癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

笠ヶ岳から下山

2008年08月08日 | 登山・旅行
寝袋に入ったまま、テントの入り口を開けて槍ヶ岳の槍の左側から昇る朝日(画像)を拝み、いよいよ6泊7日となった山中生活からの下山の準備。

車をデポしてある新穂高温泉まで5時間の予定なので、のんびりと夜露で濡れたテントのフライシートが乾くのを待ってテントを解体し、7:00に出発。

初めは、昨日から同行している川崎市の男性と一緒だったが、笠新道途中の杓子平から東京のテント泊の女性が、さらに後半から山梨県の小屋泊まりの女性が加わり、いろいろ楽しいお喋りをしながら下る。おかげで、長く急なことで有名な笠新道の辛さを感じないで済んだ。それにしても、みんな健脚だ。

ほぼ予定より少し早目の11:40に登山口に到着。みんなと別れて、新穂高温泉で1週間分の汚れを落としてさっぱりする。その後、明日の予定の薬師岳登山口の折立へ向かう。この山は、普通は一泊二日コースなのだが、コースタイムの合計が13時間40分なので、11時間の予定で日帰りに挑戦。

ちなみに、今後の予定は下記である。

8/10、鍬崎山(日帰り)
8/11~12、立山~奥大日岳~剣岳(テント泊)
8/13、毛勝山(日帰り)
8/14、予備日
8/15、新潟からフェリーに乗る
8/16、小樽着、札幌で息子・娘夫妻と共に亡妻の墓参り
8/17、帰宅

快晴の下、笠ヶ岳へ

2008年08月07日 | 登山・旅行
画像は頂上下のコルから見上げる笠ヶ岳


満天の星空のまま快晴の朝を迎える。5日張りっぱなしだったテントをたたみ、笠ヶ岳へ向かう。

深い谷を挟んで、左手に槍と穂高連峰を眺めながらの快適な歩き。食糧もほとんどないので、リュックの重さも大して気にならない
越えなければならない抜戸岳が大きく存在感のあるいい山だ。

双六小屋経由で弓折分岐までは、初日と同じ道を戻る。その先からペースが同じようなマラソンをやられる川崎市の40歳のHaさんというテント装備の男性とずっと一緒に歩き、テントも隣に張る。テントから顔を出すと目の前に槍と穂高連峰ほかの大展望が広がる快適なテン場だ。

三俣山荘テン場から7時間20分で笠ヶ岳山荘下のテン場到着。テントを張り終えてから二人で頂上へ。

いよいよ明日は、急な笠新道を下って1週間ぶりの下界。温泉が楽しみ。

8/6、今日も長丁場、烏帽子岳ビストンし、テン場まで

2008年08月07日 | 登山・旅行
画像は、オベリスク風の烏帽子岳頂上岩塔

昨日は、14:50に野口五郎小屋到着。ちょうど10時間行動だった。夕食のどんぶり飯をおかわりして、腹一杯食べた。ただし、隣の人のいびきで完全に寝不足。これが山小屋泊まりの難点。しかし、携帯の充電をさせてもらった。

朝方まで降っていた雨も止み、4:30の早出。烏帽子岳を目指す。昨日歩いた鷲羽~水晶~赤牛の稜線と今日歩く野口五郎~烏帽子の稜線の上は、晴れているが、ほかは立ち込めたガスの中から時折姿を見せるだけ。

烏帽子岳の頂上は形のいい岩塔になっている。これが魅力の山なのだろう。最後は鎖場が続き、狭い頂上へ。

その後、来た道を野口五郎岳~水晶小屋と戻る。昨日は最後まで元気に歩けたが、今日は、水晶小屋までの登り返しはヘロヘロだった。それでも次々と追い抜いてしまう。ワリモ岳から鷲羽岳を通らないで、岩苔乗越から黒部川最源流の沢沿いのコースを通ったが、この最後の登り返しもきつかった。

今日も10時間強の行動となり、くたくた状態だが、計画通り2日間で5山踏破できて大満足だ。みんなに歩く速さとコースの長さを驚かれる。そういえば、この2日間一度も追い抜かれることはなかった。恐るべし癌春パワー。

明日は、テントを5日ぶりに背負って、笠ヶ岳への予定。

長丁場の鷲羽岳~水晶岳~赤牛岳~野口五郎岳

2008年08月05日 | 登山・旅行
画像は、花の斜面から水晶岳頂上を見上げる。

昨日の停滞で疲労も回復し、今日は、テントをそのままにして、鷲羽岳から赤牛岳まで行き、水晶岳まで戻って、野口五郎岳を踏んで、野口五郎小屋までの予定。明日、烏帽子岳までビストンしてテン場に戻るという効率の良さを考慮して、ここは、初めから小屋泊の計画であった。

赤牛岳の帰りに携帯の電波の強いところがあったので、途中で打っている。

赤牛岳までは、ガイド地図では6時間半になっていたが、4時間20分で到着。追い越したグループに仙人呼ばわりされてしまった。野口五郎小屋には、遅くとも15:00には着けるだろう。

幸い天候に恵まれ周りの山はすべて見える。それにしても裏銀座の山はカールが非常に多い。

北アルプスすべてが見える三俣蓮華岳~黒部五郎岳

2008年08月03日 | 登山・旅行
画像は、カール底から見上げる黒部五郎岳頂上。

ご来光を見たくて4:40スタート。三俣蓮華から対面する黒部五郎岳。大きなカールを抱いたどっしりとした山だ。黒部五郎岳まで4時間半で到着。

昨日よりもっといい天気。北は朝日岳、南は御岳まで、北アルプスのあらゆる山が見える感じ。今回の山旅で登った山もすべてが見えるのがうれしい。

黒部五郎はカールコースを登り、稜線コースを下った。下りでおもわぬ感激の出会いが待っていた。今春小樽から横浜へ転勤になったHYMLメンバーのなにわやさんだ。彼とはよく山スキーを楽しんだ仲だ。同じテン場に今日も泊まるとのこと。

黒部五郎小舎でボリューム満点のカレーライスを食べた。

このブログは、帰りの三俣蓮華の手前の携帯が通じるところで打っている。13時過ぎにはテン場に戻れそう。


8/2、三俣山荘テン場まで

2008年08月03日 | 登山・旅行
画像は、三俣山荘テン場からの鷲羽山~ワリモ岳~水晶岳。赤牛は水晶の陰。

今日から裏銀座の山に入った。5:30に新穂高温泉スタート、13:40三俣山荘テン場到着。

これまでで最高の天気。槍と穂高をすぐ裏側から眺めながら登る。昨秋に歩いた常念~燕~餓鬼までもはっきりみえる。

遠くから眺めると穏やかに見える裏銀座の山々も近くで見るとそれぞれ個性的で存在感がある。明日からここを根城にあちこち登り歩く予定。とりあえず、明日は三俣蓮華岳を越えて黒部五郎岳の日帰りピストンの予定。

大雪渓を往復し、針ノ木岳と蓮華岳の日帰り

2008年08月01日 | 登山・旅行
今回の山旅の楽しみの一つが、標高差300m、約1.5kmの針ノ木大雪渓を往復して登る針ノ木岳と蓮華岳だった。傾斜がそれほどきつくないので、坂口家御用達のスパイク長靴のお出ましとなった。

黒部アルペンルートの扇沢駅のそばの登山口を5:00にスタート。約1時間のスパイクフリクションを効かせた雪渓歩きを挟んで、両山のコルにある針ノ木峠着7:50。

穂高~槍や明日から入る裏銀座の山々などの南側の大展望が飛び込んでくる。昨日までの北側の方は爺ヶ岳までの稜線は見えるが、鹿島槍は雲がまとわりついたまま。

先に針ノ木岳を目指す。40分で頂上着。ところが、先ほどまで見えていた山々の稜線に雲が懸かり始める。このあとずっとそうだっただけに、早発ちと速足が功を奏した感じ。眼下に、これまで映像でしか見たことのない黒四ダムが見える。映画の感動が蘇る。しかし、その上の剣岳も雲がまとわりついている。

峠へ戻って、反対側の蓮華岳へ。こちらは45分。一面のコマクサなどの花がきれいな山。
峠に再び戻って下山。雪渓下りは速い。約3時間の登りを2時間でゴール。まだ、13:30だった。

昨年も入った大町温泉薬師の湯へ。上がった後、キャンペーン中のフランスベッドの寝ながら行う全身指圧治療マッサージ機の無料体験でたっぷり疲労回復。

明日からは、今回のメインイベント5泊6日(三俣蓮華に3泊)の予定で、裏銀座の山に入るので、コインランドリーで洗濯をし、買い物をして、登山口の新穂高温泉へ向かう。明日は、三俣蓮華のテン場までの予定。携帯の充電ができないので、このブログはごく簡単にならざるを得なさそう・・・。