癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

有珠善光寺&カルルス山~来馬岳

2012年06月25日 | 登山・旅行

 ようやく夏らしい天候になったので、早速、オロフレ峠から登るカルルス山経由で来馬岳へ向かった。しかし、向こうは濃いガスに覆われていて、山は見えず。そのガスも朝の内だと思い、晴れたら山へ向かうことにして、時間つぶしに有珠の善光寺へ向かった。

○有珠善光寺
 天長3年(826年)、比叡山の僧であった慈覚大師が、自ら彫った本尊阿弥陀如来を安置し、開山したと伝えられている。これが本当なら北海道で一番古いお寺・・・?
 慶長18年(1613年)、松前藩主慶広が如来堂の再興を図り、文化元年(1804年)、時の江戸幕府により蝦夷三官寺の一つとして、正式な建立をみる。江戸の芝増上寺の末寺とのこと。現在の建物は、度重なる有珠山噴火の難を逃れ、ほぼ当時もままの姿を残している。昭和49年5月、国の史跡に指定。
 境内や裏側に続く有珠自然公園に掛けては、樹齢250~300年ほどのいろいろな種類の巨木が多い。


 正門の様子。古刹にしては山門がない。


 枯れたイチイの幹の中に種を落として成長したサクラの木



○バチェラー夫妻記念教会堂

 有珠湾近くの高台に、昭和12年(1937年)、ジョン・バチェラー夫妻の養女向井八重子(バチラー八重子)とその弟山雄、そして多くの信者らの協力によって建てられた。丸い窓と白い十字架が目を引く、石造りのモダンな教会堂。使われている石は有珠山の噴石。
 ジョン・バチラーは、聖公会宣教師として北海道を訪れ、キリスト教の布教だけではなく、アイヌ研究にも情熱を注いだため、よき理解者として「アイヌの父」と呼ばれている。

○カルルス山~来馬岳
 
 10時半ころになって、ガスが取れてきたので、山へ向かう。実は、『山と渓谷』9月号にこの山の紹介記事を依頼されているのだが、写真が気にくわないので、取材を兼ねての再訪である。

 登山口となるオロフレ峠駐車場へ着いたら、オロフレ山から下山してくる登山者がいる。よく見たら、HYML仲間で、一昨年の室蘭岳の裏沢や昨年の大千軒岳ほかでご一緒したり、一緒に何度も呑んだりしている室蘭のなかよしさんだった。彼も、下山後、同じコースを歩くつもりだったとのことで、期せずして道連れができた。

 お陰で、アップダウンの多いやや退屈な稜線歩きもおしゃべりしながら楽しく歩くことができた。天候もみごとに晴れて、思うような写真を撮ることができた。


 オロフレ峠展望台とオロフレ山と羅漢岩を見下ろす


 来馬岳頂上からカルデラ湖の橘湖と倶多楽湖を望む


 詳しい山行記録は、下記でどうぞ!
 http://sakag.web.fc2.com (アップ完了)

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