主にオートバイ。時々クルマ。
なんだかんだと永年のブログです。
風に向かう刻
深夜徘徊(室内)の末路
昨夜の事です。
ベッドに入り『なにやら本でも読もうかいの』と思い至りまして。
備え付けのランプでは光が弱いので、
いつも愛用している読書灯を点灯しようとしたところ、
手を伸ばした先の定位置にありませんでした。
『そういえば、作業の時に使ったままデスクの上だ・・・』
と思い出し、真っ暗な部屋の中を勘だけを頼りに歩いてゆきます。
と言っても僅か数歩の小部屋なのです。
程なく机に到達、置いた時のイメージのままに手を動かすと
「ガタッ」そして暗闇でテーブルを転がる間の後、
「ゴトンっ!」とかなり大きめの音を立てて落下してしまいました。
いよいよ観念して入り口の電灯のスイッチを入れ
落ちたライトを拾い上げて、これまた点灯しようとすると・・・
なにをしても無反応でした。どうやら壊してしまったようです。
こちらが、壊れるまで3年程愛用したLEDライト。
【GENTOS STEALTH PRO SP-032】というモデル。
選定のポイントは防滴性能や、サイズ、明るさもありますが
一番の理由は、なによりも電源が単三電池という部分。
夜のツーリング先やキャンプ先での使用も想定していたので
デジカメなどと電源を統一化する事が合理的だった為です。
故障原因については、
昔のフィラメント球と違い、チップLEDは衝撃に強いイメージでしたが
電池を装填した状態で固い床に落ちたのはさすがにまずかったようです。
浅はかなミスに対して失意の中、とりあえずは就寝いたしまして翌日。
『修理したもんか、買い換えたものか・・・』と悩んだのですが
修理こそは不可能でないものの、
補修用にCREE社のXR-EというチップLEDを取り寄せると、
それだけで送料込みで1,500円を超えてしまいます。
このライトは、購入時3,000円程度でしたので手間の割に合いません。
こうなると、
正常に使用できている間には気にならなかった欲が出てくるのは、
コケてバイクを壊してしまった時などと同じ感覚でありまして。
以前より少し気になっていたものに買い換える事にしました。
世に、意外なほど多いのが懐中電灯マニアだったりしますが
私は実用性と入手性が良く、合理性があればそれでOKな人間なので
バイクに海に山に、そして部屋にと使用しやすいものを選びます。
まずはネットで、大体の当たりをつけてからホームセンターへ。
首尾良く狙っていた商品が入手できました。
【GENTOS Dominator DC-105F】
ホームセンターの割に値頃感はなく、
ほぼ定価販売だったので4,000円程しましたが、
送料込みでネットで購入するのとは、大差ありませんので購入です。
選定基準の要である電源は、勿論単三電池2本。
以前のSP-032は公式にはNi-MH電池に対応していませんでしたが
こちらのDC-105Fは”eneloop対応”を謳っているのも魅力です。
その他の相違点としては、(左:右=旧:新で)
・輝度 90ルーメン → 160ルーメン
・配光 凹凸をつけた反射板 → レンズ式
・点灯モード ON-OFFのみ → 複数の点灯モード有
・ケーシング ポリマー樹脂 → アルミ
まぁ・・・カンデラやらルーメンやらってのは
人間の感覚で捉えにくい物理的な量の定義なので伝え難いですが
仮にこのライトの発光部分を直視したとすると、
対向車のHIDを直視するよりも眩しいぐらいです。
夜間、掌に照射した光の反射が直視しづらいぐらいの眩しさです。
ゆえに、最大モードで使用すると充分な光量があります。
レンズ式ゆえに、焦点距離を変えることで
照射範囲が変わるようになっていますが、
角度を一番絞り込んだ時、実に152mの照射距離が公称されています。
ケースの加工精度は高く、質感はかなり良いです。
先述の点灯モードについては実に面白く、
・最大点灯モード
・無段階調整減光モード
・フラッシュモード
・モールス符号によるSOS点灯モード
というものが用意されています。
最大点灯モードでも7時間の点灯時間がありますが、
最大の減光モードでは70時間作動させる事が出来ます。
因みにSOS点灯では17時間。これで夜遭難しても安心ですね?
ツーリング先で遭難する可能性は低そうですが、
勢い余って崖下に転落しないとも限りませんし、
香港映画みたいに、大ジャンプして海に飛び込む可能性も・・・。
以前のモデルでもしっかり付属していましたが
クリップ付きの専用ポーチがついています。
マジックテープでフラップを留めると、
丁度良い光の漏れ具合になりますので、ポーチのクリップを使用して、
テント内の紐にぶら下げて室内灯として使用したりもできます。
それにしても、時代ってのは意識せずとも進むものですね。
子供の頃に当たり前のようにそこにあった、
豆電球やハロゲン球タイプの懐中電灯などは今やほぼ駆逐されていますし
実際使用してみると、
使い勝手とその装置としての安定性には実に驚かされるものです。
もっとも、これは全てに於いて言えることでもありますが・・・。
いつまでも恩恵に与るだけの受け身ではいけませんね~(自嘲