医者から詳しく聞かされない医療情報:セカンドオピニオン

誤解と批判を恐れない斜め後ろから見た医療情報

報道を捏造する朝日新聞とNHK

2013年05月23日 | 雑感
橋下市長のコメントで世間が騒がしくなっていますが、朝日新聞系列やNHKは「アメリカが日本の政治家の発言を強い言葉で批判するのは極めて異例」と報道しました。

朝日新聞やNHKは日常的によくウソをつきますので、本当にそのように発言したのか調べてみました。アメリカの報道官の発言は以下のサイトを見ればわかります。私も留学中、このサイトを時々見ていました。

http://www.state.gov/r/pa/prs/dpb/2013/05/209511.htm#JAPAN

まずは、原文のまま載せます。

QUESTION:
Hi, my name is Takashi from Japanese newspaper Asahi. Osaka City Mayor Hashimoto recently made a comment on the so-called “comfort women” issue, arguing that even though it is unacceptable from the moral perspective value, but the comfort women were necessary during the war period. And he also argued that it is not fair that only Japan is criticized by the United States and other countries, because there are other country military that were provided sexual service by prostitute. And do U.S. has any position on his comment or criticism against the United States?

MS. PSAKI:
We have seen, of course, those comments. Mayor Hashimoto’s comments were outrageous and offensive. As the United States has stated previously, what happened in that era to these women who were trafficked for sexual purposes is deplorable and clearly a grave human rights violation of enormous proportions. We extend, again, our sincere and deep sympathy to the victims, and we hope that Japan will continue to work with its neighbors to address this and other issues arising from the past and cultivate relationships that allow them to move forward.

QUESTION:
Do you describe this issue sex slave or comfort women?

MS. PSAKI:
Again, I don’t know that I’m going to define it. You kind of laid out the specific details there, and we have described this issue in the past as comfort women[ii].
Go ahead in the back.

私なりに和訳してみました。

朝日新聞 大島隆 記者
「私は日本の朝日新聞社のタカシです。大阪の橋下市長は慰安婦について最近このようなコメントをしました。それは道徳的な観点から容認できないものですが、彼は当時の戦時中に慰安婦があったのは必要なことであった主張しました。そして、売春婦によって性的サービスを提供された他の国の軍があるので、日本だけが米国や他の国から批判されているのは公平ではないと主張しています。そこで、米国は彼のコメントや批判に対する何らかの立場がありますか?」

Psaki報道官
「もちろん私たちはそれらの(橋下氏の)発言を知っています。 橋本市長のコメントは突拍子もなく、そして不快で、すでに米国は述べているように性の目的のために売買された犠牲者たちへの重大な人権侵害です。わたしたちは被害者に再び誠意をもって深く共感し、そして日本が過去より生じるこの問題やそのほかの問題に、彼ら(日本と隣国)が前に進むことができるような関係を築くことを希望しています」

朝日新聞 大島隆 記者
「あなたはこの問題を性奴隷と表現しますか、慰安婦と表現しますか?」

Psaki報道官
「私は再びそれを定義するつもりはありません。貴社(朝日新聞)がすでに特定の詳細をレイアウトしていますが、私たちは(性奴隷ではなく)慰安婦として過去にこの問題を説明してきました」


これらのやりとりをみると、アメリカの報道官が進んでコメントしたというよりは、朝日新聞の記者があえて問題を提起したという事実がわかりますし、アメリカの報道官は、「私たちは(性奴隷ではなく)慰安婦として過去にこの問題を説明してきました」ぐらいにコメントを留めていることがわかります。

これで、「強い言葉で批判するのは極めて異例」というのがウソであったということがわかります。むしろ、「朝日新聞の記者の方が、日本人としてきわめて異例」というのが正しいでしょう。

アメリカは「自由恋愛」という言葉のもとに、日本を占領下に置いていた時代に、同様のことをしていたアメリカ軍人の過去をほじくり返されたくないというスタンスのようにも見えます。

さて、橋下市長ですが、韓国軍がベトナム戦争で以下のような蛮行をしていた事を知っています。もちろん私も知っています。

ハミの虐殺
フォンニィ・フォンニャットの虐殺
ゴダイの虐殺
タイビン村虐殺事件

橋下市長の主張は、「このような行為を行った韓国から、どうして日本だけが批判されなければいけないのか」ということだと思います。

橋下市長は、どの政治家もびびって正面から扱わなかった事に関して、「肉を切らせて相手の骨を切る」戦法にでました。これまで、ここまで魂のある政治家が存在したでしょうか?

それとは対象的に、朝日新聞とNHK(TBSも)は、日本の批判ばかりしています。そんなに日本が嫌いなら、日本から出て行けばいいと思います。

大島隆(おおしま たかし)私たちが忘れてはならない、売国奴です。

本当のことを言うとバッシングを浴びる日本、本当のことが知らされない日本、嘘で政府を批判する者がいる日本
これは医療情報でも同じです。

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ラジレスは心不全で入院後の予後を改善せず、逆に副作用を増やす

2013年05月02日 | 循環器
高血圧症の患者の血圧を下げるためには、器を広げるという原理の血管拡張薬、器の中の余分な水分を抜いてあげるという原理の利尿薬、血圧を上げる物質を抑制する作用を持つ薬、など様々な薬があります。

その中でも、ラジレスは血圧を上げる物質を直接阻害するという新しいタイプの薬です。詳しくは「ラジレス」で検索すると載っています。この薬を販売している製薬会社は最近、自社の薬の効果を調べた医学研究で、内緒でその社員が統計解析に参加していたということや、その他の疑惑で、学会から真相の調査依頼を受けて神経質になっており、このごろは自社製品の「ラジレスが効かなかった」という情報も積極的に医者に公開して名誉挽回を計っています。しかし、だからといって、以前のことが無罪放免になることはないです。この件に関しては、もちろん研究者側も学会から調査依頼を受けています。

今回は、最近発表された、「ラジレスが効かなかった」という論文をお伝えしたいと思います。

Effect of aliskiren on postdischarge mortality and heart failure readmissions among patients hospitalized for heart failure: the ASTRONAUT randomized trial.
JAMA 2013;309:1125.
(インパクトファクター★★★★★、研究対象人数★★★★☆)

心臓の駆出率が40%以下という、正常の3分の2以下に低下した心不全で入院した患者を対象に調査されました。心不全の時に上昇するBNP(ビー・エヌ・ピー)という物質が400pg/mL以上かNT-pro BNPが1600pg/mL以上であるという基準も設けられました。退院後、ラジレスを1日150mg内服する群と、内服しない群に分けて、12ヶ月後までの死亡と再入院が調査されました。

無作為に2群に割り当てた結果、ラジレスを内服する群は808人、内服しない群は807人になりました。結果的に平均年齢は65歳、駆出率の平均は28%と、正常の3分の1以下に低下した対象となりました。心不全の治療のため96%に利尿薬、83%にβブロッカー、84%にACE阻害薬かARBという血圧に対する薬が投与されていました。

12ヶ月後、ラジレス内服群では35%に死亡か再入院が起こり、非内服群では37%で、ラジレスが効果があるとは言えませんでした。逆に、低血圧、高カリウム血症、腎不全がラジレス内服群で増えてしまいました。

現在、ラジレス150mgは1錠で150円です。

ラジレスを処方されている患者さんは、こんな論文があると申し出て、もう一度担当の医者と相談することをお勧めします。

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