「日浦洞門」群の日浦5号・6号・7号トンネルと「道南金剛」と呼ばれる採石場跡の柱状節理
左のサンタロトンネル入口から右のサンタロナカセ岬の間の海岸線を歩いて往復した。
この間は、普段は国道のサンタロトンネルを通るので、あまり目に触れないところ。
連日真夏日が続いている。少しは涼しい海岸でもと思って、道南金剛を中心とした恵山地区日浦海岸をカメラに収めに行ってきた。しかし、残念なことに海霧が懸っていて、遠望や海はきれいに見えなかった。
函館市指定文化財の「道南金剛」は、海岸に面する採石場跡の特徴的な柱状節理の断崖絶壁である。
土木遺産にも指定されている「日浦洞門」は、1929(昭和4)年に開通した手掘りのトンネル群(1号~7号)の通称である。
現在国道278号線には「サンタロトンネル」という1985年完成の立派なトンネルがあるが、それ以前はこの日浦洞門が国道だった。
これらをじっくり眺めるためにサンタロトンネル戸井側の入口に車を置いて、サンタロナカセ岬までの道々41号の海岸線を歩いて往復した。
国道278号のサンタロトンネル戸井側入口と右側へ続く道々41号
日浦1号トンネルと断崖絶壁
日浦2号・3号・4号トンネル
コンクリートを吹き付けられているが、手掘りトンネルの面影が残る
4号トンネル
7号トンネルへ入って行く路線バス。
サンタロナカセ岬の東側には、3つの集落があるので、今でも路線バスが通っている
道南金剛の手前から歩いてきた日浦洞門と左奥の日浦岬灯台を振り返る
道南金剛と呼ばれる採石場跡の柱状節理
採石場跡の道路際にある湧水池。ほんのり青味がかった色をしているので鉱泉かも?
折り返し地点のサンタロナカセ岬とサンタロ岩(右の2つの岩)
<サンタロ岩の伝説>
シリキシナイの武井泊に、三太郎と息子夫婦が3人で仲良く暮らしていた。息子は心優しく働き者で、村人からもよく誉められていた。
ある日、息子がタラ漁に出ると大時化となり、とうとう戻ってこなかった。
三太郎と嫁の2人は毎日磯へ出て、恵山の海を眺めながら泣いた。そうして、ついに2人は岩になってしまったのだという。
今でも岩が2つ並んで立て岩と呼ばれ、「三太郎泣かせ」という地名が残っている。
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