先日、広末涼子は双極性感情障害であると発表されました。双極性感情障害という言葉は現在のDSM-5の分類では存在しませんが、双極症か双極性障害のことを示していると思われます。前回私は、広末涼子は境界性人格障害の診断基準に当てはまっていることをお伝えしました。
双極性障害は境界性人格障害と併存することも珍しいことではありません。
↓
双極症
双極性障害診療ガイドライン
双極性障害の診断基準を示します。
次の躁病エピソードのうち4つ以上みられ2週間以上続き、社会活動や人間関係に著しい障害を生じること。
1. 気分が異常かつ持続的に高揚し、開放的で、またはいらだたしい、いつもとは異なった期間が少なくとも1週間持続する。
2. 自尊心の肥大: 自分は何でもできるなどと気が大きくなる。
3. 睡眠欲求の減少: 眠らなくてもいつも元気なまま過ごせる。
4. 多弁: 一日中しゃべりまくったり、手当たり次第に色々な人に電話をかけまくる。
5. 観念奔逸: 次から次へ、アイデア(思考)が浮かんでくる。具体的には、文章の途中で、次々と話が飛ぶことなども含まれる。
6. 注意散漫: 気が散って一つのことに集中できず、落ち着きがなくなる。
7. 活動の増加: 仕事などの活動が増加し、よく動く。これは破壊的な逸脱行動にも発展しうる。
8. 快楽的活動に熱中: クレジットカードやお金を使いまくって旅行や買物をする、性的逸脱行動に出る。
境界性人格障害の診断基準と8割以上オーバーラップしていることがわかります。
そして次のうつ病エピソードのうち5つ以上みられ2週間以上続き、社会活動や人間関係に著しい障害を生じること。
1. 抑うつ気分。
2. 興味、喜びの著しい減退。
3. 著しい体重減少、あるいは体重増加、または、食欲の減退または増加。
4. 不眠または睡眠過剰。
5. 精神運動性の焦燥または抑止。
6. 疲労感または意欲の減退。
7. 無価値感、または過剰であるか不適切な罪責感。
8. 思考力や集中力の減退、または、決断困難がほとんど毎日認められる。
9. 死についての反復思考(死の恐怖だけではない)、特別な計画はないが反復的な自殺念慮、または自殺企図するためのはっきりとした計画
お勧めです。
↓
こころの健康がみえる
前回お伝えしたように、それでも私は、広末涼子は境界性人格障害>双極性障害だと思います。
なぜなら広末涼子の場合、
(1)映画監督から見放されたと感じた後に、典型的な症状(奇行・暴走・暴力)がいくつも発症しているのに、なぜ奈良に行く前(すなわち映画監督が降板することを表明する前)には起きなかったか?やはり境界性人格障害の典型的特徴である「見放され恐怖」がトリガーとして存在したのではないか?(過去の離婚による「見放され恐怖」も含めて)
(2)双極性障害では、年間たった4回以上そう状態とうつ状態が反転しても、それを急速交代型(ラピッド・サイクラー)と呼んで要注意の状態とされているぐらい、普通はゆっくり転極しますが、奈良へ行く前と後で、それほど早く転極しているのはなぜか?
の疑問が残るからです。
以前の分類では境界性人格障害は「神経症(neurosis)」であり、「精神症(psychosis」」いわゆる「病気」ではないので、それそのものの根本的治療薬はありません。双極性障害は「病気」に分類されますので、気分安定薬のバルプロ酸、カルバマゼピンや、非定型性抗精神病薬のオランザピン、クエチアピンなどの治療薬があります。
双極性障害を前面に出して発表したのは、「病気」だから「治療」する故、「暴力行為」も免罪してほしいという当事者側の思惑があるのではないでしょうか。
私は境界性人格障害を批判しているわけではありません。私たちは、ブドウ糖75gという一定量のブドウ糖ジュースを飲んだ際に、ある一定以上の血糖値になってしまう人を「耐糖能異常」と診断して、本人やその周りの人に今後不利益が生じないように留意します。精神や人格の異常も同じです。
ブログランキング参加しています。
↓
「ブログランキング」
双極性障害は境界性人格障害と併存することも珍しいことではありません。
↓
双極症
双極性障害診療ガイドライン
双極性障害の診断基準を示します。
次の躁病エピソードのうち4つ以上みられ2週間以上続き、社会活動や人間関係に著しい障害を生じること。
1. 気分が異常かつ持続的に高揚し、開放的で、またはいらだたしい、いつもとは異なった期間が少なくとも1週間持続する。
2. 自尊心の肥大: 自分は何でもできるなどと気が大きくなる。
3. 睡眠欲求の減少: 眠らなくてもいつも元気なまま過ごせる。
4. 多弁: 一日中しゃべりまくったり、手当たり次第に色々な人に電話をかけまくる。
5. 観念奔逸: 次から次へ、アイデア(思考)が浮かんでくる。具体的には、文章の途中で、次々と話が飛ぶことなども含まれる。
6. 注意散漫: 気が散って一つのことに集中できず、落ち着きがなくなる。
7. 活動の増加: 仕事などの活動が増加し、よく動く。これは破壊的な逸脱行動にも発展しうる。
8. 快楽的活動に熱中: クレジットカードやお金を使いまくって旅行や買物をする、性的逸脱行動に出る。
境界性人格障害の診断基準と8割以上オーバーラップしていることがわかります。
そして次のうつ病エピソードのうち5つ以上みられ2週間以上続き、社会活動や人間関係に著しい障害を生じること。
1. 抑うつ気分。
2. 興味、喜びの著しい減退。
3. 著しい体重減少、あるいは体重増加、または、食欲の減退または増加。
4. 不眠または睡眠過剰。
5. 精神運動性の焦燥または抑止。
6. 疲労感または意欲の減退。
7. 無価値感、または過剰であるか不適切な罪責感。
8. 思考力や集中力の減退、または、決断困難がほとんど毎日認められる。
9. 死についての反復思考(死の恐怖だけではない)、特別な計画はないが反復的な自殺念慮、または自殺企図するためのはっきりとした計画
お勧めです。
↓
こころの健康がみえる
前回お伝えしたように、それでも私は、広末涼子は境界性人格障害>双極性障害だと思います。
なぜなら広末涼子の場合、
(1)映画監督から見放されたと感じた後に、典型的な症状(奇行・暴走・暴力)がいくつも発症しているのに、なぜ奈良に行く前(すなわち映画監督が降板することを表明する前)には起きなかったか?やはり境界性人格障害の典型的特徴である「見放され恐怖」がトリガーとして存在したのではないか?(過去の離婚による「見放され恐怖」も含めて)
(2)双極性障害では、年間たった4回以上そう状態とうつ状態が反転しても、それを急速交代型(ラピッド・サイクラー)と呼んで要注意の状態とされているぐらい、普通はゆっくり転極しますが、奈良へ行く前と後で、それほど早く転極しているのはなぜか?
の疑問が残るからです。
以前の分類では境界性人格障害は「神経症(neurosis)」であり、「精神症(psychosis」」いわゆる「病気」ではないので、それそのものの根本的治療薬はありません。双極性障害は「病気」に分類されますので、気分安定薬のバルプロ酸、カルバマゼピンや、非定型性抗精神病薬のオランザピン、クエチアピンなどの治療薬があります。
双極性障害を前面に出して発表したのは、「病気」だから「治療」する故、「暴力行為」も免罪してほしいという当事者側の思惑があるのではないでしょうか。
私は境界性人格障害を批判しているわけではありません。私たちは、ブドウ糖75gという一定量のブドウ糖ジュースを飲んだ際に、ある一定以上の血糖値になってしまう人を「耐糖能異常」と診断して、本人やその周りの人に今後不利益が生じないように留意します。精神や人格の異常も同じです。
ブログランキング参加しています。
↓
「ブログランキング」