癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

創部縫合手術

2008年03月25日 | 大腸癌日記
                   (咲きそろった我が庭先のフクジュソウ)

 本日、臍横の5cmの傷口の開いてなかなか治らない部分の縫合手術を受けた。結局、傷を塞いだりくっついたりする部分の組織が弱っていたらしい。その部分を切除して改めて縫合した方が治りが速いとの主治医の判断である。確かに退院後2週間経ったが、傷口の回復は遅々として進まずちょっとイライラしていたし、このままなら永久に治らないのでは・・・?とさえ思っていた。

 帰りの運転がちょっと心配なので、妻にも同行してもらって9:00に外来へ。血圧と体温を計り手術室へ案内される。手術着に変え、手術用の帽子を被って6番手術室へ。中では主治医が待っていた。「今度は一発でくっつくようによろしくお願いします」とお願いして手術台へ。
 
 顔の前は手術の様子が見えないように遮られる。心電図や血圧計や体内酸素計測器などに繋がれる。次に腹の部分を広く丁寧に消毒。やがて、局所麻酔の注射。これが長くて痛い。両足の指をピンと広げて腹筋を締めて痛みに堪える。

 そのうちに痛みが感じなくなる。「まだ痛みはありますか」の問いに「いいえ」と答える。「始めます」の合図があるのかと思っていたが、それもなく、すぐに手術は始まったらしい。傷の部分を押さえながらメスで弱った部分の組織を切除しているらしいことは感じるが、痛みはない。押されるたびに腸の中でガスが細かに動くような感じがする。これが切っているときの痛みに変わる感覚なのか・・・? 

 その後、傷を縫い合わせているような感じ・・・。「前の縫合の時の筋肉に溶ける糸状のものが残っていたので、それも取り出しました」とのこと。縫いが下の方に移ったときにちょっと痛むので、「痛いです」と言ったら「痛み止めを増やします」との看護師の声。まもなく、「はい、終了です。」の声。どうやら、今回は鉤で止めるのではなく縫ったようだ?

 「抜糸は10日か1週間後にしましょう」とのこと。今回は慎重を期しているようだ。「明日も、傷を見たいので外来へ来てください」とのこと。

 その間、10分は掛からなかったような気がして、看護師さんに聞くと「手術自体は5分くらいだったのでは」とのこと。ちょっと呆気ない気がしたが、これで済んでホッとする。着替えのときに見たら、縫合部分は5cm×7cmほどのドレッシング(ガーゼ付きの絆創膏)が貼られただけ。

 麻酔が効いている内は痛みもなく、平気で歩けたが、薬局で痛み止めと化膿止めの薬を受け取っている内にチクチクとした痛みが出てきた。帰りの車は妻に運転してもらった。帰宅後、痛みが増してきたが、腹を伸ばして座ったり、仰向きになっているときの痛みはほとんど感じない。しかし、腹を曲げたり、捻ったりすると結構鋭い痛みがある。ずっと仰向けになってTVで高校野球を観たり昼寝をしたりしておとなしくしていた。

 多分今日が一番痛みが強く、後は日々弱っていくのであろう。傷からは昨日まであった浸出液も出ていないようだ。これまであまり実感がなかった傷の回復の感覚が楽しみだ。

 今日の朝食後から抗ガン剤の服用も始めた。1時間後と1時間半後に下痢が来て、「もう副作用?」とちょっと焦ったが、看護師に聞いたら、「そんなに急には来ません。たまたまでしょう」とのこと。確かに、その後は来なかった。