いやはや。もう立春も過ぎたというのにまだまだ冷え込みますね。
エンジンとタイヤで走るオートバイについても路面との対話も含めてひと際厳しい時期ではありますが、
私については会社のチャーターバスでは出社時間が遅すぎる(中間管理職)こともあって、
厳冬であってもできればオートバイで通うようにしております。雨の日は流石に車ですけれども。
となると。昨年の6月終わり頃に買った通勤快速であるVTR250についてもマメなメンテが必要。
また、世間一般に車検がないことで放置されがちな250ccということもありますので都度諸々の確認は大切ですね
ということで一年でちょうど一番寒い頃と、一番暑い頃にはチャンスということ出来る限りの作業を行います。
若いころ(笑)は最低でも季節毎には、という感じでしたが今はそこまで距離が伸びていませんから半年ぐらいで丁度いい感じです。
まずはひと通の灯火やら燃料・油圧系の状態を目視確認のうえ各部の緩みなどをチェックした後は、
お約束のオイル交換もやってしまいましょう。
今回のオイルはHONDA純正のG1。
HONDAはそもそもG1で車両開発をしているという話ですし、CBR1000RR-Rでさえ最近まではG1指定だったという間違いのないオイルです。
(CBR1000RR-Rだけは2022年頃からG3かG4に指定が変わったそうです。ですが1000よりもエンジンが回るCBR600RRは今でもG1指定です。)
以前乗っていたCBR1000RRではS9⇒G4を長年愛用し、CBR600RRでもG4ばかり使っている私ですが、
このVTR250については基本が40年前のエンジンということもありG1を選びました。オイル粘度の話もありますしね。
そうそう、オイル粘度について私はてっきりG1は10w-30だと思い込んでいたのですが今は5w-30なんですね。
これも近年のエンジン群に対応させるための変更でしょうか。とはいえ何ら害はないのでG1でゆきます。
それではオイルの抜き取りとフィルタの取り外しから。
通勤は往復60kmほどですが、なんだかんだと半年で4000kmぐらいは走ったのかな?相応に汚れています。
6月の納車整備でバイク屋でオイル換えてくれたとの話ではあるものの実際なにをどうしたかは聞いていませんので、
自分の目で見るのは実質これが初回。変化については以降のメンテで観察してゆきましょう。
取り外したオイルフィルタです。結構汚れて見えますね。
思えば2005年頃からCBR600RR⇒CBR1000RR⇒CBR600RRと乗っていますのでフィルタといえばカートリッジのイメージでして、
このタイプはどこか新鮮な印象です。そういえば最初に乗ったGB250クラブマンのころはこんな感じでしたっけ?
CBRの次に長く乗ったNSRはご存じの通り2stですので燃やしっぱなし。ミッションオイルはストレーナスクリーンのみのタイプでした。
カブもご同様で、その他にもDS11も乗ってましたが・・・そこは何故か記憶にないです。
暫くオイルを落として満足がいったらば周辺を清掃。
しかしエンジンの真下のオイルパンの中にフィルターがあるのもなにやら不思議ですね。
一般には横なり前なりにある印象です。オイルパンの中にはストレーナだけがあるイメージでした。
フィルタを貫くオイル流路のボルトです。
多数空いている穴の中をオイルが抜けてフィルタを通過することで濾されますが、
ボルト径とこの穴の開口度合いはGB250やそこらの250ccと比べると随分大きく、
このV型が往時の高性能エンジンだったことを伺わせますね。
これらが交換する新しいパーツと清掃して取り付けるものたち。フィルタは勿論HONDA純正品です。
よく言われますが社外の低抵抗を謳うようなものは即ち濾過性能に劣るということですから、私は決まって純正品を選んでいます。
各部Oリング類も一式交換。ドレンワッシャは内径12mmかな?昔買った一生分はありそうなストックから。
それではオイル注入。
VTR250のオイルフィルタ交換ありのオイル指定量は2.1Lですが、
写真の通りすっかり綺麗な空の状態に、とりあえずG1を2L注入し数分暖機します。
オイル量の適否点検はその後エンジンを停止して数分後、車体を水平にして計るのが基本ですね。
この点検窓でチェックするタイプですのでオイルレベルゲージはありません。
その数分の間にその他の定期点検も済ませてしまいましょう。
チェーンの張りの調整と清掃-注油、空気圧の調整などもささっと完了。
エンジンオイルの落下が落ちついた頃に規定量までオイルをいれてオイル交換もおしまいです
おっと、規定だと少し多かったかもしれませんね・・・
充分に時間を取って排出したとはいえ交換前のオイル残存も一定ではありませんのでこういうこともあります。
面倒くさいことではありますが、上抜きで60ccほど調整して完了です。
そういえばHONDAの持病であるキルスイッチ不調も出ていたのでそこもひと作業するのを忘れずに対応します。
キルスイッチがエンジン稼働位置であっても僅かに触れるとエンストするのは有名な障害ですが、
それはある程度分解して接点の清掃と接点復活材などの使用で症状は解消されます。
ちなみに エンジンストップスイッチASSY は2025年2月現在で12,000円だとか。流石に勿体ないので購入は見送りました。
CBRの方では1000/600を問わず同様の症状が出たことはありませんが、この時代のスイッチ特有の問題かもしれません。
以上で一通りの定期メンテナンスが無事に完了♪これでまた暫くは快調に乗れそうです。
この週末も房総半島の南部で沢山のライダーさんが走っておいででしたが、私もそろそろツーリングでもしたいなあ。
また、思えばVTRの話を全くblogに書いておりませんでしたので、遠からずカスタム方面も書けたら良いなと思っています。
当blogをご覧のライダー諸氏も寒い冬にめげずに引き続き楽しいバイクライフをお過ごしくださいませ。
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