癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

幌加コースからのニペソツ山

2010年10月01日 | 登山・旅行
1年に一度か二度しかないような最高の天候に恵まれた今日、道内の山で一、ニを争う人気の山に、ロングコースゆえに敬遠されている念願の幌加コースから登ってきた。

自家用車が普及する前の、十勝三股までの鉄道やバスを利用してこの山に登った時代は、このコースがメインルートであった。当時もよほど健脚でなければ日帰りは難しかったようだ。今では、年に数人しか歩かないコースになってしまったが、踏み跡はまだしっかりしている。

2年前のガスで山が見えない日に、このコース途中の1662ピークまで下見をしておいた。ようやくその成果を生かすことができた。

3kmほどの廃道化した林道歩きの後は、シャクナゲ尾根の1662ピークまではひたすら笹に覆われた、または、林の中の踏み跡を辿る。

そこからコルまでの30分ほどの尾根がこのコースの核心部だった。踏み跡がハイマツですっかり覆われ、その下に潜り込んだり、体で掻き分けたりと、久しぶりに日高の強烈な薮漕ぎを思い出した。

そのコルからは、沢型の草付き斜面を登り、最後はカールのような地形を登り切ると、天狗岳の稜線に出る。そのカール壁のような急斜面には、最近目にすることのなくなった麻ロープが設置されていた。

十六の沢コースから来ると、ニペソツの勇姿と感動の対面のできる地点で十分満足なのだが、まだ9:30だったので、頂上を目指すことにした。

幌加コースの途中の展望台からも見えたが、天狗のコルの手前から眺める形がやはり一番好きだ(画像)。

頂上までの間に十六の沢から登ってきた二人を追い越して、期せずして一番乗りとなった。先に追い付いた浜中町の男性は12年越の感激の初対面の方だった。書けば長くなるので、帰宅後のホームページに回すことにする。

3人揃った頂上からは、これ以上は望めない360度の大展望が広がる。真っ白に雪化粧した旭岳を中心とした表大雪はもちろんだが、日高山脈の端から端までくっきりと見えたのには大感激。山座同定を楽しむ。

長い帰りの道のりに去りがたい気持ちを振り切って40分で一番先に下山開始。

5:00スタート、登り5時間30分、下り4時間35分、15:45ゴール・・・頂上での休憩を抜いて往復で10時間を越えたのは、道内の日帰りの山で最初かも知れない。

下山後、幌加温泉の鹿の谷温泉で、頂上で一緒だった新得の男性とまた一緒になった。
その後、層雲峡まで走って、とこでもホテル。明日の予定は天候次第だが、車を揺らすほどの強風が吹いている。

追加画像はなし。帰宅後のホームページにて。