中山峠手前から望むまだ真っ白な無意根山
昨日に続き、今日と明日と久しぶりの好天予報。これを逃す手はない。花見の酔いが醒めないうちに風呂に入り、7時に就寝し、2時に起きて、札幌の無意根山を目指した。
夏は薄別コースと元山コース、さらには白水川を遡行して3度登頂しているが、積雪期は未踏だった。道新連載の「ほっかいどう山楽紀行」の取材を兼ねて山行でもあった。
国道230号線の登山口から登る薄別コースのトライ。夏は宝来小屋まで車では入れるが、この時期は長い林道歩きから始まる。200mほどで雪が繋がったのでスキーを履く。単調な2時間の林道歩きだった。無意根尻小屋では夏道沿いに進む。古いトレースと新しい距離標識があるので判りやすい。小屋から通称テラスとかシャンッェとか呼ばれている尾根に取り付き、頂上を目指す。
稜線に上がる頃からヘリコプターが頭上と無意根山頂上付近を5回も旋回する。目的が解らない。ただ、この山は雪庇が30~40mもせり出ていて、毎年大規模な雪崩が起きているので、それに対する注意・警告か?広い雪庇の上は歩かないようにルート採りをしているのを見て安心したのか去っていった?
朝はくっきりと見えていた羊蹄山は姿をほぼ隠していた。遠望は霞んでくっきりとは見えなかったが、札幌近郊の山はすべて見えていた。
楽しみにしてきた広い斜面での滑りは、雪が腐ってきて、思うようにターンができなかった。シャンツェと呼ばれる尾根下からは無意根尻小屋へは下りずに、まっすぐ下って札幌50峰に数えられている小白山(こしろやま)を目指した。複雑な地形でGPSがなければ下れなかった。
宝来小屋から続く尾根上の薄別林道から標高差30mくらいだったので、シールを着けないで登ることができた。登ったというよりはちょっと寄り道したといった感じの山だった。薄別林道まで戻り、宝来小屋で登りのコースに合流し、下山を続けた。
6:25スタート、登り5時間、下り2時間15分、14:00ゴール。暑かったのと、ひと月半ぶりの山スキー登山だったので、非常に疲れたが、満足感も大きかった。
ゴール近くでストックのリングを落としてしまったので、秀岳荘まで走って購入。さらに小金湯温泉まで戻る。この後、旧道路情報館駐車場で泊まり、明日は毒矢峰とヒクタ峰の予定。
無意根尻小屋の前で、後ろは稜線
尾根を登りきったテラスから頂上をバックに
頂上にて
頂上標識の設置されている小白山(冬しか登れない)
薄別林道から小白山を眺める