意味でもまとめてみました。



東京オリンピックで日本がうまくいくことに強烈な妬みを抱く人々

東京オリンピックは危険ではないから開催した方がよい

上記ブログのように、私は6月の時点で以下のようにコメントしています。
「私は、元総務省で経済学者の竹中平蔵は大嫌いですが、今回は「世論の方が間違ってますよ」と五輪中止論を批判した竹中平蔵が正しいと思います。竹中平蔵は「今やるべきこととして「ワクチンを普及させること。そして国際的責任を果たすために日本は今このオリンピック・パラリンピックを万全の対策を講じながらきっちりとやり抜くこと。それが私は日本の責任であるし、これは日本にとっても、よいことだと思います」と述べましたが、その通りだと思います。

どうでしょうか、その通りになりましたね。

東京五輪・パラリンピックを開催して海外から選手らが入国しても「東京都の感染者増加は限定的」とする推計を東京大学の仲田泰祐准教授と藤井大輔特任講師が発表しました。五輪・パラリンピック開催で海外から選手や関係者10万5千人が入国すると想定して、会場に向かう人出など国内の人流(人の流れ)が増える影響の方が圧倒的に大きく、「無観客開催など人流の抑制策が必要」と指摘しました。

私たちは時計が正しい時刻と異なっていた場合、「この時計狂っている」と表現することもあります。そういった意味では「これら反対派の脳みそは狂っていた」と言っていいのではないでしょうか。

まず賛成派の正しかったコメントです。
お笑い芸人ほんこん
東京五輪・パラリンピックの有観客開催に批判的なメディアの姿勢に疑問を呈した。
「理解に苦しむ プロ野球、Jリーグ メジャー、全米女子オープン その他の観客入れている事に なぜ触れないの? そこが疑問と感じてる方々が多いのでは、あなた方も局や東京-大阪間移動してますやん 皆できてるやん」

そして反対派の狂っていたコメントです。
膳場貴子
「(菅)総理の会見、『力を結集すれば必ずウイルスに勝つことできます』という言葉を聞いて、五輪開催が妥当だと思った方はどれだけいたでしょうか」と五輪ありきで突き進む政府に疑問を投げかけた。

テリー伊藤
「オリンピック、今のままだと来ちゃいますよ」と断言した上で「IOCの連中にどんどん金を使ってほしい。ぼったくり男爵とか言いましたよね。今度は日本がIOCに対してぼったくり侍になって彼にお金を使ってもらったらいい」と持論を展開した

モト冬樹
東京五輪を開催することで「これだけ長い間、緊急事態宣言でみんなが苦労して感染を押さえてきたのが台無しになる」と訴えたモトは「きっと政府は東京五輪を開催する時にどんな状況になっているかまでしか考えていないんじゃないかな?開催したことでの最悪の状況も考えていた方がいいと思うんだけどね」と開催のリスクを検討すべきとした

デーブ・スペクター
「海外メディアが行動ルールを守る訳ないだろう」とのツイートを書き込み、バッサリと切り捨てた。海外メディアの事情に精通している同氏の指摘だけにフォロワーからは「デーブさんが言うと説得力すごい…」「デーブが言うんだから間違いない」などと納得のコメントが次々と寄せられ、反響を呼んだ。

ある新聞の記者
「安心安全な五輪」の言葉のもと、国民は総動員でロシアンルーレットの回る“戦場”へと駆り出されることになる。

中野雅至
神戸学院大学現代社会学部教授・中野雅至氏が菅義偉首相に「そこまで国民に犠牲強いてやるっていうんなら説得せえよと思うんですよ」と怒り出すひと幕があった。

池田清彦
生物学者池田清彦氏は「オリンピック、意地でもやるというのとおんなじだ。太平洋戦争も意地を貫いて最後はクラッシュして終わった。愚かな歴史を繰り返すダメな為政者。まあ、国民も似たようなものだけれど」と皮肉をまじえて投稿した

枝野幸男
「命を犠牲にしてまで五輪に協力する義務は誰にもない。命を犠牲にしてでも協力しろなどと迫る権限は誰にもない」と述べた。

平野啓一郎
芥川賞作家の平野啓一郎氏が 「学校で感染症が流行してる時に、運動会やったら感動で勇気をもらえる、とか思うかね?」と疑問を呈した上で「国家レベルでそういうこと言ってるよ」「本当に、もう二度と五輪を楽しめなくなってしまった」とオリンピック開催を批判。

ビートたけし
コロナ禍に打ち勝つことを目的に東京五輪の開催へ突き進む政府の動きに対し、「(戦争)晩年の日本兵みたいなもの。負けるとわかっていて戦争を続けているようなもんじゃないか」と苦言を呈した。

三木谷浩史 (日頃から政府に逆らってお灸を据えられている事に、逆恨みしている人)
『五輪開催は自殺行為』

関口宏
「見えてくるのは、あの戦争を見てると、どうにかなる、どうにかなるよっていう雰囲気でどんどんどんどん進んでいって、あの大惨事になったというのが私の印象なんですよね」と、かつて日本が戦争に突き進んだ経緯を語った。そのうえで「それと今回も似てるのかな。なんかちょっとそんな気がします」と述べた。

姜尚中
「これだけの感染者が出ているのに止める空気が出てこない」と疑問の声を上げた。

坂上忍
坂上は科学的見知が入らない開催決定に向かっている現状に「エビデンスなき五輪をやろうとしているんですか」「このギャンブルに付き合わされるのはかなわない」「今、オリンピック見たいという人たちですら協力する気持ちを失いつつある」と怒りを通り越して、絶望的な表情をのぞかせた。
丸川珠代五輪相が閣議後の定例会見で「そもそもワクチン接種を前提としないでも安全な大会が運営できるよう準備を進めてきた」などと話したことを伝え、「まだこんなこと言うの、この人。こういうこと言われたら、やっぱりもうこの政権信用できないなと僕はなっちゃいます」と怒りを込めて話した。

三浦瑠麗
「ウイルスは人流を減らしたから減るわけでもないし、人流が増えたから増えるとは必ずしも言えない」

埼玉県坂戸市の石川清市長
「もしやったら、日本は滅亡するのでは」

どうでしょうか?これら反対派のコメントがいかに誤りであったかが、今となってはよく分かります。

『五輪開催は自殺行為』と言った三木谷浩史、『日本が戦争に突き進んだ経緯』と言った関口宏、
『(戦争)晩年の日本兵みたいなもの』と言ったビートたけし、『オリンピック、意地でもやるというのとおんなじだ。太平洋戦争も意地を貫いて最後はクラッシュして終わった。愚かな歴史を繰り返すダメな為政者。まあ、国民も似たようなものだけれど』と言った池田清彦、「力を結集すれば必ずウイルスに勝つことできます」という総理のコメントを批判した膳場貴子

この人たち、「あの時のコメントは間違っていました。世間を混乱させました。ごめんなさい」と国民に謝って下さい。私たちは日本の国益を損失させた頭狂っているこいつらの名前を忘れてはいけないと思います。

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今年もインフルエンザは流行しないです(オーストラリアのデータから)

2021年12月08日 | 感染症
私は昨年、オーストラリアのデータから、日本でもインフルエンザは流行しないとお伝えしました。
そして、やはり本当に流行しませんでした。

今シーズンはインフルエンザは流行しないです(オーストラリアのデータから)

そういう理由と、インフルエンザワクチンは40歳以上には効果がないという理由で、私はインフルエンザワクチンを接種していません。

私は外来患者にもオーストラリアのこのデータを見せて「オーストラリアのデータから、今年も日本でインフルエンザは流行しないのでインフルエンザワクチンは接種できなくても大丈夫ですよ」と言っています。そうすると、患者は安心して「そうですね」と言います。

上の図は、WHOが公表している2021年12月5日までのオーストラリアのデータです。オーストラリアは南半球に位置し今年の冬が既に経過しており、日本と医療レベルが近似していますのでオーストラリアのデータはとても参考になります。棒グラフはインフルエンザの発症者数、折れ線グラフは1000人の外来患者中のインフルエンザ陽性者数です。皆が新型コロナ予防に留意してマスクを着用し感染予防していますので、以前と比較して2020年、2021年にほとんどインフルエンザは発生していません。これからも日本は同様と推測されます。

Influenza surveillance outputs

皆さんも国名を選び、いろいろ調べてみて下さい。

実際に2021/11/1~2021/11/7の1週間の、日本全国のインフルエンザ発症者数は23人です。むしろこのインフルエンザウイルスはどこに潜んでいたのだろうと不思議なぐらいです。

「発熱患者が受診した場合、新型コロナとインフルエンザの両方を考慮しないといけない」と騒いでいる医師会の皆様は頭が悪いのだと思います。
今シーズンも日本でインフルエンザは流行しません。

そして、「どうしてもインフルエンザワクチンを接種した方がいい」と、お金を出してしまった人は騙されているのだと思います。

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インフルエンザワクチンは40歳以上では効果がない

2021年11月22日 | 感染症
2021年9月に開催された第34回日本臨床内科医学会で日本臨床内科医会のインフルエンザ研究班がインフルエンザワクチンに関する調査報告を行いました。日本臨床内科医会のインフルエンザ研究班は過去18年間のインフルエンザワクチンの有効性に関するメタ解析を実施して「高齢者では統計学的な発症予防効果が認められないシーズンがあった」と発表しました。
今回の研究では私が前回お伝えしたデータとほとんど同じデータが別の解析方法で解析されました。

すなわち、非接種群に対する接種群の発症リスクレートを18年分積算し、発症リスクレートが95%の確からしさで1以下になる(真ん中の棒線より左側になる)と効果があると判断される方法です。

0~15歳、16~64歳、65歳以上の各年齢層に分割して解析したところ、非接種群に対する接種群の発症リスクレートは0~15歳で0.61(95%CI 0.56~0.67、P<0.0001)、有効率(1-RR)は39%、16~64歳ではRRは0.72(同0.65~0.79、P<0.0001)と有意な発症予防効果が認められましたが、65歳以上では有効性が示されたシーズンは2シーズンのみでした。

インフルエンザワクチンは、65歳以上ではほとんどのシーズンで効果がないということです。

しかしこれは重大な結果をミスリードしています。私が前回お伝えしたインフルエンザワクチンは40歳以上で効果がないというデータとほとんど同じデータを解析していても、16歳から64歳までを同一グループとして解析しているため、本来インフルエンザワクチンの効果が認められていない40歳~65歳も効果があるように誤解されてしまっているのです。

なぜ、0~15歳、16~40歳、40歳~64歳、65歳以上にグループを分けなかったのでしょう。これは解析のミスだと思います。

本当の結論は、インフルエンザワクチンは40歳~64歳、65歳以上で効果がない、と言うことです。

そういう訳で、私は今年もインフルエンザワクチンは接種していません。

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インフルエンザワクチンはほとんど効いていないというデータ

2021年11月17日 | 感染症
上の図は日本臨床内科医会会誌の今月号に載っていた図です。
「インフルエンザワクチンの有効性と安全性」
日本臨床内科医会会誌 2019;34:14
(インパクトファクター☆☆☆☆☆、研究対象人数★★★★★)

新型コロナワクチン接種に啓蒙されて、今シーズンはインフルエンザワクチンを「希望」する人が増えました。

上の図は過去10シーズンについてインフルエンザワクチンを接種した人と接種しなかった人のインフルエンザの罹患率を年齢別に示したものです。

ご覧いただくとわかるように、最近はインフルエンザワクチンは9歳以下と30歳~39歳の人しかインフルエンザの発症を抑制していません。全体を平均して図の説明では、全年齢で「一定」の効果がみられたと書かれていますが、統計学的にはp=0.0512は差がないということですから、この説明は誤りです。この説明を書いた人は統計学を誤解していると思います。9歳以下と30歳~39歳の人では効果がみられたと書けば正しかったと思います。30歳~39歳の人は働き盛りなので職場や通勤交通機関などで不特定多数の人と接する機会が多く、これらの人には有効であったと想像できます。

この年齢でない私はこれらのデータを以前から知っていますので、私はインフルエンザワクチンを接種していません。

インフルエンザワクチンを接種すれば症状が軽くなるという話もききますが、私は半信半疑です。以下にその理由を述べます。

(その1)
私たちは医学研究をする前に、「こういう理由から私たちはこの仮説をたてた。この仮説を検証するためにこの研究を行った」と論文を書くことが多いです。皆さんも冷静に考えてみて下さい。インフルエンザワクチンの場合の私個人の「仮説」は、「まだウイルス量が少ない発症さえも抑制できないのに、発症して体内で何万倍にも増殖したウイルス量状態である症状を軽くすることなどできるのだろうか」ということです。

(その2)
この医学研究を行う場合(既に行われていますが)同一人物で2種類の人生など比較できませんから、接種群と非接種群に分けて両群の平均を比較するのですが、それが本当に個別の人々にあてはまるのだろうか、ということです。少し難しい話なので分かりやすい例を挙げます。ある若者は将来社長になりたくて東北大学に入ろうか九州大学に入ろうか迷っていました。調べたら人数で補正した社長数は九州大学出身者の方が多かったので(例えばの話なので本当かどうかわかりません)その若者は九州大学に入学しました。その若者にはその方がよかったかどうかなどという証明はほとんど不可能ということです。
その若者自身には東北大学の方が合っていたかもしれません。会社数自体が北日本よりも西日本に多いのかもしれませんし(例えばの話なので本当かどうかわかりません)、社長をめざす若者が過去のデータを見て九州大学を選んでその結果社長をめざす人が九州大学に多く社長が多くなったのかもしれません(例えばの話なので本当かどうかわかりません)。
このように医学研究でいうところの「交絡因子」が沢山あります。ワクチンを接種する人の方が健康に配慮する人が多いので罹患しても早く対処したのかもしれません。

(その3)
百歩譲ってインフルエンザワクチンに症状を軽くする効果があったとしても、今では、タミフルやイナビルなどの抗インフルエンザウイルス薬が登場し、早期に内服すれば発熱などの症状は約36時間短くなるのですから、万が一罹患したら早めに内服を始めれば、ワクチンの存在意義はないのでは?ということです。でも本来は健康な成人の場合、耐性の問題から抗インフルエンザ薬など使用しない方がよいです(仕事の都合でどうしても、という場合は仕方がないですが)。
この件に関しては以前ここで書きました。

インフルエンザワクチンの効果は65歳以上では9%

結論
インフルエンザワクチンは9歳以下と30歳~39歳の人以外には効果はほとんどありません。9歳以下と30歳~39歳の人には有効ですから接種して下さい。図から判断すると10歳~19歳もお勧めです。


私は以前、別の観点の説明を書きました。

意外と効いていなかったインフルエンザワクチン
インフルエンザワクチンはあまり効いていない

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唾液PCR法の感度は60%以下と低く、「ワクチン/検査パッケージ」には推奨できない

2021年10月10日 | 感染症
上の図で、青は症状ありの患者、水色は症状なしの患者、縦軸は「鼻咽頭PCR法での陽性」を基準とした「唾液PCR法」の感度、横軸は発症からの日数です。


最近、「ワクチン/検査パッケージ」と称して、「ワクチン接種 and/or 検査陰性」でスポーツ観戦や飲食店の利用拡大をはかる計画が進められています。
「ワクチン/検査パッケージ」技術実証の実施について - 埼玉県
W杯最終予選でも…スポーツ観戦の実証実験『ワクチン・検査パッケージ』


しかしながら今年8月、以下のようなデータが信頼性の高い医学雑誌「JAMA」で公表されています。

新型コロナの唾液PCR法、無症候者へは推奨できない
Change in Saliva RT-PCR Sensitivity Over the Course of SARS-CoV-2 Infection
JAMA. 2021 09 21;326(11);1065-1067.
(インパクトファクター★★★★★、研究対象人数★★★★☆)


新型コロナウイルス検出のための唾液を用いたPCR法(以下、唾液PCR法)の精度を調査するため、2020年6月17日~2021年2月15日の期間に前向き研究が実施されました。

参加者は、2週間以内にRT-PCR法で新型コロナウイルス陽性と判定された家族と、濃厚接触した人の404人です。

鼻咽頭粘液サンプルと唾液サンプルは3〜7日ごとに、鼻咽頭の2回の結果が陰性になるまで最大4週間にわたって収集されました。889組の鼻咽頭粘液サンプルと唾液サンプルが採取されました。新型コロナウイルスは鼻咽頭で524件(58.9%)、唾液で318件(35.7%)検出されました。93人(36.3%)は感染期間中、無症候のままでした。

「唾液PCR法」の精度は「鼻咽頭PCR法での陽性」を基準として計算されました。

その結果、唾液PCR法は感染初期の数週間に有症状の人の新型コロナウイルスを検出するには感度が高かったものの、無症候性の新型コロナウイルスキャリアの感度はすべての時点で60%未満でした。

「無症候性感染者の唾液PCR法の感度は低く、無症候感染者には唾液PCR法を新型コロナのスクリーニングに使用すべきではない」と結論付けられました。

4割以上も結果が間違ってしまう「唾液」PCR法を、スポーツ観戦や飲食店の利用拡大をはかる計画に使用してはいけませんね。
やはり綿棒で鼻の奥をコチョコチョする「鼻咽頭PCR法」でないと意味がなく、「ワクチン/検査パッケージ」を唾液でやるとやばいことになると思います。



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