医者から詳しく聞かされない医療情報:セカンドオピニオン

誤解と批判を恐れない斜め後ろから見た医療情報

三浦瑠麗が緊急事態宣言に反対する理由

2021年06月26日 | 感染症
私の愛読書の一冊、学問のすゝめ (岩波文庫)の第15編133ページにはこのように書かれています。
信の世界に偽詐多く、疑の世界に真理多し。試みに見よ、世界の愚民、人の言を信じ、人の書を信じ、小説を信じ、風聞を信じ、神仏を信じ、卜筮を信じ、父母の大病に按摩の説を信じて草根木皮を用い、娘の縁談に家相見の指示を信じて良夫を失い、熱病に医師を招かずして念仏を申すは阿弥陀仏如来を信ずるがためなり。蓋しこの人民は事物を信ずといえども、その信は偽を信ずる者なり。故に云く、信の世界に偽詐多し

上の図は、東京都の新型コロナウイルス感染の新規発症者と緊急事態宣言の期間の関係を示したものです。水色の帯は緊急事態宣言の発出時期です。緊急事態宣言を発出すると新規感染者数は見事に減少しているのがわかります。

そしてこの図を見ると、いつの時期でも60歳代以上の発症者は変わらず、60歳未満の年代の人数が変動していたこともわかります。

国際政治学者の三浦瑠麗は以前から「緊急事態宣言は効果がない」などと誤った発言をしています。
バカに唾をかけろ (小学館新書)

私は「緊急事態宣言は効果があるという論文の結果」を、エビデンスを示して書いています。

最近も、緊急事態宣言の重要性を主張する尾身茂会長に対して、「尾身さんの発言は宗教指導者のようなもので、解釈のしようがない」と批判し、東京都知事の元秘書で都議会議員の尾島紘平氏に「尾身会長は医学者であり、科学者。少なくとも感染症に関して素人である三浦瑠麗さんが揶揄できるような対象ではない」「三浦さんこそ「コロナはただのかぜ」教の宗教指導者ではないか」と批判されました。

さらに
「もうみんな実態が分かってきてしまっているので。『頑張ってマスクをつけて生活はするけど、(感染者を)ゼロにはできないよね』って分かっている。そうすると、『2週間とりあえず延長してみたけれど何も変わらなかったね』となっておしまいになるので、政治的にも得策ではないっていうのが私の意見ですね」と持論を述べていました。

私は昨日「朝まで生テレビ」を観ていました。都内やニューヨークに数件のレストランを持つオーナーや三浦瑠麗も出演していました。何気なく観ていたのですが、私はこのお二人の組み合わせを見ていて、どうして三浦瑠麗が緊急事態宣言に反対するのか分かってしまいました。


三浦瑠麗は有名なレストランのオーナーに多くのお友達がいるからなのです。有名なレストランは三浦瑠麗が来店したということで店の宣伝になるし、三浦瑠麗はその店から懇意にしてもらっている。そういうウィン・ウィンの関係があるのですから、緊急事態宣言に賛成できるはずもありません。

でも、立ち止まって考えると、そんな三浦瑠麗個人の都合で、誤った判断が拡散されたら、たまったものではありません。

以前私も、朝日新聞の社員A氏の子供の誕生日パーティーに呼ばれたことがありますが、朝日新聞の奴と忖度の関係になってしまうと、「本当はA氏はいい奴だし、子供には罪はないからなぁ~」と朝日新聞に本当の意見を突きつけられない事になってしまうことを懸念して、パーティーの参加は断りました。

私は、12年前沖縄に行った時に「総論 vs 各論では議論はできない」という記事を書きました。

三浦瑠麗個人の「各論」で、国の戦略という「総論」がねじ曲げられたのでは、たまったものではありません、ということなのです。三浦瑠麗の言うことは「真実性」という意味でも間違っているし、「公益性」「公共性」という意味でも公共に損益を与えます。

さて、話は変わって、東京オリンピックが始まっていないのに、関係者の入国も関係しないのに東京都での感染者数が増えていますね。これは緊急事態宣言が終わったからです。上の図を見れば明かです。本当に本当に明かです。

東京オリンピック反対論者の皆様、今後「後出しじゃんけん」で、感染者が増えてきたのは東京オリンピックのせいだと言わないでくださいね。今の段階(6月26日)から増えているのですからね。お願いしますね。

今後感染者が増えるのは、「東京オリンピックのせいではなく、自粛を求められていても銀座や渋谷などに繰り出す奴らのせいです」からね。

三浦瑠麗って、最初の頃は応援していたけど、最近売れ出したらしがらみ(忖度)が増えて、本当の事が言えなくなってきて残念です。これは三浦瑠麗自身が痛感していることでしょう。国際政治学者なのですから、個人の都合で国内の「医学」「統計学」に口を挟まないでいただきたいです。

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三木谷社長!楽天戦は自殺行為ではないのですか?

2021年06月17日 | 雑感
上の写真は2021年6月13日に「楽天生命パーク」で開催されたプロ野球「楽天―阪神戦」です。私もテレビで観ていました。
           ↓
https://www.youtube.com/watch?v=FBMx5skuwZc

私は前回「東京オリンピックは危険ではないから開催した方がよい」ことを根拠を示して述べました。

先日、米CNNのインタビューで、楽天の三木谷社長は「東京五輪の開催は自殺行為だ」と述べましたが、この写真のような「楽天―阪神戦」は「自殺行為」ではないのですか?

いつも政府に反対して、「後出しじゃんけん」で東京オリンピックに反対する輩にはうんざりします。

三木谷社長はこれまで幾度も政府と対立してきたから、その憂さをここで晴らそうとしているのでしょう。影響力が大きい人が感情論で間違ったことを発言しないで下さい。

三木谷社長は幾度も支離滅裂なことを言ったりやったりするので、私は以前から嫌いです。

ちなみに、今ではワクチン接種も軌道に乗ってきましたが、当初、立憲民主党と共産党は平均で3~7年ほどの歳月がかかる「検証的臨床試験」の実施を強く求め、それが日本でのワクチン接種が遅れる原因の1つになりましたが、ワクチン慎重派だった立憲民主党や共産党はその後、国会で豹変し、今では菅政権のワクチン接種の遅れを舌鋒鋭く追及しています。腐った人間たちです。

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東京オリンピックは危険ではないから開催した方がよい

2021年06月12日 | 感染症
私の愛読書の一冊、学問のすゝめ (岩波文庫)の第15編133ページにはこのように書かれています。
信の世界に偽詐多く、疑の世界に真理多し。試みに見よ、世界の愚民、人の言を信じ、人の書を信じ、小説を信じ、風聞を信じ、神仏を信じ、卜筮を信じ、父母の大病に按摩の説を信じて草根木皮を用い、娘の縁談に家相見の指示を信じて良夫を失い、熱病に医師を招かずして念仏を申すは阿弥陀仏如来を信ずるがためなり。蓋しこの人民は事物を信ずといえども、その信は偽を信ずる者なり。故に云く、信の世界に偽詐多し

お勧めです。

バカに唾をかけろ (小学館新書)

そして外山滋比古先生の定番、第1章だけでも読んでみて下さい。マスゴミは「グライダー型」から離脱して「飛行機型」には永久になれないでしょう。

思考の整理学 (ちくま文庫)

私は、これまでトレーニングで頑張ってきた選手のためにも「東京オリンピックは危険ではないから開催した方がよい」と思います。いつも政府に反対して、「後出しじゃんけん」で東京オリンピックに反対するマスゴミにはうんざりします。

東京オリンピックは「安心・安全ではない」という者がいますが、「安心」とは主観的な感情ですから論外として、それでは「安全ではない」という「安全」の定義とは何でしょうか。

たとえ新型コロナウイルス感染者が重症化しやすい高齢者に広がったとして、死亡したとしても、そもそも天国が近い85歳の高齢者が新型コロナ感染で死亡するのが「安全ではない」とは定義できないです。そんな85歳の高齢者は東京オリンピックを観に屋外に出ないです。

新型コロナウイルス感染を年齢別致死率から考察する

その他、根拠は多数ありますが、長くなるので今回は割愛しますが、マスゴミが「安全ではない」の定義を混同しているのは「ICUが満床になる」つまり医療崩壊」のことを言っているのだと思うのですが、東京オリンピックを開催しても「医療崩壊」は起きないと思います。

なぜなら、東京大学の仲田泰祐准教授と藤井大輔特任講師が発表したエビデンスに基づくものと、そして「私たち人類には困難に遭遇したときに、英知を結集して克服する能力がある」からです。

東京五輪・パラリンピックを開催して海外から選手らが入国しても「東京都の感染者増加は限定的」とする推計を東京大学の仲田泰祐准教授と藤井大輔特任講師が発表しました。五輪・パラリンピック開催で海外から選手や関係者10万5千人が入国すると想定して、会場に向かう人出など国内の人流(人の流れ)が増える影響の方が圧倒的に大きく、「無観客開催など人流の抑制策が必要」と指摘しました。

つまり、「人の流れを抑制すること」。

東京オリンピックを開催するしないよりも、東京ディズニーランドや銀座三越が開いていることの方が、銀座や渋谷に繰り出す方が、人の流れを生み影響が大きいのです。感染を抑制したいなら銀座や渋谷に繰り出す奴を減らさないといけない。

東京都の人口は約1400万人と多く、現在も月平均で約2万人が入国しており、きちんとした対策を取れば入国者による追加的な影響は限定的とみられます。

今も月平均で約2万人が入国している事実はマスゴミは恣意的に報道しません。

一方、五輪開催で国内の人流が1%増加すると、ワクチン接種が現在達成できそうな1日60万回のペースで進んでも10月中旬に新規感染者数は週平均で1日千人近くまで増加。五輪開催による人流増加を完全に抑えた場合に比べると、2割ほど増えてしまいます。

仲田准教授は「五輪を開催するならば無観客開催やパブリックビューイングなど関連の民間イベント自粛要請など国内の人流の抑制が必要」と指摘しています。

政府が目指す1日100万回のペースでワクチン接種が進めば、新規感染者は緊急事態宣言の解除後に再び増えるもののワクチン効果で9月ごろに頭打ちとなるそうです。

私は、元総務省で経済学者の竹中平蔵は大嫌いですが、今回は「世論の方が間違ってますよ」と五輪中止論を批判した竹中平蔵が正しいと思います。竹中平蔵は「今やるべきこととして「ワクチンを普及させること。そして国際的責任を果たすために日本は今このオリンピック・パラリンピックを万全の対策を講じながらきっちりとやり抜くこと。それが私は日本の責任であるし、これは日本にとっても、よいことだと思います」と述べましたが、その通りだと思います。

五輪中止論者は、10年前の東日本大震災の際の、年間1ミリ・シーベルトは子供には危険だと、根拠もあやふやに騒いだ論者と似ていると思います。東京オリンピックの成果は10年後、いや2~3年後にははっきりすると思います。

原発事故で福島県はGale教授の進言を受け入れなかった

私は、これまでトレーニングで頑張ってきた選手のためにも「東京オリンピックは危険ではないから開催した方がよい」と思います。

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