2102年6月から始まった拙筆による北海道新聞(札幌圏版)、各週金曜日連載の「ほっかいどう山楽日記」が4年目を迎えている。
現時点では、今年の秋の改編期の8月下旬まで続き、合計で107回の予定となる。一度に隣り合った二つの山を書いたこともあるので、128山の紹介となる。
終わった段階で、なんとか1冊の本としてまとめたいと考えていた。昨年末に、最初の担当編集委員の方が、それまでのスクラップを北海道新聞出版センターに持ち込んで交渉してくれたが、検討の結果「紀行物は需要が少ない」ということで、商業出版は「不可」となった。
最悪の場合は、自費出版でも良いと思い、そのページ作りやレイアウトについて、『北海道夏山ガイド』の著者で、我々HYML編の『北海道雪山ガイド』『北海道スノーハイキング』の編集長を務めてくださった菅原靖彦氏に相談してみた。
先週から、毎日のようにメールのやり取りをして、いろいろ教えていただいた。その結果、「読みもの」ではあるが、パッと見た感じ、文字の比率が少なくなるように、見開き2ページ立てを基本としても、写真をあと2~3枚入れた構成にすること、お気に入りの山は大きな写真を入れたり、数を増やしたりして、4ページ立てにするなど、変化を持たせることなどの指導をいただいた。そのほかに、地域別の扉と合わせた変則3ページ立てや見開きの写真だけのページなど、変化を持たせる案も提示してくださった。
ワードで作製するが、pdfファイルにして持ち込んだ方が印刷費用も安く済むこと、そのためには画像解像度を300~350dpiに変更して、tif形式で保存することを教えていただいた。dpiにしてもtifにしても、扱ったことのない拡張子で面喰ったが、丁寧にメールでその方法を教えてくださり、そのためのソフトまで紹介してくれた。
試行錯誤して作り上げたサンプル案が下記である。
2ページ立ての「恵山・海向山」
4ページ立ての「カムイエクウチカウシ山」
これを基本にして、ページ構成に変化を持たせながら、これまでの掲載済みの記事のページ作りに励もうと思っている。初めは、試行錯誤で大変だったが、これができたら、この後は楽しく編集作業に取り組めそうな気がしてきた。
連載は、季節に合わせたので地域別にはなっていない。しかし、本としてまとめるときには、地域別で整理するつもりだ。
菅原氏によると、「ある程度ページが揃ったら、それを持ちこんでもう一度道新出版センターと掛け合って見た方が良い。考え直してもらえるかもしれないし、印税なしを条件に印刷経費をもってくれる場合もありますし、印刷経費は本人負担だが、道新から出版、配本の関係もやってくれるなど、いろいろあるようです。」とのこと。