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【東宝映画】
「地域雑誌を発刊しようじゃあないですか」。
こう声を受けて、いま渥美半島のわが身辺では雑誌の企画、編集などについて侃々諤々の議論を重ねています。自分たち年配層が元気な今、いま一度、地域文化の胎動を図りたいものと気負っているのです。
しかし出版界はきわめてミゼラブルな環境にあります。本など売れない。雑誌社が次々につぶれている。いや活字全体が悲壮であり、新聞社の未来も大いに不安がられています。
そんな議論のなかである同僚がこう言いました。
「自分はシンクタンクに勤めていた。その感覚で言えばコトを起す場合、最後をどうするかキチッと整理してから新事業には着手するのが当然。出版に行き詰まったとき、誰がどう清算するのか明確にしなくてはなりません」。
青天の霹靂でした。
8月のこの時期は毎年、テレビ・新聞では戦争特集が組まれます。どこまで中国侵攻は拡大させるのか、ミッドウエー海戦後になぜ講和工作が出来なかったのか、制空権を失ってなお戦い続けたのはなぜか。どの番組を見るにつけ、敗戦工作のシミュレーションをしてこなかった歯がゆさには苛立つばかりです。
しかしそんな憤りも、みずからの小さな起業一つに着手する折に失念している自分に気づかされ、ひどく恥じ入ることとなりました。先週末に封切られた『日本のいちばん長い日』。今日明日にでも映画館に足を運ばねばならないようです。