五稜郭地区に新たなにぎわいをもたらす商業施設として計画され、2015年10月23日にわずか1店舗で開業したフードコート「五稜郭ガーデン」。昨年末までには13店舗が開店する予定とのことだった。
我々の税金である国の助成金も何億も入っているらしく、マスコミ等でも華々しく報じられていた。2015年8月オープンと書かれた出店者募集パンフレットには、年間34万2,000人の来場者目標とともに、「人々が集い、街の回遊拠点となるマチの駅が誕生!」の文字が踊っていたらしい。
しかし、今日、ここで営業しているランチパスポート協賛店「ういんど はなれぃむ~ん」に行くために、初めて入ってみてびっくり・・・。ガランとした廃墟のような施設の中で営業している店舗はわずか4店、レンタルームが2軒塞がっているだけで、2/3以上は空っぽだった。
造りは、ガーデンひろばを囲んだ開放的な空間で、それを囲んで飲食店が並ぶ形になっている。昼は天井から自然光が降り注ぎ、夜は温かなライトアップできるようになってはいるが、かなり寂しい雰囲気だった。
雨の中の訪問だったので、自然光を取り入れるための天井の横の空間から入りこむ雨で床は濡れていた。その中でジンギスカンの店が準備をしていたが、雨の当たる席では誰も来ないだろう。
オープンして半年、弾みがつくはずだったであろう北海道新幹線も開業し、GWを迎えてもこのありさまは、一体大丈夫なのだろうか・・・昨年末には13店舗開店の予定だったのに、その通りにならなかったのには、何か問題があるのではなかろうか?
考えてみるに、まず場所が悪い。普段あまり人が通らないような裏通りで、およそ観光客の目に触れることはない。函館市民の自分でさえ、今日ここへ来て、初めて場所が分かったという次第。このあとの発展を祈りたいが、それ以上に心配な感じになった。
○「ランパス」20軒目
今日の5日ぶりの「ランチパスポート函館」利用のランチは、この五稜郭ガーデンの2階に唯一入っている「ういんど はなれぃむ~ん」へ。
美原にある『wind ハナレィムーン』の2号店で、ハワイアン料理の店らしい。
中は、カウンターが5席、2人がけのテーブルが1つという狭苦しい極小スナックのようなサイズで、これにもちょっと驚いた。しかし、あとで分かったが、奥から通じる別の13席の部屋があるらしい。
提供メニューは「ロコモコ+コーヒセット」。ご飯の上にいろいろなものが乗っかっているロコモコ丼。
目玉焼き下はミニハンバーグ。まずくはないが、ここも1回で良いかなという感じだった。
これまでの店では、ほかのランパス客が必ずいたが、帰りまで、我々だけだった。