主にオートバイ。時々クルマ。
なんだかんだと永年のブログです。
風に向かう刻
Yellow Typhoon
それは台風と共ににやってきました。
遡ること数日前「関東遠征します」と
八王子時代の元同僚から表明がありまして・・・。
「夜に首都高でも一緒に流しませんか?」と提案していたものの
そこから音沙汰が無かったので、どうしたもんかと思っていると
いつも通り(笑 当日になってからメールが。
「14:00に大洗に着きます」と。
同僚の住まいは北海道。
遠路遙々来てくれるのですから、
時間の許す限り応えるのが人の道ってモンでしょう!
勿論、私も楽しませていただく気満々ですが(笑
そんなこんなで、夕方以降に合う約束をしました。
他の元同僚にも声をかけてみようにもみなさん忙しい身であり
そもそも”ただ走りに行く”という
行為自体がなかなか受け入れられませんので(笑
集合の利便性も考えて当初予定していた東京の首都高ではなく
案内し易い千葉県下に、場所を変えさせて頂きました。
早速、集合時間を目安に自宅を出まして
集合場所近くの道の駅に立ち寄り、お土産を用意です。
千葉県といえば、で選んだのは落花生です。
”知り合いの知り合い”ぐらいの関係ですが、
信頼出来そうな生産者のものにしました。
本当は”茹で落花生”を渡したかったのですが、
数日間は東京に滞在するとの事なでそちらは諦めました。
元来、集合時間に遅れることはまずないタイプですが
気が急いたのか予定より30分以上早く到着。
館山道 市原SAの下りです。
一応「なるべく駐輪場の近くに停めて頂けますように」と
メールだけはしておいたものの、
早すぎたのでお手洗いや飲み物タイムに一旦バイクを離れます。
すると、元同僚(便宜上”代表”とさせて頂きます)も
予定より早く到着したようで、
「センセイのバイクみっけ!」とお茶目なメールが。
こういう時、判りやすいカラーリングで良かったと思います(笑
何故か八王子時代の同僚は”センセイ”と呼んでくれる人がいます。
メールを見て小走りに駐輪場まで戻ると・・・
なんかスゲー車が居ました。
どうみてもフェラーリです(笑
車っていうと、サニーもGT-Rも区別がつかないような私ですが
流石にホンモノのスーパーカーは雰囲気からして違いますよね。
お願いした通り、駐輪場から3mぐらいの所に停めてくれたので
バイクを押していって2ショット写真とさせて頂きました。
後ろから。
エンジンが真ん中ちょい後ろという辺りにあるんですね。
先述のお土産を渡したところ、
徐にボンネットを開けたので『???』と思っていると、
フロントがトランクになっているんだそうです。これには驚きました。
折しも、関東地方には台風が接近してきておりますが
代表が北海道の自宅を出てフェリーターミナルに向かう間には
むしろ雪が降っていたということで、
フェラーリで雪の中を走ってきたようですが
「意外と走れますよ」との事でした(笑
再会の挨拶済ませ、これからのルートを暫く話し合っていると
後ろからすごい勢いで駐車場内を走ってくる車が。
よく見るとこれもフェラーリらしいのですが、なにやら嫌な予感。
サッサと出発しようと、メットをかぶって行き先を決めると
後ろのフェラーリのドライバーが降りてきて声をかけてきました。
なんとなく”ザラっ”とした違和感は感じたものの
代表(元同僚)が対応しているので私は敢えて口を出さずにいると
始まったのは、高級車オーナー特有のいやらしいトーク。
第一声が
「どこで買ったの?ああ○○さんね、俺も旧い知り合いでさー」
で自己アピールから始まるわけですから、どうにも・・・ね。
代表もバカじゃありませんので、適当に応じていると
「この車にも俺のみたいにライン入れたほうがかっこいいよ。」
などと余計なお世話まで(苦笑
話の終盤「じゃあ折角会った記念に写真を」などと言うと思うと
自分の携帯を取り出し、一方的に撮影を開始。
私は後ろに退避していたのですが、チラっと携帯の画面が見え・・・
そのフレーミングは、明らかに私のCBRだけを無理矢理外したものでした。
確かにフェラーリに比べれば安物のバイクとはいえ、
友人同士で遊びに来ている相手にする対応ではありませんよね。
こういう所が、一部のカーマニアが嫌われる理由なのでしょう。
私とて筋金入りのバイクマニアではありますが、
さすがにここまで非礼ではありません、TPOで空気も読みます(笑
延々と続く話に辟易した後、タイミングを見て漸く出発すると、
案の定、タイミングを見計らったように
2分後ぐらいに追い越し車線に登場すると
爆音をたてながら、我々をこれ見よがしに抜いてゆきました。
ダウンフォースの効くサーキットのコーナーならいざしらず
たかだか2000万クラスのフェラーリに(高いの相手はとても無理です^^;)
今時のリッターSSが高速の直線で加速も、
最高速(こちらは僅差でしょうが)も負けることはありませんけれど・・・。
相手にするだけバカらしいので、そのまま放置することに。
先ほども言いましたが、友人と遊びに来ているだけですしね。
後ほどの休憩での代表曰く、
「あれ、多分医者ですよ。ロレックスが目立ってましたね」との事。
以上、嫌な話ですがこういうのも居るという事で。
いい車なればこそ、出来ればもっと爽やかに、
バカみたいに単純に楽しそうに乗りたいものですよね(苦笑
気を取り直して、高速道路を南下。
既に周囲は完全に真っ暗ですが、時間を惜しんで一つ目の目的地へ。
高速を降り、館山市街を抜けて房総フラワーラインへ。
そこから房総半島最南端の、野島崎灯台へと向かいました。
既にほぼ人気の無くなった、灯台付近のロータリーで。
工事中らしく、路面が剥がされタイヤが砂だらけに。
代表はお仕事そのものが海の男なので、船着き場が似合います(笑
ここで、どこか他の場所で休憩を…と提案するも
八王子に取った宿のチェックイン時間が近いこともあり
一気に海沿いから内陸に入ることにしました。
フラワーラインを走りきり、外房黒潮ラインから国道297へ。
大多喜町でガソリンスタンドに立ち寄ります。
実は、この辺りで私の視力が限界を向かえつつありまして
ソロツーリングなら適度に休みを入れるものの、
ここまで200kmほど、房総の街灯も暗い山の中を先導して走り、
更に冬の冷たい空気と、台風による湿度と降り出した雨。
メットのシールドもメガネも曇り始めていたので
やむなくシールドを上げていたのですが、
その疲労が完全に目に来たようです。トシですねー;;
ともあれ、ガソリンをお互いに満タンにし
スタンドのトイレを借りて市原市街を目指します。
ここから暫くの間道なりに走ることになりますので、
目を休める為に代表に先導して頂くようにお願いしました。
多少見えなくても、
ブレーキランプが見えればラインはトレース出来ますので。
市原市街に入り、折角なので地域の名物ラーメンをと提案。
代表もOKして下さったので、
千葉で有名な”竹岡式ラーメン”の著名なお店に向かいます。
最初に着いたのは”冨士屋”というお店。
・・・なんと閉まっています。金曜の21:00過ぎだというのに。
狙いのお店が残念だったので、続いて向かったのは”天一”。
どちらも市原市では有名な竹岡式ラーメンのお店との事です。
・・・なんと、こちらまで閉まっていました。
うーん、恐るべし田舎。
金曜の夜といえば普通は掻き入れ時だと思うのですが、
こればっかりは土地柄なのでしょうか、残念です。
近隣で車を停め、八王子時代の倣わしに則り
(仕事帰りにみんなでよく食べに行ったものです)
「じゃあケンチキでも…」と冗談をいうとやんわり否定されました(笑
空回りしている間に、いよいよ代表の時間も限界に来たので
空腹のまま最寄りの館山道ICまで送る事にします。
館山道 姉崎袖ヶ浦IC
インターのゲート脇の広場で最後の歓談。
ここで、フェラーリのエンジンルームやコックピットを見せて頂きました。
キッチリ詰め込まれた、迫力のあるエンジンルームですね。
上のボンネット?は金網で区切られているだけなので
異物や雨水の侵入が凄そうですが、その辺は割り切りなのでしょうね。
最後の挨拶を済ませ、再会の約束をして解散です。
代表は、これからアクアラインを抜けて
首都高のレインボーブリッジ経由で中央道に向かうとの事でした。
精一杯手を振り、代表を見送った後は私も帰宅です。
帰りにマクドでライドスルーをしながら無事に到着しました。
今回の走行距離は245kmほど。
(odoから換算、2つあるトリップはリセットを間違えたようです)
一部高速を利用したとはいえ、
寒い夜道を休憩らしい休憩もなく走ると流石に体に堪えますね(笑
自宅に戻っても数時間霞む視界は治りませんでしたが
一晩寝たらなんとか回復しており、一安心でした。
ともあれ、
北海道からやってきた黄色いフェラーリ乗りとの時間は
千葉の狭くて悪い道が、北海道に慣れた代表には気の毒でしたが
四輪と二輪という違いはあれど、とても楽しかったです!
blogを書いている今、台風で屋外は凄い豪雨ですが
日曜にはフェラーリ限定イベントも控えているとの事なので
無事に走りきれる事を願います。
いつか私も、
北海道にCBRに乗って代表に会いに行きたいなぁ。