5:30スタート~16:35ゴール(11時間05分)〈57877歩〉
◎距離が近いので、5ヶ寺を打ち、浦戸湾では念願の渡船に乗れた
今日は、朝から快晴で気温も上がり、8時過ぎには半袖とハーフパンツスタイルで歩けた。
それぞれの距離が短いので、35~31までの5ヶ寺を打つことができた。また、前回は時間が合わなくて乗れなかった浦戸湾の県営渡船にも乗ることができた。
また、国道歩きはほとんどなく、旧街道の雰囲気を残す道ばかりだった。
遍路地図の距離は、寺の入口から入口までの距離表示なので、寺の階段や境内の歩きなどで、GPSの実測距離は、遠回りや進み過ぎて戻ったこともあったが、遍路地図で計算した距離よりかなり長かった。
また、1ヶ寺の勤行に最低15分は掛かるので、寺の数が多いと、その時間も長くなる。
◎宿にリュックを預けて、35清瀧寺を打ち、午前中に34種間寺と33雪蹊寺へ
清瀧寺は同じ道を戻るので、宿にリュックを預けて、5:30にスタート。
田んぼの中の農道となっている遍路道を進んでいると、ちょうど赤い日の出を捉えることができた。
目指す清瀧寺は、朝日に輝く標高130mの山の中腹にある。当然、昔のままの道の山登りモードである。
6:20、朝日に染まっている35番霊場清瀧寺に到着。
昨日の青龍寺の青龍にそれぞれさんずいが付いただけで、見た目紛らわしい。
戻りは、来た道を戻れば良いので、地図も見ないで歩いていたら、途中から違う道を歩いていた。結局1km近く遠回りをして宿に戻った。
朝食は、宿の近くのコンビニでサンドイッチとカフェラテ。
仁淀川の堤防を進み、その先で渡る仁淀川大橋を眺める。617mあり、見えなくなっている左側にも同じくらいの長さが続いていた。
仁淀川が土佐市と高知市の境界になっている。高知市へと入る。
渡り終わってから、地図ではどこまでが橋か分かず、曲がり角を過ぎて進んでしまい、往復1kmほどのロスをしてしまう。
遍路道と並行する堤防の道を歩いていたら、スクーターの女性が停まる。ペットボトルの水とお茶を出して、「どちらが良いですか?」と聞かれたのでお茶を頂いた。
下の道路から見えたので、お接待をするために、わざわざ追いかけて来たそうだ。恐縮至極である。
高知市と北見市は姉妹都市で、昨年文化交流で初めて北海道へ行ったそうだ。また、是非行きたいと話されていた。
9:35、34番霊場種間寺に到着。
農村地帯を通るので、ここも農道を歩くことが多かった。ご夫婦連れのお遍路さんに出会う。今日は、多い感じで20人以上に会った。相変わらず外国人も多く、5人以上はいた。
11:00、33番霊場雪蹊寺に到着。
◎浦戸湾の渡船に乗り、午後からは共に山の上にある32禅師峰寺と31竹林寺を打つ
このあと、浦戸湾に架かる浦戸大橋を渡るコースと県営渡船で渡るコースがある。当然昔は渡し船で渡ったはずだから、是非渡船に乗りたかった。前回は時間が合わなくて浦戸大橋を渡っている。
2つのコースの分かれ道に11:20に着いた。遍路地図には順打ちの対岸の種崎からの時刻表しか載っていない。電話を掛けたら、「長浜からは12:00がある」とのこと。
どこかで食事でもして時間調整をしようと考えたが、食べ物屋は無さそう。パンとケーキの店を見つけて、パンを買って渡船場へ向かった。
11:35に着いたので、そこでパンを食べた。
浦戸大橋ができる前は、もっと大きな渡船で車も運んだそうだ。今は自転車やバイクの人が多く、朝夕は通学の高校生で混むそうだ。県営なので無料というのもうれしかった。
渡船の上から浦戸大橋を眺める。
対岸には、わずか5分で到着。長浜からは2人だけだったが、こちらの種崎には、自転車やバイクの人が15人ほどが待っていた。
禅師峰寺へ向かったら南国市に入る。てっきり高知市の寺だと思っていた。
途中に展望台にしては大きな建物がある。津波の避難タワーだった。
禅師峰寺は、標高82mの山頂にある。昔のままの自然道の急な遍路道を登る。
13:50、32番霊場禅師峰寺に到着。
境内の展望台から、下界を眺める。
ここは、下まで同じ坂道を戻り、次の竹林寺へ向かう。
途中の石土トンネルを潜ると、再び高知市となる。
下田川遍路橋を渡る。橋の名前に遍路が入っているところに歴史を感じる。
竹林寺は標高120mの五台山の山頂にある。左側のピークに五重の塔が見える。
昔は表参道だったのではないかと思われるような広い石段の道が続く。
15:35、高知県では唯一の五重の塔がある31番霊場竹林寺に到着。
この下りの遍路道は、広大な牧野富太郎植物園のエリアの中を通る。お遍路さんは無料で通過できる。
いろいろな種類のサクラソウの鉢植えが展示されていた。
途中から大きな温室の建物を見上げる。
植物園のエリアの中から高知市市街地を眺める。
14:35、久しぶりの11時間越えで、ビジネスホテル土佐路たかすに到着。素泊まり4000円。夕食は、向かいの吉野屋で大盛りの牛丼セット(680円)を食べたら腹一杯になった。これまでで最も安上がりの宿泊になった。