高村光太郎の「美について」という本について以前このブログに少し記事をかかせていただいたことがあります。
それ以来、この本のタイトルで検索をかけられた方達が、ときどきここにお立ち寄りくださっているようで、とても嬉しく思っています。
私はいつかそう遠くでもないでしょう将来、この本を自分の棺のなかに入れてほしいなぁと思っているので、「日本もまだまだ捨てたものじゃないわぁ」と嬉しくなるのです。
オリンピックは、乗馬やサーフィン、セーリング、自転車のロードレースなど自然を相手にするスポーツを中心に見ていますが、柔道やレスリング、最近スケートボードなどのお若い方達の活躍を知ると、やはり日本人らしさって大切だなぁとつくづく感じます。
私は子供のころから真面目だけが取り柄で、中学、高校生ぐらいのときはその真面目さを格好悪い、情けないものだと自分を卑下していましたが、そしてそれが佐橋をも苦しめたかと、この一年自分を責めていましたが、最近になって夏目漱石が「真面目」について真剣に述べていることを知って、「うわべだけの真面目さだから不安になるのね。もっと真剣に真面目にならなくちゃ!」と考え始めました。
「真面目とはね、君、真剣勝負の意味だよ。(中略)人間全体が活動する意味だよ。口が巧者(こうしゃ)に働いたり、手が小器用に働いたりするのは、いくら働いたって真面目じゃない。頭の中を遺憾なく世の中に敲(たた)きつけて始めて真面目になった気持になる。安心する。」
「人一人真面目になると当人が助かるばかりじゃない。世の中が助かる。」
幼いころから柔道だけ、卓球だけの練習にあけくれていらした選手のみなさんの人生はまさにそういったもののように思います。
そして、森芳雄もそういう画家だったと思うのです。
本当にお暑い中を今日もお遠くからご来店くださった方がいらっしゃいました。また明日も明後日もご予約をいただいています。
みなさまに、深く感謝申し上げながら最後の2日間を過ごさせていただきます。
追伸
先日森作品をお納めいたしましたお客様にこの「化粧」もお求めいただきました。お気に入りの作品をお納めできることになり、大変嬉しく、光栄に思っています。この作品のお嫁入の用意も心を込めてさせていただこうと思っています。
基本は皆さん真面目ですね
確かにそうですね。その意味でもまだ真面目さが足りないか?と思います(^o^;