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心房細動に対する新しい抗凝固療薬エリキュースの臨床試験のワーファリン群の脳出血が多すぎる件(その10)

2016年09月07日 | 循環器
欧州心臓病学会で発表するためにローマに行ってきました。今回は3題の口頭発表をしました。診療、論文執筆、原稿執筆、論文審査で多忙なうえ、発表の準備で睡眠時間を削る毎日です。

口頭発表する準備の時間もあまりありませんので、ほとんどアドリブ状態になってしまいます

さて、私はこれまで心房細動に対する新しい抗凝固療薬の臨床研究のワーファリン群の脳出血が多すぎる件を9回にわたりお伝えしてきました。

今回の欧州心臓病学会でも、この件に関する発表がありましたので、お伝えします。

上の図が、ネットで発表された学会のステートメントです。私なりに和訳してみます。
「43,000人の調査で、新しい抗凝固療薬を使用した場合の脳梗塞の発症率は年間2.0%~2.5%でワーファリンを使用した場合と同じだったが、脳出血の発症率は新しい抗凝固療薬を使用した場合は年間0.3%~0.4%で、ワーファリンを使用した場合の年間0.6%より少なかった」

でも、ちょっと待ってください。日本の医者がワーファリンを使用すれば、脳出血の発症率は以前お伝えしたように、
心房細動に対する新しい抗凝固療薬エリキュースの臨床試験のワーファリン群の脳出血が多すぎる件(その8)

血液のさらさら度を示すPT-INRを1.6~1.99でコントロールすれば、年間0.25%です。

外国のお医者さん、ワーファリンでの治療の仕方が下手すぎませんか?

日本のお医者さんがワーファリンで治療すれば、脳出血の発症率は年間0.25%で、新しい抗凝固療薬を使用した場合と同じです。

なんだかなぁ~この発表、という感じです。

日本のお医者さんは世界で最高レベルです。こんな発表の結果など、日本の場合参考になりません。


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