癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

アバレ川遡行(美瑛)

2010年10月02日 | 登山・旅行
昨夜になって、ganさをリーダーとするHYMLの札幌の仲間4人が、美瑛のアバレ川をやるという情報が入る。こんなこともあろうかと沢装備は用意してきていたので、連絡をとって仲間に加えていただいた。

この沢は、美瑛川の支流で、白金温泉の先から美瑛岳へ突き上げているが、上流はポンピ沢となり、途中で美瑛岳登山道とクロスしている。

6:00に白金温泉で待ち合わせる。5人全員が初めての沢。難しくはないが、変化に富んだ非常に面白いという情報。

確かに、次々と様々な形態の滝や変化に富んだ流れが現れ、登山道にぶつかるまでの5時間、あっという間に過ぎた感じ。特に下の方は、幽玄の趣を醸し出す苔の洞門の中を遡行している感じで、その中に、捻れたり、樋状になったりと変化に富んだ滝が続く。単純な形の滝はひとつもない。上の方は紅葉が美しく、正面に美瑛岳が見えてくる(画像)。

ゴール少し手前には、地図にも名前の載っている20mほどの吹き出しているような「勝瑛の滝」。この滝は、この沢を遡行する以外に目にすることはできない。

やがて、登山道とぶつかった地点が今日のゴール。ゆっくりと休んで、爽やかな秋空の下の十勝連峰や山肌の紅葉を楽しみながら、望岳台までのんびり下る。デボして置いた私の車で入渓地点手前の駐車場へ戻る。

白金温泉で疲れを抜き、みんなと別れる。その後、観光客で賑わっていた「青い池」を見て帰路へ就いた。しかし、疲れを覚えたので、道の駅「三笠」に泊まって、明日の朝帰ることにする。

幌加コースからのニペソツ山

2010年10月01日 | 登山・旅行
1年に一度か二度しかないような最高の天候に恵まれた今日、道内の山で一、ニを争う人気の山に、ロングコースゆえに敬遠されている念願の幌加コースから登ってきた。

自家用車が普及する前の、十勝三股までの鉄道やバスを利用してこの山に登った時代は、このコースがメインルートであった。当時もよほど健脚でなければ日帰りは難しかったようだ。今では、年に数人しか歩かないコースになってしまったが、踏み跡はまだしっかりしている。

2年前のガスで山が見えない日に、このコース途中の1662ピークまで下見をしておいた。ようやくその成果を生かすことができた。

3kmほどの廃道化した林道歩きの後は、シャクナゲ尾根の1662ピークまではひたすら笹に覆われた、または、林の中の踏み跡を辿る。

そこからコルまでの30分ほどの尾根がこのコースの核心部だった。踏み跡がハイマツですっかり覆われ、その下に潜り込んだり、体で掻き分けたりと、久しぶりに日高の強烈な薮漕ぎを思い出した。

そのコルからは、沢型の草付き斜面を登り、最後はカールのような地形を登り切ると、天狗岳の稜線に出る。そのカール壁のような急斜面には、最近目にすることのなくなった麻ロープが設置されていた。

十六の沢コースから来ると、ニペソツの勇姿と感動の対面のできる地点で十分満足なのだが、まだ9:30だったので、頂上を目指すことにした。

幌加コースの途中の展望台からも見えたが、天狗のコルの手前から眺める形がやはり一番好きだ(画像)。

頂上までの間に十六の沢から登ってきた二人を追い越して、期せずして一番乗りとなった。先に追い付いた浜中町の男性は12年越の感激の初対面の方だった。書けば長くなるので、帰宅後のホームページに回すことにする。

3人揃った頂上からは、これ以上は望めない360度の大展望が広がる。真っ白に雪化粧した旭岳を中心とした表大雪はもちろんだが、日高山脈の端から端までくっきりと見えたのには大感激。山座同定を楽しむ。

長い帰りの道のりに去りがたい気持ちを振り切って40分で一番先に下山開始。

5:00スタート、登り5時間30分、下り4時間35分、15:45ゴール・・・頂上での休憩を抜いて往復で10時間を越えたのは、道内の日帰りの山で最初かも知れない。

下山後、幌加温泉の鹿の谷温泉で、頂上で一緒だった新得の男性とまた一緒になった。
その後、層雲峡まで走って、とこでもホテル。明日の予定は天候次第だが、車を揺らすほどの強風が吹いている。

追加画像はなし。帰宅後のホームページにて。