つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

今週の佐橋美術店

2024年08月24日 | 佐橋美術店の展示・展覧会
その週によっても違いますが、土曜日の佐橋美術店はとても静かです。

お勤めの方々は休日でいらして、前をお通りになる人もまばらです。

これなら、ご予約を戴いた日だけに店を開けるようにしたらどうだろうと
独りになって何度も思ってきましたが、そんな日もなければ私は怠けてばかりで一向に勉強をしないだろうと思い今日に至っています。

まず、昨日の記事の続きをひととおりご紹介いたします。


応接室からです。

今週は床の間の森芳雄作品を下ろそうと考えていましたが、偶然お花屋さんがブルーに染まった菊のお花を持ってきてくださったので、作品とあまりにもピッタリ!で結局そのままに致しました。

この白い裸婦は本当になんとも不思議な作品なのです。

どこが良いのか?
言葉にできない作品というのもあるのだと知りました。

何か?魔法をかけられている作品なのかもしれません😱 






応接室の入り口正面には牛島憲之の「初日」を飾りました。
今まで扱わせていただいた牛島作品はどれも当店らしい選択による作品だと
自信を持って参りました。
そして、この作品も佐橋と二人で選んだ作品なのですが、静けさというか画品においてはトップクラスだと思えます。







森芳雄の「木立」も本当は皆様にお持ちいただきたいと思っていた作品です。
森芳雄の実力のほどがよくわかる、大変懐の深い作品です。

堂本印象の秋の風景や牛島の画品ある作品と並べてもなにひとつ遜色を感じさせません。









展示しているときはそうでもないのですが、これらの版画作品を箱にしまうとどういうわけかご来客のみなさんがこの作品のことを口にされるという。。。

まぁ、美術品というのはそういうものかもしれません。

みなさまが気にしてくださっている作品だ💕と私の立場としてはそう思っていたいと思います。






今西という画家は、照屋さんというか?奥ゆかしいというか?女性にとっては情けない男性?というのでしょうか。

なぜかエントランスの正面に飾っても、数日後には店の奥に引っ込んでしまう。そんな裸婦です。

裸の女も、それを描く男も、お互いにとってとても切ない存在ですものね。


弥栄画廊さんのご協力で、二か月に一度程度の割合で、鳥海青児展、日本画展、森芳雄展を開かせていただいてきました。

当店の作品は、佐橋が居りました頃からずっと多くを弥栄画廊さんから仕入れさせていただきてきましたので、展覧会を開かせていただいてもあまり作品の傾向は変わらないだろうと思ってきましたが、画商としての規模の違い、また年代の違いなどもあり、今までわからなかった「佐橋美術店らしい作品」についても気づくことが色々ありました。

多分秋の山口薫展をご覧いただければ、そのあたりのことも皆様に強くお感じいただけるのではないかと思っています。
それほど、質の高い展覧会を開かせていただけると感じ、今から楽しみと同時に身の引き締まる思いでおります。


今回「今週の佐橋美術店」でご紹介いたしました作品一覧を次の記事に掲載させていただきますね。


























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