1月の終わりに、銀閣慈照寺 花方教授の珠寶さんの講座が名古屋NHK文化センターで開かれました。
講座案内の広告に興味を持ち、一度お会いしてみたいと出かけてみると
珠寶さんのお花を扱うお姿も、献花として立てられたお花も大変美しく感動いたしました。
30分ほどでしょうか?上の写真がその時間内に珠寶さんが活けてくださったお花です。
お花は京都の慈照寺から運んでくださったそうです。
紅白梅、松、水仙、椿。 本当に生き生きとしています。
献花のあとの珠寶さんのお話で一番印象に残ったのは
お花を扱うとき、又は花器にお花を立てるとき どこを見るか?という点です。
まず枝うちや葉を選ぶ際には、梅の枝や水仙の葉を見ているのではなく
「余白」
枝と枝の間の空間。葉と茎の空間。葉と花の空間に無理はないか?ということを
考えて。。 考えてというより感じて 刃を立てる、鋏を使うということでした。
花器に花を活けていく際には
「水際」
花器から立ち上がる十数センチの空間にそれぞれの植物が清々と立ち上がっているか?
苦しそうではないか?美しいか?
それですべてが決まるとおっしゃっていました。
お花という生き物を今日の献花に頂く感謝。
その感謝が珠寶さんのひとつひとつの丁寧な動作にひしひしと感じられ、
またお花がその感謝に応えるように堂々と美しく立ち上がる瞬間を実際に見ることができて
私まで清清しい、美しい気持ちになることができました。
とてもこのように美しくお花を扱うことはできませんが、
毎週届くお花たちとの出会いに感謝し、私もこれから心をこめて
お花を扱いたいと思います。
左が珠寶さんの師匠でいらした岡田幸三さんのご著書 「花の伝書」
「余白」 「水際」
すべての芸術につながり、すべての人生につながる大切な言葉のように感じます。
http://www.ginkakuji.jp/dojo/ 銀閣 慈照寺 研修道場のHPです。
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