医者から詳しく聞かされない医療情報:セカンドオピニオン

誤解と批判を恐れない斜め後ろから見た医療情報

日本航空 JAL 相変わらず経営努力が全くみられない

2014年12月20日 | 雑感
私は海外学会での発表のため、これまで数百回ほど国際線に乗ってきました。そこで気がついていることですが、日本航空 JAL というのは全く経営努力がみられない、倒産して当然の会社であるということです。(以下は私の長年の数百回の経験に基づくもので、数百人の最近の1回の経験の総和ではないので、現在の状況と若干相違があるのはご容赦下さい。)
(作り話のように思えますが、全部実話です)

まず、マイレージを貯めると無料で海外までのチケットが予約できるイメージを客に抱かせていますが、これはウソです。マイレージのために用意されている座席数があまりにも少ないのでゴールデンウィーク、夏休み、年末年始など、通常の社会人が旅行できる時期には座席の取り合いになり、実際はほとんど「希望通りに」予約できません。そして予約できても、航空保険料や燃油特別付加運賃などで5万円ほど支払わなければなりません。この航空保険料や燃油特別付加運賃ですが、海外の場合、JALは約5万円ですが、ANAは約2万5千円と安いのです。

現実問題として、ビジネスクラスなどは所得税・住民税を支払った後の自分の財布から支払うことはほとんど不可能であり、そこがマイレージを貯める利点のように思えますが、JALの場合、各便で2席しか用意されていません。この2席をめぐって熾烈な争奪戦が起きます。予約は運航日の330日前から可能なので、330日前の午前10時(予約の始まり)に電話をして予約をします(帰りの便がまだ330日前ではないので、ネットでは操作できないのです。しかしこの帰りの便が330日前ではないという事が、後でとんでもない事態を引き起こします)。

さて、行きの便の330日前になって電話をすると、JALからは「帰りの便もセットでないと予約できない」と言われます。うぉ~~、帰りの便がまだ330日前ではなくネットでは予約できないから電話しているのに、アホかおまえ!。そんなこと言われるなら、こちらは「それでは帰りの便も行きと同じ日でお願いします」と言いたくなりますよね。現実では不可能ですが、不思議とこの意見は受け入れてもらえます(JALって訳が分かりません)。しかし、例えば福岡から成田に行き、成田からアメリカに行く場合、同じ日に成田に帰ってきても、成田から福岡にいく便は時差の関係で翌日になっていますので、電話をした日には予約できません。また次の日の午前10時に電話する必要があります。なぜ、午前10時でないといけないかといいますと、2席しかありませんので11時に電話して既に他の人に帰りの便を予約されてしまうと、当初の希望が叶わなくなってしまうからです。

さて現実には不可能な行きと同日のバーチャルな帰りの便の成田→福岡便が予約できたとします。次は本当に帰りの便の日にちの330日前の日に3回目の電話を午前10時にして、バーチャルな予約をしてあった便の日にちを変更しなければなりません。ここでももし他の人に便を予約されてしまったら、希望は断念しなければなりません。懸命な人は気がついたかもしれませんが、本当に帰る日の成田→福岡便は時差の関係でまだ331日前ですので、次の日に4回目の電話をする必要があるのです。おまけにこの日にち変更には約3,000円の変更料がかかります。最後の電話で便が取れなくて予約全体を諦める場合、その変更料は返してもらえません。本当に客の神経を逆なでする会社です。金額の問題ではなくて、よくもそこに変更料を課すなぁという感じではないですか?これらの過程では、普通の社会人であれば午前10時に4回も自分で電話できるはずもなく家族に頼むことになります。でもこの家族もJALのマイレージクラブに加入していないと予約はできません。

JALはこのような馬鹿げたシステムを一向に改善しようとはしません。本当に「おまえはアホか!」と言いたくなります。

マイレージを貯める場合のお話をします。アメリカまで行くと往復約14,000マイルで、50,000マイルでアメリカまでの往復のエコノミーの座席が取れますので、アメリカ往復を3回するとアメリカ往復のエコノミーが1回という感じです。こんな感じですから、実際に飛行機に乗ってマイレージを貯める以外に大きなウエイトを占めるのは提携会社のカードで日常の支払いをすることです。しかし、これも50,000マイル貯めるのに500万円の支払いが必要です。最近、JALはこの提携会社からのマイルの移行の契約を次々に打ち切っています。AMEXのポイントも早々とJALのマイルへの移行の契約が解消されました。その点ANAはそういった契約を残しています。しかもAMEXの場合年間8万マイルまで移行できます。8万マイルは十分すぎる量です。カードからのマイルの移行が無くなっているため現在JALのマイレージはとても貯めにくくなっており、そのため数年前と違い、競争が和らぎファーストクラスやビジネスクラスの席を確保しやすくなるという皮肉な状態になっています。

さらにJALは、10年ぐらい前でしょうか、ビジネスクラスのラウンジをプレミアムエコノミーの客にも開放したため、ラウンジを利用する客の人数の増加と共にサービスがすこぶる低下しました。プレミアムエコノミーの客に開放する以前は、飲み放題のワインやおにぎり・お茶漬けのサービスなど海外に向かったり帰ってきたりした乗客の心を揺さぶるサービスがあったのに、それらがなくなってしまいました。秘密の漏洩を防ぐためにパソコンを有線でつなぎたい場合のLAN端子にも争奪戦が起きてしまっています。ANAではそんなことはなくゆったりとした素晴らしいサービスが受けられます。

それでは、ビジネスクラスの席を全部マイレージで取るのではなく、エコノミークラスの席を購入してアップグレードする場合はどうかというお話です。この場合でもJALのサービスは酷いです。もちろんエコノミークラスの席を購入した後でないとマイレージでアップグレードできないし、アップグレードは格安チケットではできません。具体的にはアメリカ往復の場合、格安だと15万円の場合、アップグレードできる席はエコノミーセイバーなどで25万円ぐらいします。しかしアップグレードできる席が残っているかはネット予約ではわからないので、25万円で購入したけれどその後アップグレードできる席がなかった、ということも起こりうるのです。その場合、その席をキャンセルすることになるのですが、その際5千円ぐらいのキャンセル料を取られます。本当に「JALはアホか!」と言いたくなります。

その点、ANAはマイレージでアップグレードできるエコノミー席をネットで予約する時点で空席があるかどうかがわかりますので、こういった問題は起きません。さすがANAです。ビジネスの席もJALはANAを真似してフラットシートに変更しましたが、ANAより狭くANAほど快適ではありません。

ちなみに、研究成果の発表のために海外出張するのに、自分のマイレージを使って飛行機を予約した場合は、国の科学研究費では私費と公費を混ぜて使用することができないので、宿泊費もその他も全て私費で支払わなければなりません。

キャンセル料といえば、10年ほど前、夏休みに家族で土曜日~火曜日の4日間の沖縄旅行を計画していた前日の金曜日に突然沖縄の東海上に台風が発生し、週末は台風の直撃を受けると予想されることがありました。台風直撃では沖縄ですることもなくなりますし、水曜日にはどうしても仕事に戻らなければなりませんでしたので、火曜日の飛行機が飛ぶかどうか不安で、旅行自体をキャンセルすることにしました。

JALに電話すると、キャンセル料が発生するとのことでした。でも、実際に火曜日の飛行機が飛べなかった場合はキャンセル料は発生しません。台風の進む方向や速度はだいだい予測できるものの、4日後の予報円はかなり大きいです。「なぜ今キャンセル料が発生するのか。実際に火曜日の飛行機が飛ばなかった場合はキャンセル料は発生しないのではないか」と尋ねると、「JALとしては火曜日の飛行機は飛ばせると判断しています」との回答でした。それではと私は問いかけました「それでは私が水曜日にとても重要な会議があるのでどうしても火曜日に帰りたい、水曜日に仕事に戻れなければ損害が発生するので、火曜日の飛行機は飛びますか?と尋ねたらあなたはどう答えますか?」と。相手は「火曜日の飛行機が飛ぶ保証はできません」と答えた。・・・先ほどあなたは「JALとしては火曜日の飛行機は飛ばせると判断しています」と答えたではないか!・・・もうJALは無茶苦茶です。

「それならなぜ、今回の場合、今の瞬間にキャンセル料が発生するのか?あと4日待って、本当に火曜日の飛行機が飛んだ場合に私にキャンセル料を課しても良いのではないか?私は逃げも隠れもしないし、第一キャンセル料はJALカードから引き落とされるのですよ・・・」それに対してJALから明確な回答はありませんでした。サービスの改善・客のことなど少しも考えていないJALからフリークエントフライヤーをANAに変えようと思った瞬間でした。本当に「JALはアホか!」と言いたくなります。

もう二度とJALで予約するのは止めようと思いました。旅行自体をキャンセルしたので、ホテルやレンタカー会社にもキャンセルの電話をしました。レンタカー会社からは「そういう事情ですからキャンセル料は発生しません」と、人間味あふれる返事をいただきました。「本当にありがたい。次回もこのレンタカー会社にしよう」と思いました。ANA関連のホテルからは、その時は一旦はキャンセル料の説明をされましたが、後日自宅にわざわざ電話をいただいて、「そういう事情ですからキャンセル料はいただきません」と、人間味あふれる返事をいただきました。「本当にありがたい。次回もこのANA関連ホテルにしよう」と思いました。この辺でもJALという会社と、そのほかの会社の違いを垣間見ることができました。「常識的な運営システムの構築」これがJALに決定的に欠けていることです。

数年前、アメリカから成田に降り立ったとき、強風で成田からの国内線が飛べないことがありました。仕方がないので新幹線で1万円以上自腹で支払って帰りました。後日、払い戻し金は1,500円だという電話がJALからありました。「たった、千、千、千・・五百円・・!」。これでは例えば、東京から福岡に行くときJALを利用する客はいなくなるでしょう。新幹線が天候不良が原因で運行できなくなった時の払い戻しが20,000円そのままであるのに、JAL便では1,500円であるなら、天候不良を恐れてJAL便を利用する客はいないでしょう。逆にもしこういうケースはJALから20,000円払い戻されるとすれば、それならアメリカから乗り継ぎの国内線でもそのように払い戻しすればいいのです。なぜたった1,500円なのかと尋ねてみると、アメリカから福岡までが全体で15万円なので、その割合から計算すると成田から福岡はその値段になると言うのです。皆さん、本当に「おまえ、アホやろ!」と言いたくなりませんか?

私はJALからの電話の時に「私がJALの課長なら、欠航保険を作ってすべての乗客からあらかじめ100円ずつ集め、欠航になった乗客にその新幹線代を支払えるようにする。考えればすぐ分かるそのようなシステムを構築しないのはJALが客のことを全く考えていないからだ。この電話は録音されているのでしょう。この会話を是非課長に聞かせてやってくれ」と言っておきましたが、未だに何も改善されていません。

ここで契約という法律用語を思い出します。契約が有効に効力を発生するまでには四つのレベルがあります。1、成立要件、2、有効要件、3、効果帰属要件、4、効力発生要件です。私たちが航空券を購入するとき、「その金額」で「出発地」から「目的地」、そして「目的地」から「出発地」まで運んでくれると思って購入しているのではないでしょうか。イチゴ饅頭だと言われて購入したのに、食べてみたら中に入っていたのは栗だった場合、そういう場合でも契約に拘束されて代金を支払わなければならないのであろうか、という問題になります。4、効力発生要件に反しているのではないかと思われ、この場合は法律的には、JAL側の「未必の故意」であり「詐欺」(民法第96条)ではないかと思われるのです。

JALはこのような相変わらずの傲慢な経営で倒産したにもかかわらず、いまだに何も改善しないで、「どうせ海外に行きたい客は飛行機を利用せざるをえないから、JALかANAを選ぶだろう。経営努力などしなくてもいいよ」と傲慢な経営を行っているのでしょう。3500億円投入された税金を早く国に返還して下さい。

確かに、「JALの破綻に至るまでの過程では、自民党航空族議員に大きな責任がある。不採算路線を無理やり拡大させたのは、それぞれの地域で利権を持っていた航空族議員だった」という意見もありますが、今のJALの現実のシステムを知らない人の発言だと感じます。

私は数年前から、海外出張にJALを利用しないことにしています。そうしている皆さんも多いと思います。JALはもうダメです。

JALの社員の皆様、早く国民の税金、3500億円と法人税の免除分680億円を国に返してください。(株が上がったので2016年に返せるそうです、従業員の努力による利益のためではなく、株の値上がりのためか~~、それではあのアホリエモンと全く同じ構図ではないか!)

いかがでしょうか。JALは全ての点でANAに負けています。JALには経営努力が全くみられないのです。

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コメント (4)
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