<c800付近、668.6ピークの平坦な地形と島牧海岸をバックに登る>
厳冬期にしては穏やかな天候に恵まれ、珍しい4日連続の登山となった。今日は、yuki@埼玉さんの希望で、狩場山塊のフモンナイ岳(1337.5m)を目指した。自分は10年前の4月下旬に一度登っている。日本海に面していることもあり、厳冬期の登頂は難しいだろうし、頂上も見えていない。あくまでも試登として、行けるところまで行ってみようというスタンスで出発。
今回も前回と同じ「九郎林道」から北東尾根ルート。前回は春だったので、2.5km付近まで除雪されていたが、今回は0.5km付近の除雪終点、標高50mからのスタートだった。昨日までと違ってトレースはもちろんなし。しかも、雪がずっしりと重く、交代しながらのラッセルは下の方で20cm中段で30cmほど。668.6ピークへの急登が一番辛かった。
700mを越えると森林限界となる。それより上は堅く締まってラッセルはほとんどなし。1000mを越えるとアイスバーンが顔を出す。頂上はときおりチラッとその姿を見せるだけでほとんどガスの中。無理すれば、最後はツボ足ででも登頂できそうな感じだったが、ちょうど5時間の時点で撤退することにした。標高は1070mだった。yukiさんは、「もっと天気が良く展望の良いときに登頂したい。ここで十分満足」とのこと。
頂上稜線下の広大なフモンナイ川源頭斜面は、最高の滑降斜面だが、地図を見ると、下の方で合流している地点から非常に狭くなっていて、川が口を開けている可能性もあり、滑り降りることは無理だろうとの判断で止めた。
下山は、同じルートを採らないで、c650付近から沢形の斜面を滑り降りた。しかし、多くの沢を横切らなくてはならず、ルートファンディングに苦労した。下の方では沢が口を開いていて、登り返さなくてはならないところもあったりで、非常に手こずり、意外と多くの時間を要した。登りのルートを下るよりは変化に富んでいたが、お勧めのルートではない。
7:30スタート、登り5時間、下り2時間、14:45ゴール。下山後、モッタ海岸温泉に入る。明日は荒れ模様なので、そこで、yukiさんと別れて帰宅した。明後日、再び札幌勢5名も含めて合流してせたな町の山の予定。
車中泊した島牧道の駅からフモンナイ岳方向を見上げる。中央奥左のガスの中に頂上がある。
300m付近から、登り詰める急な左の668.6ピークとその後に進むc700~800付近の尾根の源頭斜面を見上げる
668.6ピーク付近で休憩がてら、こんな遊びも・・・
1000m付近の荒涼とした感じの広い尾根を登る。目指す頂上はガスの中