主にオートバイ。時々クルマ。
なんだかんだと永年のブログです。
風に向かう刻
秋です!バイクの季節です!
先週に引き続き、走りに行って参りました。
もっとも先週はカブでしたが・・・。
ルートは前回と似たものになりましたが、
目を三角にしてスイスイ走る暑い季節が終わり、
今は冬に向けてのまさにクールダウンの時期です。
自分もバイクも寒さに慣らしつつ、
乾いた気持ちいい空気の中を流すようなルートを選択しました。
今日の最高気温は20℃。
常に灼熱のエンジンを抱えたようなポジションで走る
リッターSSには実に丁度良い気温です。
それでも油断すると、交差点で軽く100℃を超える水温は御愛嬌。
エンジンやフレームは熱いですが、
外気温が涼しいのでそんなに苦にはなりません。
自宅から数十㎞。
肉体的負荷も少ないルートゆえに、休憩なしで一気に海まで。
海の手前の交差点で。
”あっち”と”こっち”、そして”そっち”へと繋がる交差点。
抜けるような青空、とはこういう事を言うのでしょうか。
ガードレールに腰掛け、暫くぼけーっとしていると
海の方から雲がたくさん千切れ飛んできました。
このガードレールが、
後々あんな悲劇を生むことになるとは想像だにしませんでした。
一旦鵜原経由で勝浦方面まで出てから、
海沿いの道を求めて”外房黒潮ライン(128号)”をUターンし鴨川方面へ。
途中、先日カブでも立ち寄った行川アイランドに。
もはや営業を止めて久しいリゾート施設ではありますが、
なんとなくその雰囲気を気に入りまして休憩場所としました。
なかなかいい雰囲気でしょ。
奥のコンクリート橋の上には、
1時間に何本もない、青白カラーの外房線がタイミングよく通過しています。
木陰から空を見上げると、ここがどこだったのか判らなくなる程。
人いきれも、自販機さえもないような場所ですが
涼しい風に吹かれているとすっかり気持ちが落ち着くというものです。
CBRの時には決まって履いているレーシングブーツのまま
周囲を散歩してまわり、暫くしてからバイクの所に戻ると衝撃の事実が。
シートに、見事に真っ白なおしりマークが。
先の”あっちそっち”の交差点で、
ガードレールに腰掛けた時についたのでしょう。
バンクしている時には尻というより太股が乗っかっているのがシートですが
この付き方は普通に真っ直ぐ走っているときのものですね。
普段ステップには爪先を乗せているので後ろ気味に座っているようです。
行川アイランドを発ち、外房黒潮ラインを海沿いに南下。
鴨川シーワールドを通り過ぎてから鴨川市街に入ります。
先日、仁右衛門島には来ましたが、その時に気になった景色を求めて。
車でこんな所に停まったらかなりの迷惑行為ではありますが、
そこはオートバイですから、停車ぐらいは大目にみてやってください(笑
サイドスタンドが岸壁の土に埋まるギリギリまで寄せたのでヒヤヒヤです。
少し進んで、展望ポイントらしい場所から。
【 鴨川松島 】というのだそうです。
奥に見える島が松島っぽいといえば松島っぽいですね。
ここに至る少し前の港町の自販機で、
ペットボトルのお茶を購入してありましたのでそれを飲みつつ。
ちょっとのんびりしすぎたのか、季節の所為なのか。
時間は15:00頃だというのにそろそろ夕刻の気配です。
このまま野島崎方面への南下も考えたのですが、再び勝浦方面へ。
鴨川市街地から、外房黒潮ラインに入る交差点は大変な渋滞で
慣らしの本日はすり抜け気分では無かったので、
20分は車の列に付き合う羽目になりました。
肌寒いというのに汗だくになりながら、
ジェネレーターの焼き付きの恐怖との戦いです。SC57の持病。
勝浦から内陸に入り、
大きめの国道を北上して途中の無人駅で最後の休憩をとりました。
缶コーヒーを買って、駅舎のベンチで飲んでいると
作業着姿の地元のおじいさまが駅舎に入ってきました。
当然、「こんにちは~」と挨拶をするわけですが、
とても驚いた風に「おっ?ちわー」と返してくださいました。
「東京から来たの?」という問いには、
「千葉からなんです(笑 南房総を走ってきたんですよ~」。
すると、「そうかぁ、オートバイならさぞ爽快だろうなぁ」などと。
「この時期は一番いいんですよ(笑」と応じると、
「日本の道はオートバイに優しくないだろ?気を付けてね」
と気遣ってくださいました。「ありがとうございます!」と別れます。
なんの事はないやり取りですが、
何気ない挨拶からはじまるこういう触れ合いはとても素敵です。
他にも、
私の後にビックスクーターのライダーさんが入ってきましたが、
こちらはメットを脱ぐ様子もなかったので敢えて声をかけませんでした。
小振りの缶コーヒーもしばき終わり、
無人ゆえに解放されている駅のホームまで入ってみると・・・
線路の向こう側では案山子のファッションショーが。
あまりにファッショナブルなので、もはやカカシというよりscarecrowですね。
駅に到着した瞬間『誰かいるな・・・』と感じたのは彼らだったようです。
小湊鉄道は単線ですが、駅では退避区画なのか複線化されています。
駅舎併設の古めかしい厠で、この形式は十数年ぶりかという程の
コンクリートで四角い穴を作っただけの小便器で用をたして帰路へ。
家まで残りの行程は一息に帰ります。
途中、ハイオク満タンにしながら混み始めた夕方の道路を進みました。
本日の走行距離は【 175.4km 】
山道や海岸線の道もそれなりに入った、
一般道のみの走行距離としては丁度いい塩梅です。
そうそう。
自宅に帰ったら丁度ピッタリの25,000kmだったんですよ。
なにか良いことでもあるかしら。
毎度毎度申し上げている来もしますが、
オートバイでの体中で季節を感じる旅は最高ですよ!
駅で出会ったおじいさまも仰っていましたが
日本はオートバイに優しくない国です。
ですが、乗る人が少ないと余計に悪くなっちゃうものですよね。
ここに来る方は既にお乗りの方も多いかとは存じますが、
私のblogを御覧になって、少しでもなにかを感じて頂けたとすれば
皆様もライダーになっていただけると大変嬉しいです。
近年、KawasakiのNinja250Rを呼び水として
様々な魅力的な中型クラスのバイクが再び登場してきています。
10月22日には、VT400Sなんていうアメリカンも発売されましたし
来春には、CBR250も登場が決まっています。
どのバイクも不慣れな方でも気楽につきあえるいい相棒になると思えます。
新しい魅力の提案として、とても楽しみですね。